曖昧さ回避
- ポケモンの技の方はジャイロボール(ポケモン)参照。
- 『メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!』はダメジャー参照
概要
投球の回転軸が進行方向とほぼ一致している球種を言う。回転が前ではなく横にかかっているので空気抵抗が少ないのが特徴。
二次だとMajorの茂野吾郎が、リアルだと松坂大輔がジャイロボールを得意としている。
日本の野球用語の大半は和製英語だが、ジャイロボールは海外でもGyro ballと呼ばれている。
「魔球と言ったな。あれはウソだ」(意訳)
専門書も刊行され、みんなに夢を見せてくれた「ジャイロボール」であったが、なんと2011年5月27日、当の松坂がダルビッシュ有とのTwitterのやりとりで「ジャイロボール?ないない、あれは単なるスライダーのすっぽ抜け」と告白。ダルビッシュも「ぜひ1度見てみたいものです」とさらりと返し、ジャイロボールはあっけなくその存在を否定されてしまった。更にはメジャーの作者まで「ジャイロボールはウソ」と明言してしまっており、ジャイロボールに夢を見ていた野球少年たちは涙目である。
「ジャイロカッター」(※)も投げたことあるのにひどいよダルビッシュ。
※2010年のオールスターでー阿部慎之助相手に投じているのだが、初見にもかかわらずバットに当てられてしまい、以後投じていない。
「ジャイロ回転する球種」
茂野吾郎が投げるような伸びるストレートとしてジャイロボールを投げる投手はいないが、「球の回転軸が進行方向を向いている球種」が実在するのは事実である(縦のスライダーやスプリット・フィンガード・ファスト・ボールなど)。
特に、上手投げのスライダーはほとんどがジャイロ回転している。
また、球界の通説の一つに「サイド・アンダーの140km/hはオーバーの150km/hに匹敵する」というのがある。サイドスローやアンダースローの直球は綺麗なバックスピンがかけにくく、見た目はまっすぐでも回転軸が捻れた球になりやすいため、「ジャイロ回転のストレート」が現出しやすいのである。
近年では、千賀滉大の代名詞とも言える「お化けフォーク」は回転軸が進行方向を向いており、プロでも魔球として扱われている。
本人もTVインタビューで「トップスピンかジャイロ回転になるように意識して投げている」と証言しており、これなら「ジャイロフォーク」と呼ぶことができるかもしれない。実際千賀に限らず鋭く高速で落ちるフォークを投げるピッチャーの中にはジャイロ回転が確認できるものがいる。
又、空気抵抗の大きい非対称軸 (キャッチャーから見て縫い目が馬蹄形「⊃」のようになる回転) のジャイロ回転がブレーキの利いた縦スライダーになるのに対し、空気抵抗の小さい対称軸 (キャッチャーから見て「)(」のようになる回転) のジャイロ回転はカットボールのように鋭く滑る球種になるはずであり、最近のカットボールを投げるピッチャーの一部にこの対称軸のジャイロを投げている場合があるのではないかという意見もある。筆者が確認したところ平良海馬投手がこれを投げているように思われる。