曖昧さ回避
当項目では2について説明する。
概要(原作コミック)
元々はアベンジャーズを罠に陥れるため作られた存在だったのだが、機械であるにもかかわらず、自己犠牲の精神と優しい心を持っていたため、やがて創造主のウルトロンを裏切ってアベンジャーズに加入する。
人間を超える身体能力や飛行能力に加え、分子の密度を自由に変えられる特殊なボディを持ち、透明になったり物体をすり抜けたりといった事も可能。また額のソーラー・ジュエルからは超高温の熱線を発射できる。
スカーレット・ウィッチとは、機械と人間の壁を越えて結婚していたが、彼女の能力の暴走により死亡してしまった事も。
(※現在はちゃんと(?)復活した。それどころか、最近出た個人誌の中では自分の分身を作って疑似家族とし、ワシントンD.C.郊外の住宅地に引っ越してきた。)
映画(MCU)版
演者:ポール・ベタニー
原作コミック版からは一部設定がアレンジされている。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
MCUにおける初登場作。
ウルトロンが自分の新たな肉体用として密かに作らせていた人工生体ボディに、ある人物?(ネタバレ注意)が自身のデータをインストールすることで誕生した。
ウルトロンが「自分の理想(ヴィジョン)」とまで呼ぶビブラニウムを分子レベルで練り込んだ究極のボディに加え、6つ揃えれば宇宙をも支配可能な力を秘めたインフィニティ・ストーンの一つ「マインド・ストーン」を額に埋め込んでその力の源としており、その能力はアベンジャーズの中でも最強クラス。また人格の元が元だけに心に「邪念」が一切なく、ソー以外には持ち上げられないはずのムジョルニアもすんなりと持っていた(さすがに戦闘でそれを使用する機会は無かったが)。
ウルトロンとの最終決戦シーンでも、彼を圧倒するほどの活躍を見せている。
キャプテンアメリカ/シビル・ウォー
トニー・スタークの依頼を受け、ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)の守護(および監視)を請け負う。原作コミック同様、彼女との間で恋が生まれる兆しが現れているが、やがてソコヴィア協定に反してキャプテンの側に付き戦おうとする彼女を制止すべく、その前に立ちはだかる。
前作での強さはここでも健在で、劇中のクライマックスシーンの一つである空港での戦いでもその実力を存分に発揮している
(だがこの戦闘の最中、彼の放った攻撃がある悲劇を招いてしまう事に……)。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
紆余曲折を経て正式にワンダの恋人となり、ヒーロー活動から距離を置いて同棲生活を送っていたが、彼の額のマインド・ストーンを狙うサノスにより刺客(コーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイト)が仕向けられる。
ビブラニウム製の肉体すら易々と切り裂く彼等の攻撃の前に、深手を負うと共に「サノスには絶対に勝てない」事を悟った彼は、サノスの手に渡る前に(自分の命と引き換えに)マインド・ストーンを破壊することをキャプテン達に進言。しかしキャップはあくまで彼の命を守るため、高度な科学技術を持つワカンダにてストーンの摘出手術を行うことを決断する。
手術の終了間際、プロキシマ等率いるサノスの軍勢がワカンダに襲来。大混戦の最中、自らも手術の途中で無理を押して応戦し、大幅に能力を削がれた状態ながら辛くもコーヴァスを撃退する。
だがその直後、他のすべてのストーンを手中に収めたサノスが出現。彼にマインド・ストーンを奪われる前にワンダを必死に説得、ついに彼女の手で自身もろともそれを破壊させる。
しかしこの時、サノスは既に、時間操作を可能とする「タイム・ストーン」を入手していたのだった……。
ここから先は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれます
アベンジャーズ/エンドゲーム
一度はサノスの指パッチンにより世界から消滅した多くのヒーロー達が、残されたアベンジャーズ達やブルース・バナーの決死の行動によって華々しく復活を遂げる本作であるが、残念ながらヴィジョンだけは復活することは無かった。
上述の通り、MCU世界における彼の存在はマインド・ストーンが無ければ成り立たないため、「6つ全て揃ったインフィニティ・ストーン」が物語のカギを握る当作品においてはどうしても退場させたままにせざるを得なかったのだろうが、世界中のヴィジョン・ファンが落胆したのは言うまでもない。
だが、彼の存在を永遠に奪われてしまったワンダは、凄まじい悲しみと怒り・復讐心から本作にて急激に能力が覚醒、皮肉にもサノスを一対一で圧倒するほどのパワーを得ることに成功している。
そして、物語はMARVEL提供のWebドラマシリーズ『WANDA/VISION』へと続いていく……。