「美々子ぉ アイツゲロムカつかねェ?」
「吊るす? 菜々子」
「邪魔する奴は吊るしてやる!!」
「返せ 私達はオマエに協力し非術師共を落とし続けた 約束通り夏油様の肉体を返せ 夏油様をこれ以上玩ぶな」
概要
美々子と菜々子は、『呪術廻戦』及び前日譚『東京都立呪術高等専門学校』(呪術廻戦0巻)に登場する双子の少女。「ミミナナ」は読者による通称である。
本編では下の名前のみで呼ばれているが、苗字は「枷場(はさば)」であることがファンブックにて判明した。
夏油一派の幹部であり、常に2人一緒に行動する。pixivでも2人がセットで描かれたイラストがほとんどである。
年齢は『東京都立呪術高等専門学校』の時点で15歳。セーラー服を着用しているが、学校に通っているのかは不明。
幼少の頃、故郷の村で呪術師であることを理由に村人から虐待を受けていたところを夏油傑によって救われ、それ以来彼に心酔している。
夏油の目的実現のためなら人を殺すことも厭わない凶悪な呪詛師であるが、竹下通りのクレープを食べたがるなど年相応な一面もある。
名前の由来は日本のホラー映画『着信アリ』に登場する殺人鬼水沼美々子とその義妹の水沼菜々子からであると思われる。
人物
美々子(みみこ)
黒髪で黒いセーラー服を着用している。口数は少なく、物静かな性格。
首に縄を巻いたてるてる坊主のようなぬいぐるみを抱えており、戦闘時は縄で相手の首をくくり吊るす。
菜々子(ななこ)
金髪のお団子頭で、セーラー服の上にカーディガンを羽織っている。気が強く、口調もギャルっぽい。
奈々子はスマートフォンを媒介に発動させる術式を使用するが、詳細は不明。
宿儺曰く「写真機で撮影した被写体をどうこうするもの」であり、自らを撮影することで直後に受けたダメージを無かったことにしたと思われる描写の他、攻撃にも転用できると思しき動きも見せた。
※ネタバレ注意!!
渋谷事変
「夏油様の物語は終わった」として、偽夏油から夏油の遺体を取り戻したい美々子と菜々子は、夏油の意志を優先し夏油の肉体の事は関知しない事にした仲間とは意見を違えて決裂。
夏油の遺体を取り戻すべく、独自に偽夏油に協力して非術師を渋谷駅地下に落とす等の工作をしていたが、
「返すわけがないだろう 君たちの頭まで空っぽにした覚えはないんだがね。次術師と約束する時は“縛り”であることを明確にするんだな」
と、偽夏油と取引した際に明確な“縛り”を決めておかなかった事から彼のいいように使われるだけになってしまう。
「消えろ それともこの肉体に殺して欲しいか?」
と脅しを受け、美々子と菜々子は「後悔するぞ」と言い残しその場を立ち去る。
再登場は106話。
虎杖に所有していた宿儺の指を食わせて宿儺を呼び出すことを画策するが、その直後に宿儺の気配に気づいた漏瑚が出現。
「指を何本食わせた!!」の返答を拒否した直後に焼かれる。
漏瑚が所有していた10本の指を食わせた後に、菜々子の術式により復活。
11本の指を一気に取り込んだ事で、一時的に虎杖の肉体の主導権を奪った宿儺が復活。
互いの一挙手一投足が全て死因になりうる恐怖を受けながら、息をするのがやっとの状態で土下座する美々子と菜々子。(なお漏瑚は片膝付きだったので頭を斬られた)
「ガキ共まずはオマエらだ 俺に何か話があるのだろう 指一本分くらいは聞いてやる言ってみろ」
願いを聞いて貰えると確信した美々子と菜々子は、平伏しながら願いを絞り出す。
「下に額に縫い目のある袈裟の男がいます そいつを殺してください 夏油様を解放してください」
「もう一本の指の在処を知っているので、偽夏油を殺したらそれを教える」と条件を付け加え、願いが叶うのを祈る。
「面を上げろ」
二人が面を上げた直後に、美々子の頭が吹き飛んだ。
「たかだか指の1、2本で 俺に指図できると思ったか?不愉快だ」と宿儺は言う。
「すくっなあああ 死ね!!」
姉妹を殺された怒りで復讐を試みた菜々子だが宿儺の“捌”を喰らい、全身を細切れにされ死亡。