概要
出生名はアンゲラ・ドロテア・カスナー。
ライプツィヒ大学を卒業後、物理学者となる。専攻は理論物理学だった。
この時期に最初の結婚をしたが4年後に離婚、しかし当時のメルケル姓を今も使っている。
現在の夫は量子物理学者のヨアヒム・ザウアー。
ベルリンの壁崩壊後、学者から政治活動に本格転向、1990年に初当選。
2000年よりキリスト教民主同盟 (CDU) 党首となり、2005年より第8代ドイツ連邦共和国首相。
女性としては初のドイツ首相である。
サッカーが好きだが、少女期に噛まれた経験から犬は嫌い。
しかし、難民問題により支持率は徐々に低迷。
2017年(平成29年)9月24日のドイツ選挙では首相こそ維持したもののCDUは大敗、連立を組んでいた社会民主党も議席を減らした上、新右翼政党のドイツの為の選択肢が第3党となった為、彼女の影響は凋落傾向にある。
現在は連立を相手を探しているものの、社会民主党は連立を拒んでおり、自由民主党や緑の党が連立相手として候補になっているものの、自由民主党は連立を拒否された上、CDU内部からも彼女を首相から降ろす動きがみられている 。
その後社会民主党がようやく連立政権樹立に応じ、第4次政権がスタートしたものの、地方選挙(州議会選挙)に相次いで敗北したことから党首選挙に出馬せず、CDUの党首の座を降りることとなった。
引き続き首相は務め、解散が存在しないドイツの選挙制度の下では2021年まで首相を続けることが出来るものの、それより前に新党首に首相を禅譲する可能性が高まっている。
なお、2021年まで任期を全うした場合、ヘムルート・コール首相に並ぶ連続16年首相在任記録を有することになる。
これは日本最長政権(連続)の佐藤栄作の倍以上であり、2019年現在日本の内閣総理大臣である安倍晋三(奇しくも彼も総裁任期、あるいは衆議院任期を全うした場合2021年まで首相を続けられる)も大きく及ばないまさしく「長期政権」である。もっとも13年目に突入した彼女は既に「任期が長すぎる」ことも人気低落の一つになっているとも言える。