「死ぬまで弱者を 蹂躙する!!」
概要
『呪術廻戦』の登場人物。夏油傑と呪霊達が起こしたテロ事件「渋谷事変」にて呪術師たちから嘱託式の「帳」を守るため、活躍する。
プロフィール
性別 | 男性 |
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年齢 | 61歳 |
職業 | 呪詛師 |
好きなこと | 弱者の蹂躙 |
容姿
太い眉に丸い顔、アイスラッガーのような髪のみを残し、それ以外は禿げているという印象に残りやすい出で立ちをしている。服装もギッチギチのTシャツに短パン、そして腹巻という半世紀ぐらい前の服装をしていて、お世辞にも綺麗とは言い難い。
五条悟が誕生した1989年、32歳(作中では現在2018年のため、29年前にあたる)だった当時も相変わらず(?)かなり小汚い容姿をしている。
人物
かなり強い術式を持ち合わせているのにも関わらず、その力を他のために使うのではなく己の私腹を肥やすためだけに使っている。前述の通り弱者の蹂躙が好きらしく、幼少期の五条悟を殺す仕事を持ち掛けられ、ウキウキしていた。また、かなりの嘘吐きで作者曰く「病弱だった母親を楽にさせたくて呪詛師を始めた」みたいな嘘を平気で吐くらしい。
性格は戦闘中の言動からみるに、自分が優位に立っているとイキがるが、不利な状況に立たされると激昂するタイプであると見受けられる。
そんな性格もあってか、渋谷事変では五条悟が行動不能と知るとイキイキしながら高校生達と戦闘し負けるという見事な三下ムーヴをかましていた。
術式
強い攻撃が弱い攻撃になり、逆に弱い攻撃は強い攻撃になるというあべこべな術式。あべこべにできる上限と下限を自在に変えることが出来るため、相手の強さによってリスクの軽減が可能。また、高所から落ちた時の衝撃や、壁との激突によるダメージもあべこべにすることも出来る。
非常に初見殺し性能の高い術式となっている。相手に術式を看破されてしまうとそれまでだが、逆に見破られなければ作中でも行っていたようなカウンター戦法をとり、相手を仕留めることが可能である。術式を見破られさえしなければほぼノーダメージで相手を撃破できるため、対人戦闘では無類の強さを発揮すると思われる。
この術式の弱点として挙げられるのは同時攻撃への耐性の無さであろう。術式を相手が見抜いていなくても、式神と術師本人が同時に攻撃してくるタイプの術師相手には、あべこべ術式があまり生かされないため、苦戦を強いられることは必至である。また、複雑な術式とも相性が悪い(例を挙げるならば壊相の蝕爛腐術「朽」、吉野順平の「澱月」等だろう)。
だが、これらのデメリットを差し引いてもメリットの方が勝る強力な術式である。
活躍
以下11巻のネタバレ注意 |
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「渋谷事変」勃発から約二時間後、夏油傑とその一派により五条悟が封印されたと究極メカ丸から知らされた虎杖悠仁、伏黒恵、猪野琢真の三人は、五条が封印されている渋谷駅地下五階へ向かい五条を奪還するため、五条封印と同時に降ろされた呪術師の侵入を拒む「帳」を解くことを計画する。
初めは帳の一部に穴を空け、そこから帳内へ侵入し帳を降ろしている呪詛師を倒すことを試みたが、虎杖の常人離れしたパワーを持ってしても帳を破壊することは不可能だった。この帳の強固さに異常を感じた虎杖は、原宿に降りた帳と同様にあえて帳外の目立つ場所で帳を降ろし、相手に見つかるリスクを抱えることで帳の強度を高めているのではないかと推測し、帳外で最も目立つ渋谷Cタワーへと向かう。
渋谷Cタワー屋上。そこでは、粟坂、オガミ婆とその孫が帳を守っていた。粟坂らは呪術師がここへ来ることを想定し、Cタワー内に真人が造った改造人間らを用意し、対策をした。そう簡単には屋上まで登って来れないだろう、そう思い気を抜いていた粟坂だったが、伏黒の『鵺』を使い屋上まで直接登ってきた虎杖に意表を突かれ、ワイヤーで拘束されたまま地上41階から落されてしまう。
地上へと戻ってきた虎杖は伏黒と合流。伏黒に粟坂の様子を尋ねると、前方に倒れていることを知らされる。伏黒は地上41階から落とされたのに死体が綺麗すぎることに違和感を感じ、粟坂が生きていることを見抜き、粟坂との戦闘が始まる。
戦闘が始まると虎杖らは全力を出して総攻撃する。だが、虎杖の全力の打撃も、呪霊の中でトップクラスの防御力を誇る花御にも効く『玉犬「渾」』の攻撃も粟坂にはノーダメージだった。伏黒は粟坂の異常な攻撃に対する耐性は十中八九術式が絡んでいると踏み、術式を見破るためいくつかの会話を交わす。「やる気がないなら そろそろ殺すが?」粟坂のその一言を聞き、伏黒は粟坂の術式を看破する。粟坂の術式はあべこべ。強い攻撃を弱くし、弱い攻撃を強くする。それを見破った伏黒はある解決策を思いつく。その策は、最初は二人で全力で攻撃し、馬力をアピール。術式の内容を理解していないように思わせる。その後、必死の一撃にカウンターをしようとしたタイミングで弱い力で粟坂を叩くというものである。2人がそのような作戦を立てているとはつゆ知らず、粟坂は虎杖の必至の一撃にカウンターを仕掛ける。カウンターが決まったと思ったその時、『蝦蟇』の舌が粟坂の腹部を打撃した。自らの術式が割れていることなど考えもしなかった粟坂は、一撃で動けなくなるほどの大ダメージを負ってしまう。突然のことに驚き激昂しながらも必死の思いでその場を脱し、何とか二人から距離を取るもすかさず虎杖は距離を詰め攻撃態勢に入る。再び必死の一撃が来ることを察した粟坂はあべこべの上限を調整し攻撃に備えが、その上をいっていた虎杖は自らの拳を当たる寸前に止め一度攻撃の勢いを殺し、その後勢いを復活させ殴り、あべこべの術式を狂わせることで粟坂を撃破。見事2人は任務を遂行した。
その他
髭が生えていて、嘘吐きであり、達磨のような見た目で、クズであることからこのキャラクターのモチーフはあのお笑い芸人なのではないかと一部読者の間で囁かれているが事実は不明。