「お前は運転士で、オレは整備士だ! 二人でシンカリオンを動かしているんだ!」
「ビビる必要は無い、お前が乗っているのは、シンカリオンだ!」
CV:鬼頭明里
概要
小学校5年生ながら『新幹線超進化研究所 横川支部』に所属する整備士で、在来線型武装支援機『ザイライナー』シリーズや『スマット』の研究開発にも携わる頭脳明晰な少年。群馬県横川出身。
家族は母親のシラユキが実家にいるものの、父親は居るが、現在行方不明。日本家屋の和室に住み、EF63のポスターが貼っている。
銀髪(?)に母譲りのメッシュ付きアホ毛が入った短髪に、紫字に交差した白つなぎが特徴。外出時は黒いハイネックシャツをインナーに白いウインドブレーカーを羽織り、エンジの長ズボンを履く。表面上クールながらも、ハヤトと同等に鉄道に詳しく、地元に『碓氷峠鉄道文化むら』が有ったのが切っ掛けで興味を示したと云う(月刊アニメディア21年6月号 インタビュー参照)。よく冗談を言い、「アレは嘘だ」が口癖。
だが、身体機能も十分過ぎるだけでなく製作に携わっていたのにも関わらず『シンカリオンZ』を動かすのに必要な適合率が低かった。製作も、閃きではなく、父の失踪後に唐突に現れ始めた予知夢からの概念図を思い出しながらである。
OPの1カットには何故か影を落とす表情が有り、プロフィール持ちにも関わらず、適合率やZコードの所在も含め要所要所で謎が多い。バックに居る帽子とフードで覆う突然失踪した父親と思われる人物と、彼の予知夢に現れる謎の新幹線がキーマンと思われるが…
名前の由来
名前の由来は、今作の舞台(横川支部)がある碓氷峠と、嘗て信越本線碓氷峠で使用されていた歯車を使用した鉄道方式の一種であるアブト式より(8話でも言及されている)。
日本ではこの方式を「アプト式」と呼ばれることが多いが、本来の発音的にはアブトの方が近い(Abtとはシステムを開発した人名である)。一部ファンには『碓氷アプト』と書き間違えられる。
OPやED映像にも、碓氷峠にある廃線跡やアブト式機関車ED42が多く登場する。
余談
4話でシンが「鬼退治に関する話」をした際に、カスミを鬼(というよりは鬼娘)役にして話を進めていた(当然彼女からは「なんで私が鬼役なんですか!?」と不満気だった。ちなみにその話の中ではシンは「鬼退治する臣下」アブトは「帝」に置き換えられていた)が、やはりアブト役の鬼頭氏といえば彼女の持ち役の一つである「竹筒を咥えた例のあの娘」を思い浮かべる人は少なくはなく、その場面を見た視聴者達から「吾孫子カスミの鬼娘も悪くは無いが何か物足りない」「中の人的には『アブトが鬼役』の方がしっくり来そう」「そりゃ吾孫子ちゃんも文句言いたくもなるわ」などと茶化される事態になった。