基礎データ
他言語版の名称
英語 | Ditto |
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イタリア語 | Ditto |
スペイン語 | Ditto |
フランス語 | Métamorph |
ドイツ語 | Ditto |
概要
ゲーム版
名前の由来は恐らく「変態」「変身」を意味するメタモルフォーゼ(Metamorphose)。
紫色(一部ではピンク色、色違いは水色)でスライム状の体を持つ。透明度は低く基本的にはメイン画像のように透けてはいない。
変身能力を持つ数少ないポケモンで、その変身方法は単に相手を見ただけで外見どころか持ち合わせた能力までコピーするというとんでもない眼力の持ち主。見えてないはずの背後や体質までコピーする辺り人とは違う何かが見えているのだろう。
他のポケモンをはじめ非生物や一部の作品では人間にまで変身している。『ウルトラサンムーン』や実写映画『名探偵ピカチュウ』においては人間に変身し、生活圏に入り込むなんてことまでしでかしていた。いずれのケースも喋りこそしなかったがある程度の行動は再現できており、軽いノリで流されていたが実際に考えると相当恐ろしい物がある(実写版ではスマートフォンで文章を入力してメールを送信するシーンがあり、人間の作った機械もある程度は扱えるらしいことが示されている)。もっとも能力を完全コピー出来るということは当然その気になれば喋ることも出来るものと考えられる(人間ではないが、実際にアニメ版ではロケット団のニャースに変身した際には彼と同様喋ることができていた)。つまり姿や形、体質などの能力をコピーするだけではなく「覚えているわざ」やそれ意外にも「人が勉強して得た技能」をもコピーできる。実際ウルトラサンムーンで人に変身した際は料理やマッサージ師としての仕事もやってのけた。その料理の腕前は味付けの趣向が若干変わったという程度。そうなるともはや「わざ」という枠以上に記憶や培ってきた経験まで全て完璧にコピーしているということになる。ただし若干味が変わったという事はメタモン自体の人格(と味の好み?)は残っているらしい。会話自体は出来ないという事になっているが、本気で悪用したら完全に社会が崩壊するレベルの変身能力である。
このように、一見完璧に見える変身能力も笑うと力が抜けて変身が解けるという欠点がある。その他モンスターボールに入った際も基本的には変身が解除される。ちなみにくすぐるやみやぶるといった技があるが特に変身解除効果はない。
また、変身した姿の正確性については本人の記憶に依存するところが大きいようで、記憶が曖昧なまま思い出しながら変身すると曖昧な形になってちょっと違うものになる。後述するが、顔だけメタモンのままだったりする、というのはその最たる例である。
メタモン同士が出会うと、相手とそっくりな形になろうと活発に動く。寝る時は外敵から身を守るため石に変身する。本来はかなり小型のポケモンであるが、変身時は伸縮自在。もちろん重量も変身した対象とおなじになる。質量保存の法則とは一体。
一部のポケモンを除いて様々なポケモンと生殖が可能。
同種掛けあわせてもタマゴが得られない性別不明ポケモンとも生殖が可能。
だけど何故かメタモン同士では子供が生まれない。どういうことなのだろうか。♂同士か♀同士ということになるはずだが何故か子供は生まれている不思議。
もしかするとカタツムリやナメクジのように、1匹で両性の生殖能力を有する雌雄同体なのかもしれない。
ポケパルレ(ポケリフレ)で触ってみると、ほのかに濡れている。見た目通りの軟体動物。やっぱナメクジに近いのか…。
また、メタモンの能力は「相手そっくりに変身する」なので絵面的には自分と事しているという事になる。
ともかく、メタモンの変身能力は遺伝子レベルで変身しているようだ。
アニメ版
しかし、アニメ版で最初に登場したメタモンの「変身しても顔はメタモンのまま」という欠点が特徴として活かされた結果、ポケモンカードをはじめとする関連商品では、変身後のメタモンは不完全の状態(顔がメタモンだったり下半身がゲル状)で描写される場合がほとんどである。
尤も、こうした描写は「本当に完璧に変身されてしまうと絵的に凄くややこしいから」という、特徴全否定な大人の事情によるものであり、ゲーム版に見るように、メタモンの本来の変身能力は完璧である。
イミテのメタモン
無印37話にメタちゃんを連れて初登場し、無印174話で再登場した際には2匹目のメタモン(メタぴょん)を新たにゲットしていた。
このイミテのメタちゃんの「変身しても顔はメタモンのまま」設定が後にグッズ等にアレンジされて使われる事になる。
