概要
「ありえない生き物」の一種である飛行生物。古代に存在した翼竜(特にケツァルコアトルス)に酷似した姿をしているが、口内には歯が隙間なく敷き詰められている。体組織から放射性物質のラドンが検出され、いつの間にかそれが名称になったという。
複数のタイプの個体が確認されており、いずれも過去作に登場した各個体以上に翼竜らしい容姿をしているが、そのほとんどが今までの個体と比べかなり小さい。
ホメオボックス(体節構造を決定する遺伝子をホメオティック遺伝子といい、その中の体節を持つ生物に見られる共通性の高い塩基対をホメオボックスという)を持っていない。即ち既存の生物との類似性のない特異な遺伝子構造を持っている他、咆哮と共に電磁波を発生している事が分かっている。
- 大型種(仮称)
千葉県房総半島逃尾市に突如現れた個体。目測全長10mほどで毒々しい体色とトサカが1本でプテラノドンやズンガリプテルスによく似た頭部と長い尻尾を持っており、全体像はダーウィノプテルスにも似ている。また、額と背中と尾の先には「青い鰭」のようなものが確認されている。
単独で存在するらしく、見た目に反しておなじみの鳴き声を披露しているほか、主人公の一人有川ユンを襲撃したりジェットジャガーと対峙するシーンが確認されている。
第一話の終盤で現れた劇中最初に登場した怪獣で、その異形を見せつけることで人類に破局の始まりを告げた。
その一方で電線に腹を引っ掛けたり、不安定な所に着地したために滑り落ちたりと都市の環境に四苦八苦する様子も見られる。
- 小型種(仮称)
翼長2~3mほどで地味な配色とトサカが2本でケツァルコアトルスなどのアズダルコ科に酷似した個体。歴代では最も小柄ながら、単独でも車や重機を圧倒出来るほどの力を持つ。
大量の群れを成して「赤い飛行機雲」を形成しながら都市などを飛翔し、通過した場所を紅く染め上げている様子が確認されている。
『古史羅』について記された絵にも描かれており、『羅甸天狗』と記され山伏のような服を着ている。
- 超大型種(仮称)
第3弾PVに一瞬だけ映っていた個体。
影のように真っ黒な外見でシルエットは小型種に酷似しているが、その一方で胴体部分が大きく従来のラドンにもっとも近い姿と大きさになっている。また、口内が赤く発光する様子も確認されている。
余談
『怪獣惑星』での白骨化した死骸、(ヤン・デ・ボン時代のごたごたで東宝怪獣が登場できなかったので)ラドンの代役で登場した『ゴジラ・ザ・シリーズ』のケツァルコアトルをのぞけば、ラドンのアニメ作品での登場は初となる。
アズダルコ型(特に超大型個体)は、キング・オブ・モンスターズへのラドンの登場が判明した後にネットに出回ったファンのイラストに似ており、群れを成す様子は平成ガメラシリーズ以降のギャオスやジュラシック・ワールドの翼竜の群れにも似ている。
また、偶然か否か怪獣惑星の初期案や怪獣黙示録にあった「(スズメのように)群れを成して飛ぶラドン」が映像化されたことになる。
また、この作品での名前の由来がプテラノドンの略称ではなく、同名の放射性物質ラドン(Rn)から来ているという中々面白い設定になっている。