概要
運営会社は株式会社中日新聞社。
他のブロック紙の北海道新聞、西日本新聞と連合を組んで特派員を世界中に送りだしており、全国紙でないにもかかわらず通信社の記事にそれほど依存していない。
そのためなのか、かつては地方紙でありながら固定翼の飛行機を所有しており、最後の社有機はボンバルディア・アメリカ製のビジネスジェット機を改造したものであった。
プロ野球チーム中日ドラゴンズの親会社であり、スポーツ欄のプロ野球関連の記事はドラゴンズが中心である
報道姿勢は左傾向で基本的に政権に批判的な立場を取っているとされる。
東日本大震災に以降は原子力発電の報道に力を入れており、福島県に支局を置いている。
特徴的な発行紙
北陸中日新聞・日刊県民福井
1952年3月に創刊。元々は富山県の地方紙・北日本新聞の石川県版「北陸新聞」だった。石川県の新聞である北國新聞が、戦後に「富山新聞」として復刊させたため、北日本新聞社が対抗して「北陸新聞」を発刊させた。
だが石川県は北國新聞があまりにも強かったことから、北日本新聞はわずか1年で北陸新聞の経営を手放し、金沢資本の百貨店である大和が経営を引き継いだ。
その後1960年に中日新聞が北陸新聞社を買収し、現在の「北陸中日新聞」と名を改めている。
北陸中日新聞は石川県を中心に富山県と福井県に販売エリアを拡大したが、1992年に中日新聞が福井県の地元紙「日刊福井」を買収し、1994年に福井支社発行の「日刊県民福井」として再発刊したため、販売エリアは石川県と富山県となった。
中日スポーツ
中日新聞によるスポーツ新聞。1950年にタブロイド週刊紙「中日ウィークリー」として創刊、1954年2月に日刊紙に昇格したうえで現在の名称に改めている。なお題字は、日刊紙昇格・改名の頃から、一度の変更もなく使用している。
1面ほぼ毎日ドラゴンズの記事が中心となっている。ドラゴンズが勝っても、負けても、引き分けても、シーズンオフでも、他のジャンルで話題が出てこない限りドラゴンズ一面にこだわる。
東京中日スポーツと同じく、モータースポーツの記事を掲載している。
家庭でも安心して読めるスポーツ新聞を基本理念にしており、風俗店などの広告は載せるが、駅売り版・宅配版のいずれもアダルト面は設けていない。
中日クラウンズ
1960年に中部日本招待全日本アマ・プロゴルフ選手権としてスタートした、日本のゴルフ大会。1966年に名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースに開催場所を固定したのを機に現在の名称に改めている。1926年に第1回が開催された日本プロゴルフ選手権(日清食品杯)、1927年に第1回が開催された日本オープンゴルフに次いで歴史がある。
ほとんどがトヨタ自動車の自動車車種のひとつであるクラウンの販売促進に使われている。
優勝賞品は、基本的にはクラウンが送られるが、他の車種が贈られる例外もある(東日本大震災の時は賞金追加に変更)。
テレビ中継はTBS系列で放送されるのだが、実は2011年から2016年までは、最終日が15:30-17:30の放送であったため、「日5」の放送時間が30分繰り下がった。なお、日5廃枠後は15:00-17:00に放送時間が変更されている。