一方、再登場時に新たに仲間にしたメタぴょんは、顔を含めて変身能力は完璧。ただし、体の大きさはメタモンの時と同じというメタちゃんと同様の特殊なメタモンで、この為イワークに変身した時も手に乗る程のサイズだった。
アキナのメタモン
アニポケDP173話で登場した個体。
メタモン1号・メタモン2号と言うニックネーム付きで内2号は色違い仕様で、この回でのメタモンの変身能力はイミテの個体とは違って姿も顔の形も完璧に変身出来る。
ゲームにおける特徴
ポケ廃御用達
概要の通り♂♀無性別関係なくほとんどのポケモンのタマゴを生むことが可能な事から、タマゴ作りでは必ずと言っていいほどお世話になるポケモン。別名「うむきかい」。
多くは対戦よりもこっちでお世話になっているトレーナーが多い。
個体値遺伝にはもちろんメタモンの個体値にも依存するため、高個体値メタモンを狙っているトレーナーも多い。
めざめるパワー用に「6Vメタモン」だけでなく、「めざパタイプ別のメタモン」の遺伝用メタモンまで集め出した貴方は中々のポケモン廃人です。XYでは隠れ特性のポケモンの卵も作れるようになった。
6Vメタモンの入手は乱数調整が可能な4世代(DPt,HGSS)~5世代(BW)で捕獲するのが一般的。6世代では乱数調整ができなくなったので非常に需要が高いため、できる人は適当にポケモン交換の弾として持っておくだけでも有用だったりする。
育て屋での活躍とは裏腹にメタモン本体のステータスはオール48とかなり低い上、横並び。
さらに変身後は相手のステータス(HP以外)に依存するのでHP以外の努力値配分に迷う。
また、「スピードパウダー」と「メタルパウダー」という2つの専用アイテムを持っている。
複数の専用アイテムがあるのは、全ポケモン中メタモンだけである。
低すぎる素早さや防御を2倍にしてくれるアイテムだが、変身後には効果がない。
後述の特性「かわりもの」が解禁されたことにより、メタモンのまま行動することが無くなり、普通のアイテムを持たせた方が有用となっており、敵の戦略を探る斥候としての活躍が主になっている。
ただしダブル・トリプル・マルチバトルにおいては味方に変身させる戦術もあり、その場合は専用アイテムを用いることもある。
ポケモンスタジアムシリーズではポケモンの登録時にメタモンを変身させている演出がある。
HPも含めた完璧な変身をこなす凄い奴らである。ちなみにポケモンスタジアム金銀で色違いのメタモンに「へんしん」を使わせると変身した際に色違いになる。一匹で色違いが全部見える。お得である。
BW2
BW2では、場に出るだけで目の前のポケモンに変身するという隠れ特性「かわりもの」が解禁。
これによって長い間舞台裏(育て屋)で頑張っていた彼(彼女)がついに戦場に登場することになった。
変身後でも効果のある「こだわりスカーフ」を持たせ、変身後の素早さ合戦の運ゲーを回避しつつ戦うというのが一般的な戦い方となった。
また、変身後は相手の能力変化もコピーする(以前からの仕様)ので、BW環境での主戦術であった「積んで3タテする」戦法への最高レベルの対抗策となっている。
ちなみに第5世代(BW2)では「かわりもの」の色違いは正規手段では存在しないのでご注意を。
XY
XYでは、新システム「メガシンカ」で進化したメガシンカポケモンにさえも変身することが可能である。
そのポケモンと多くの苦楽を共にし、その鍵となるメガストーンを見つけ、強い絆で結ばれた事の証であるメガシンカさえも、メタモンはそんな苦労など意に介さず、ただ当たり前のように目の前のポケモンへ変身し己の力へと変えてしまう……と書けばとてつもない怪物のように思える。
もちろん、これは「へんしん」の仕様なので、当然隠れ特性「かわりもの」メタモンにも適用される。相手のメガシンカポケモンをコピーでき、さらにこちらはもう1匹メガシンカ枠を持つという恐ろしいまでのメガシンカへのメタ性能を誇る。
また、フレンドサファリにて出現するようになり、「かわりもの」の正規色違いが可能となった。
神話級のポケモンに化けたり、絆の証であるメガシンカポケモンへといとも容易く化け、遺伝子レベルで相手をコピーできたりと良く考えるとポケモン界屈指の性能を誇るポケモンであり、何故無機物とまで繁殖できる(しようとする)のか、コイツ自身はどうやって繁殖しているのかなど謎が多いポケモンである。
また、2013年11月5日の5:00から16:30頃までメタモンがWi-Fi対戦やオンライントレードに出すことが出来なくなったことがある。
(これはギルガルドに変身した際に特定の技を使ってもフォルムチェンジしなかったり、相手側の変身時のステータスで固定されるバグが残っていたため)
SM/USUM/ピカブイ
