「忘れたの?キミは私に飼われているんだよ、返事は『はい』か『ワン』だけ」
「いいえなんて言う犬はいらない」
概要
公安退魔特異4課のリーダー。
内閣官房長官直属のデビルハンターであり、一端のデビルハンターなどでは契約している悪魔を知ることも許されない。
「ゾンビの悪魔」を殺しに出向いたところ、先に倒していたデンジと出会い、公安にスカウトした。
デンジに優しく接する一方で、「使えない犬は安楽死させられるんだって」といった風に恐ろしい事実を平然と告げるなど、巧みに飴と鞭を使い分ける。
かつて世界中で大惨事を引き起こした「銃の悪魔」を探していると語り、デンジが「銃の悪魔」を倒した暁には彼の願い事をなんでも一つ叶えてあげるといった。
優しくて面倒見の良い美人だが、一方で人智をこえた能力を使ったり、真意の分からない行動を取ったりする、なんとも得体の知れない人物。
目的のためなら手段をさらさら選ばないタイプの人間であり、必要とあらばヤクザも青ざめるほどの非道をやってのける。洒落になっていないが、一言で言えばまさに魔性の女。
戦闘能力
契約している悪魔や能力は謎に包まれており、描写されているだけでも
- 特定の条件付きで対象を圧死させる(遠隔)
- 銃で撃たれたり腹部を貫通されたりしても死なない
- 睨むだけで相手を流血させる
- 殺害対象の腹部に穴を開ける
- 動物を操る
など多くの能力をもつ。
他の魔人やデビルハンターから恐れられており、作中でも最高峰の戦闘能力を持つ。剣術にも優れており、相手に斬られたことを悟らせない素早い太刀裁きを繰り出す。
また、明らかに大怪我を負ったり死亡したように見えても、直後には復活している描写がある。それも契約悪魔の力なのかどうかは不明。
また、そういう能力なのか性格なのか、敵に直接手を下す時には意趣返しと言わんばかりに、相手の台詞や行為を真似るような手段を取る事が多い。
名前の由来
「マキマ」という名前についてファンの間では当初より様々な考察があったが、作者の藤本タツキがジャンプフェスタやこのマンガがすごいのインタビューで語ったところによると、
- デンジは物心つく前に母親を亡くした事からマキマに恋愛でなく母性的なものを追い求めている。(ちなみにデンジの性格のモデルは親から虐待された子供とのこと)
- チェンソーは木を切る道具
- 「マキマ」の「キ(木)」をチェンソーで切ると「ママ」になる。
といった意味が込められているらしい。
関連イラスト
関連タグ
???…マキマが率いる組織。単行本10巻のネタバレ注意!
???……単行本11巻の非常に盛大なネタバレの為、閲覧注意!!
以下、単行本10巻のネタバレ注意
2020年39号にて、彼女がデンジをスカウトした目的の一端が明かされた。
その目的とは、デンジとポチタの間に結ばれた契約を破棄させること。
マキマは『デンジが普通に生きて普通に死ぬ』という契約によって、デンジとポチタが融合していると考え、それを破らせるためには『デンジを絶望させ、普通の生活を諦めさせる』必要があると判断した。
しかしデンジは、借金にまみれて文字通り、ポチタ以外には何も持っていなかった。そんな彼を絶望させるのは、そう簡単なことではない。
そこで、マキマは「デンジをたっぷり幸せにした後、その幸福の全てを奪い去ることで絶望を与える」という手段を取ることにした。
まずはデンジに仕事(お金)を与え、早川アキとパワーと言う家族を与え、「普通の生活と普通の幸せ」を味あわせた上で、デンジ自身にアキを殺させ、目の前でパワーを殺害した。
兄妹も同然となった二人を失い、呆然とするデンジを前にして、マキマは今までにないほどに美しく可愛いらしい表情で笑い転げた。
「パワーちゃんを殺すのを手伝って」
「早川君も助けられたかもしれないのに殺して」
「そんな人間が普通の生活なんて望んでいいはずがないよね?」
そうデンジに囁く姿、その本性こそはまさしく悪魔そのものであった。
余談
第1回、第2回人気投票共に2位。
第1回はパワーに8000票、第2回はアキに1万票以上の差を付けられている。
皮肉なことに計画に利用した二人に負かされる形となっている。
一部ではシルバーコレクターと揶揄されたりされなかったり。