「バン、クーマー！」
概要
ミケラが3つのモチーフ銀行と熊とキノコの3つのモチーフを融合させて適当に作り出したトリノイド第9号。
キノコと熊が合体したような頭部を持つが、鼻と口元以外熊の原形を留めていない。頭部のキノコの笠には小さなキノコが複数生えている他、硬貨まで付いている。胴体にはATM型ユニットが備わり、その左半分に自身の製造ナンバーである「9」の刻印が付いている。
口癖は「ベアベア」。
スマッシュルーム弾なる胞子入り爆弾を投げつけ、直撃した者の髪型を時代遅れのマッシュルームカットに変える能力を持つ。一見しょーもない能力だが、キノコ頭にされた者は何でもお金で解決しようとする金の亡者に変貌してしまう。これは人間以外にも効果があり、劇中ではマッシュルームヘアにされたカモメがお金を運んでくる有様になっている。テキトーに作られた割に地味に人間界を転覆させかねないほどの活躍である
胴体のATMからは巨大なコインを射出でき、得意技は撃ち出したコインで相手の全身を固めて身動きを封じる「お金縛り攻撃」と、秒速200枚の超極短スパンでマシンガンの様に発射してダメージを与える「低金利貸し出しローン無駄遣い攻撃」。
熊がモチーフの一つであるだけに熊と同様の性質を受け継いでおり、両手の鋭い爪で相手を切り裂く他、1度失神(と言うか冬眠)してから覚醒するとより凶暴化する。
活躍
ミケラに生み出されてアナザーアースに降り立ち、スマッシュルーム弾で人々を次々とキノコ頭の守銭奴に変えて行く。そこへ例によってブラック以外のアバレンジャー3人(アスカは起き抜けに幸人が作った激マズカレーフルーツポンチを食べたせいで腹を壊してトイレに籠ってしまっていた)が現れて恒例の名乗りを上げると、思わず「お見事」と手を叩いて絶賛する。
気を取り直してバーミア兵を呼び出し、交戦に突入するアバレンジャーもマッシュルームヘアに変えようとするも、偶然通り掛かった大リーガーのホームラン王バッキー・バンズにスマッシュルーム弾を打ち返され、不運にも自身に命中。自分の攻撃で自分がキノコ頭になる醜態を晒してしまい、あまつさえバーミア兵たちに爆笑され、恥ずかしさのあまり撤退する。
その後、バンズに色紙を渡してサインをさせている隙を突き、彼にスマッシュルーム弾を密着させた事で彼をマッシュルームヘアに変貌させる。怪人相手でもファンサはきっちりこなすとは見上げたスター精神である
再戦時は幸人をお金縛りで拘束し、アバレンジャーを低金利貸し出しローン無駄遣い攻撃で吹き飛ばすなどして優位に立つ。お金を武器にする行為にレッドとイエローは憤慨し、駆け付けたブラックがラプターに引かせた荷車に乗せて持ってきた巨大貯金箱×4で全てのコインを「貯金」してやろうと試みるが、あまりの多さにコインで容器が詰まってしまい、逆に追い詰められてしまう。
するとバンズがその場に駆け付け、金の亡者になっても大リーガーの本能を忘れていなかった彼がブルーの投げた貯金箱を打ち飛ばしてバンクマの脳天に命中させると、気絶してなぜかいきなり冬眠状態に入る。
困惑したイエローの「もう春よ」の一言で目を覚ますなり、冬眠から覚めた熊のような凶暴性を発揮してむちゃくちゃに暴れ、アバレンジャーを怯ませるが、アバレモードとなった4人には敵わず、ボコボコに伸された挙句にダイノダイナマイトを受けて爆砕された。
同時にマッシュルームヘアにされた人々も元に戻った。
直後に破片がジャメーバ菌入りの雨を浴びて記事冒頭の雄叫びとともに再生・巨大化。
アバレンオーをボクシングの様な動きで怯ませるが、アバレンオーが右腕のトリケラをバキケロナグルスに換装して放った爆竜必殺バキバキパンチで空中に打ち上げられ、あっけなく爆散した。
余談
モチーフは上記の通り銀行（英訳は「バンク(bank)」）と熊とキノコ（英訳は「マッシュルーム(mashroom)」）であり、ミケラが制作に使用したカラーはそれぞれ銀行がバブルエキス入りマネー色、熊がクマ科冬眠エキス入りワライグマ色、そしてキノコが菌類キューティクルエキス入りマッシュルームカット色。因みにコイツだけがトリノイドの中で唯一、植物の要素が取り入れられていない(キノコは植物ではなく菌類に属するため)。
デザインを担当したさとうけいいち氏は『百化繚乱［下之巻］』にて、「キノコをモチーフにしている為、右耳の硬貨の刻印の人物をマッシュルームカットにした」とコメントしている。
声を演じた川津氏は昨年の『忍風戦隊ハリケンジャー』にて縁切り忍者シラーンスの声を担当。翌年の『特捜戦隊デカレンジャー』ではボッツ星人ゾータクの声を演じる事となる。
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー 邪命体エヴォリアン ミケラ トリノイド
マサカリベアー：『科学戦隊ダイナマン』に登場する熊モチーフの怪人。同じ熊がモチーフのバンクマッシュルームの登場まで、丁度20年のスパンを要した。