サン・ムーンでは、野生ポケモンとのバトルに、乱入バトルと呼ばれるシステムが採用された。これは簡単にいえば、戦闘中の野生ポケモンが助けを呼ぶことで、別の野生ポケモンがバトルに乱入することがある、というものである。野生ポケモンが何度も助けを呼ぶことを呼び出し連鎖といい、他のポケモンと同様に、メタモンについても呼び出し連鎖を続けることで、高個体値・色違い・隠れ特性など、レアな個体が出現しやすくなる。
マイナーチェンジ版のウルトラサン・ウルトラムーンでは、コニコシティ周辺で人間に変身している5匹のメタモンを探し出しバトルを挑む、「メタモン5」というイベントが追加された。倒してしまってもイベントの進行に支障はないが、これらのメタモンは、性格や一部の個体値が孵化厳選に役立つように設定されているため、可能な限り捕まえておくとよいだろう。
ピカブイでは、初代準拠のため、タマゴ自体が存在せず、育て屋にもポケモンを1匹しか預けることができない。しかしながら、育て屋の内部には、なぜかメタモンの人形が置かれていた。
剣盾
孵化用員としての役割を買われてか、リストラを免れ、無事続投している。
野生の個体はワイルドエリアの最深部にあるげきりんの湖にのみ生息している。一帯は高レベルのポケモンが多数跋扈する危険地帯であり、メタモンのレベルも相応に高いため注意が必要。
マックスレイドバトルのレイドボスにも選ばれている。
出現する場所は、ストーンズ原野東側の橋の下付近(巨人の鏡池との境界近く)にある、周囲を草むらに囲まれた巣穴。レア枠なので出現率は低いが、この巣穴のレア枠はメタモンしか出てこないため、ねがいのかたまりを投げ込んで太い紫の柱が出現したらメタモンで確定となる。
また、ランクは最高の★5なので、最低でも4V以上の個体値補償がなされている。運よく6Vが出たら儲けもんである。
オンラインでは発売開始直後からメタモンレイドが相当な人気を誇っており、現在でもSNS上などではメタモンレイドの募集や6Vメタモンの配布・交換の呼びかけが活発に行われている。
今日も世界中で大量のメタモンが廃人たちに狩られていることだろう…。
シングルのランクバトルにおいては、シーズン1で1位のパーティにメタモンが採用されていた。(参考リンク)
ガラルマタドガスの新特性かがくへんかガスにかわりものが無効化されるため、HD振りが推奨されている。
外伝作品での扱い
ポケモントローゼシリーズ
パズルゲームということでポケモンを組み合わせて消していくのがこのゲームでの遊び方だが、メタモンはどんなポケモンにも変身できるということでワイルドカードに近い扱いとなっている。
コンボの代用となるのはもちろん、「マッチオール」などを狙う場合には重要となってくる。
ポケモンGO
本作では、メタモンも属する第1世代のポケモンたちが登場するが、サービス開始当初は実装されておらず、ゲームシステムとの相性の悪さから実装が見送られたのではないか、と考えられていた。
出現する際はポッポ・コラッタ・ズバット・コイキング(ジョウト組ではオタチやホーホー)といったレアリティ最下位のポケモンに姿を変えており、捕まえた後に正体を現すことでようやく判別が可能になる(ただ、目安として表示されるCP値に対して捕獲が困難という特徴があるとの報告も。もしも低いCP値の個体であるにもかかわらずモンスターボールでの捕獲に連続して失敗する場合、メタモンが変身していることを疑った方が良いかもしれない)。
もちろんタマゴからは孵らない。
ジムバトルでは最初の対戦相手となったポケモンに変身する能力を持っており、タイプや技をまねるほか、対戦相手に合わせてCP値も変動する(格上ならば増加、格下なら減少)。
一方、こうした特殊な性能の持ち主だからなのか、トレーナーバトルでは使用することができない。
一方で、本作はポケモン同士を交配させてタマゴを作ることができない(タマゴは他の道具類と同様、ポケストップから入手することになるため)ことから、孵化用員としては使えず、単なるコレクション用の存在としての側面が強い。
このまま燻ぶらせておくのも可哀そうなので、今後、ポケモンホームの使用が解禁された際、運よく手持ちに高個体のメタモンがいたのなら『剣盾』等に送って孵化用員として活躍させるという手もあるだろう。
2018年9月22日のコミュニティ・デイの時間終了後、突如「謎のポケモン」が各地に出現したが、その正体の殆どはメタモンであった(チコリータも稀にいた)。
詳細はメルタンを参照。
なお、メタモンが何故この謎のポケモンに変身していたかは一切分かっていない。オーキド博士が調査すると述べていたが、『剣盾』が発売された2020年現在になってもこれといって目新しい情報は開示されていないのが現状である。
