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20000形の編集履歴

2021-04-19 23:47:27 バージョン

20000形

にまんがた

小田急電鉄が保有していた特急用車両。ロマンスカーの一員。愛称はRSE

「20000形」は鉄道車両の形式のひとつであるが、旅客用では小田急電鉄の例しかない。


概要

小田急電鉄新宿駅から国鉄→JR東海御殿場線方面へ直通運転を行うあさぎりに使用していた小田急3000形「SSE」の置き換え&特急格上げ用として登場した。


あさぎりが3000形の片乗り入れからJR東海371系との相互直通運転の形態への変更、御殿場駅沼津駅間の運行区間拡大に伴い、小田急ロマンスカーのスタンダードとなっていた連接構造が廃止され、20m車7両編成とされた。371系と合わせるため展望室も設けられていない。


1991年3月16日に運行を開始。1992年10月25日には団体列車としてJR身延線富士宮駅まで入線した。


20000形は2編成製造されたのに対し、JRの371系は1編成しか製造されなかったため、371系車両検査時は20000形が2編成とも「あさぎり」運用に入る体制となっていたほか、運用に余裕がある場合は20000形が箱根特急の運用に入ることもあった。なお、371系はJR東海エリアでホームライナーにも使われていたが、20000形はホームライナー運用に入らず、371系検査時のホームライナーはJR東海の近郊型車両による整理券不要の快速列車として運行された。

あさぎり


御殿場駅沼津駅間の利用低迷に加え、客室がハイデッカー構造でバリアフリー非対応であったことが災いし、2012年3月17日のダイヤ改正で運転区間を御殿場駅発着へ短縮するのを機に車両を60000形「MSE」に変更し、20000形は相方であるJRの371系と共にあさぎり運用から撤退。活躍した期間は20年余と短かった。


細かい仕様

各車両は微妙に差はあるものの長さは基本的に20mで編成中間の3号車と4号車は小田急初の2階建て車を連結している。旅客用乗降口は757mm幅の折戸を採用している。座席の位置がホームよりも高いハイデッキ構造を採用している。


座席はすべての車両が回転式リクライニングシートで1号車、2号車、5号車、6号車、7号車は2+2列配置の普通車。3号車と4号車の1階席は車体幅の関係から1+2となっていた。シートピッチは全車両1000mm。


3号車と4号車の2階席はJRで言うグリーン車にあたる「スーパーシート車」で、座席が1+2列配置、シートピッチ1100mmとされていた。肘掛けを含めた座席の幅は1人がけで660mm、2人がけで1300mmありゆったりと座ることが出来る。1階普通席も座席の幅や仕様は普通席と同じであったが、座席配置やシートピッチはグリーン車と同じ1100mm、横1+2列配置という乗り得な座席であった。


富士急行への譲渡

引退直前の時期に富士急行が取得に向けて交渉に入ったという報道がされ、2013年10月に当車のうち1編成の富士急行譲渡が公式発表された。

第2編成が日本車輌豊川製作所で7両編成から3両編成(※)に改造され、2014年7月12日から、富士急行8000系フジサン特急」として運行を開始した。詳細はそちらを参照。

ちなみに、後に相方の371系富士急行に売却され、富士山ビュー特急として再び一緒に活躍している。

富士急8000系6th

(※)元1、6、7号車を使用。残る4両は解体。ただし、解体車両の部品は残る車両へ移設や予備部品として活用。


保存車両

第1編成の20001(7号車)と20151(4号車)が「ロマンスカーミュージアム」保存されている。残る5両は廃車・解体された。

展示の際に2両とも方向転換され、現役時代と向きが変わっている。

車内(2階を除く)に入ることも可能。

ライトなどは点いているが、ヘッドマークなどは無表示。電飾は現役時代のものから交換されている。また、塗り直した際に、グリーン車マークが消えた。

トラブル

博物館搬入のため、2020年10月25日の深夜に相模大野から海老名まで輸送が実施されたが、線路内や営業終了後の駅に不法侵入する人が現れるなどの事件が起きてしまった


関連項目

小田急電鉄 RSE ロマンスカー 10000形HiSE 特急

富士急行 フジサン特急

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