概要
魔法省の魔法生物規制管理部のエイモス・ディゴリーの息子。
ホグワーツ魔法魔術学校のハッフルパフ寮に所属。主人公ハリー・ポッターより2学年上。つまり双子やアンジェリーナら三人娘と同学年である。
黒髪に灰色の瞳のハンサム。高身長でクィディッチチームのシーカー兼キャプテンを務めるスポーツマン。成績優秀な監督生で、トライウィザード・トーナメントではホグワーツの代表に選ばれたほど。それでいて性格は温和で思慮深く、寡黙。ハッフルパフ生どころかスリザリン生からも人望があったという完璧超人である。(スリザリン生はアンチハリーとしての対抗馬としてセドリックを応援していた側面もあるが)
経歴
旧家であり魔法大臣も輩出したディゴリー家に生まれる。
3巻で初登場。ハリーとクィディッチでシーカー対決。吸魂鬼の影響で墜落したハリーに気付かず、スニッチをゲットしてハリーに勝利。しかしセドリックはこれを不服とし、後に試合のやり直しを要求している。
4巻では競争相手かつ、疑惑の「第四の選手」であるハリーに対して友好的に接し、第一の課題でハリーから「ドラゴンと対決する」というネタバレをもらったお返しに、第二の課題では逆にハリーにヒントを与えた。
第三の課題にてハリーと同着で迷路のゴールにある優勝杯に触れたが、優勝杯は「移動キー」に変えられており、共にヴォルデモートのもとに飛ばされ、ピーター・ペティグリューに「余計な者、邪魔な者」として殺害された。
直後のハリーとヴォルデモートとの決闘の際、兄弟杖が繋がり吐き出した魔法の記録として一時的にハリーの前に現れ、自分の亡骸を家族の元に持ち帰るよう依頼し、ホグワーツに無言の帰宅を果たす。
目の前でのセドリックの死は、ハリーのトラウマの一つとなった。ハリーは両親が死んだときはまだ赤子で明確な記憶はなく、クィレルを殺した時は既に気を失っていたので、セドリックが初めて直視した「死」となった。これにより、ハリーはセストラルが視えるようになる。
人物
概要で述べたとおりハイスペックかつ性格も良いという完璧超人。彼女も美少女のチョウ・チャンと全てを手にした男だった。父のエイモスからは自慢の息子だと溺愛されていた。
ダンブルドアいわく、セドリックはハッフルパフ寮の徳目を体現していた生徒だった。
たまにセドリックはグリフィンドールに行くべきだと言う読者がいるが、「勇猛・騎士道・大胆」よりも「公正・勤勉・誠実」がセドリックの希望と資質だったのである。グリフィンドールとハッフルパフは優劣関係でなく、違ったものを目標としている別々の寮なのだから。
なお全員から絶賛されているわけでもなく、フレッド&ジョージやアラスター・ムーディ(に化けたバーテミウス・クラウチ・ジュニア)に言わせればちょっと頭が足りないらしい。
容姿
黒髪灰眼のイケメンであり、これはシリウス・ブラックと共通している。雰囲気は全然違うが……。
また映画版では髪が茶色がかっており、その影響で二次創作では茶髪に描かれることが多い。
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ここから先は、重大なネタバレになります
衝撃の別の可能性
ハリー・ポッターシリーズの本編にて悲劇的な死を迎えてしまったセドリック。
しかし、実は彼もまた、ハリーやネビル・ロングボトムやドラコ・マルフォイと同じく、魔法界の運命を大きく左右する可能性を持っていた子供の一人であった事が、第8作『呪いの子』にて明らかとなった。
ハリーの次男であるアルバス・セブルス・ポッターは、父親とエイモス・ディゴリーのやり取りで、ハリーのせいでセドリックが死んだと思い込んだ結果、元々父親に抱いていたコンプレックスも重なって親友となっていたドラコの息子・スコーピウス・マルフォイと共に逆転時計を使ってセドリックの死の運命を変えようと考える。
しかし、セドリックの死を回避する方法として、アルバスとスコーピウスは三大魔法学校対抗試合にてハリーとの同時優勝を防ぐ為にセドリックの妨害を行うという短絡的な手段に出た結果、セドリックは第二の課題にて『肥えらせ呪文』で太らされた挙句、湖の上で浮上させられるという仕打ちを受けてしまう事になった。
この結果、歴史はとんでもない方向へと捻じ曲がってしまう事になった…。
三大魔法対抗試合にて、両親やチョウ・チャンやホグワーツどころか他の二校の生徒達の前で笑い者にされてしまったセドリックは、人生で最大の屈辱を味わされた事による怒りから、なんと死喰い人の一員に加入してしまう事になり、更に原作での最終決戦にあたる時期で、ネビル・ロングボトムを殺害。これによって、ネビルによる「グリフィンドールの剣」でのナギニの破壊も無かった事になってしまい、それによってハリーも死亡。
世界はヴォルデモートによる暗黒時代と化してしまった。