ポケモン不思議のダンジョン
『救助隊』『探検隊』では「へんしん」しても「わるあがき」しか使えないボーナスキャラ(ただし「わるあがき」の威力は物凄く高いので油断禁物)だったが、
『超』では、敵で出た時はなんと床に落ちているアイテムに変身するという風来のシレンに出るンドゥバと同じ能力を身につけ、拾おうとしたポケモンに変身し尚且つ仲間を混乱状態にする厄介な相手となった。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
実はスマブラDXのトーナメントモード限定でとあるコマンドを入力すると、ファイターが表記される箇所がメタモンになる。
実際にファイターとしてメタモンが参戦するという訳ではなく、使用可能なファイターの中からランダムで出場する事になる。
詳しい方法は公式サイトを参照。
https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/smash/flash/0125/index.html
- ファイターとして登場し、ランダムに別キャラクターになる。
- モンスターボールから現れて変身し一定時間味方として戦う。
等、開発時には様々なアイディアもあったが技術的な問題で没となった。
以下のように内部データは存在している。
https://youtu.be/tGRBGeEAOTo?t=151
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
技術的な問題で没になってから17年の時を経て、遂にモンスターボールから出現するポケモンに追加。
「召喚したプレイヤーに変身し、一定時間味方として戦う」という、DXでの没案の1つが採用されている。
漫画での扱い
ポケモン全書
『ポケットモンスター全書』ではサトシ(サトシ(アニポケ)とは別人)の手持ちの一匹である。草や壁になったり、果ては人間(キョウ)にまで変身できる(しかも片言で喋ることができる)が、一方で描かれている限りではポケモンに変身する描写は無かった。
ポケスペ
『ポケットモンスター☆SPECIAL』ではブルーの手持ちの一匹で傘など道具に変身したり変装用に使われたりしている。ニックネームはメタちゃん。
映画での扱い
実写版『名探偵ピカチュウ』では舞台であるライムシティの有力者であるハワード・クリフォードのパートナーとして登場しており、人間に変身して車椅子を押すなどの行動を見せ、体の不自由なハワードの身の回りの世話をしていた。
しかしこのメタモンの活躍はそれだけなく…。
以下、映画のネタバレが含まれます! |
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実は、中盤から姿を見せていたミス・ノーマン(演:スキ・ウォーターハウス)という謎の女性の正体でもあった。
ティムとピカチュウの動向を密かに監視ししており、事件の黒幕であるとある人物へと事細かに連絡を入れる等して暗躍していた(何気にシリーズ初となる悪役のメタモンである)。クライマックスではティムをあと一歩で殺害するところまで追い詰めた。
この記事の「ゲーム版」の部分でも触れている通り言葉こそ発しなかったものの文章でならば人間となんら変わりのないコミュニケーションを取ることができるようで、極めて高い知能があることが窺える。
ちなみに、よく見ると手の色がピンク色という、人間としては明らかに不自然な特徴を持っているため、登場した時点で彼女の正体がメタモンであることを見抜けた視聴者もいただろう。
また、アニメ版と同様、目の形は対象に似せることができないという弱点があり、それを隠すために常にサングラスを着用している。
アニメやイラストであれば可愛らしいその特徴も、実写ゆえにその強敵っぷりも相まってなかなか不気味。
pixivでの扱い
pixivでは主にポケモンや人間など色々な物に様々な再現度でへんしんしており、人間の場合ほぼ完全という場合が多く、ポケモンの場合は完全に変身すると見分けがつかないので顔を残したりメタモンカラーにしたり下がドロドロになっていたりする、元のポケモンよりメタモンのほうを多く描く人もいる。→メタモ化
また、『何にでもなれることが唯一の個性』であるため最も擬人化の難易度が高いポケモンの一つでもある。
もう一つの性質として、その姿とタマゴに対する下記のような特性からR-18側では人間や♀ポケ相手にスライム触手化したり、色々な物に変身して行為に及んでいる姿も度々見られる。
ジゴロタイプ、無邪気攻めタイプ、無表情タイプ、『兄ちゃん、初めてか?』な裏稼業タイプなどがいる。
…描写が無いだけで実際そんな感じかもしれないのが恐ろしい所である。