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ケルヌンノス(Fate)の編集履歴

2021-08-26 18:58:55 バージョン

ケルヌンノス(Fate)

けるぬんのす

『Fate/Grand Order』に登場した存在。

この記事の全てが『Fate/Grand Order第2部6章妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェに関わるネタバレであるため、閲覧注意。































呪いの厄災 CERNUNNOS

概要

許されよ 許されよ      我らが罪を  許されよ


ブリテン異聞帯の汎人類史からの分岐要因に大きく関わる神。
ブリテン異聞帯における異聞帯の王モルガンだが、彼女は異聞帯の歴史を途中から修正して自らの統治態勢に移行したに過ぎず、社会の統治者の枠を出ない。
他の異聞帯の基準で言うなら、汎人類史からの分岐点に大きく関わり、現在に至るまで中核を担っていた存在はこのケルヌンノスである。


モルガンはかつて救世主トネリコだった時代に、ブリテン異聞帯の大穴の中にいたこの存在をマシュ・キリエライトを通して目撃している。
そしてそこにあったのは、ケルヌンノスの亡骸がブリテン異聞帯中に降り注ぐ灰と、星を呪う規模の呪いを発し続けているという状態であった。

ブリテン異聞帯の消滅から『地球崩落』が発生するとノウム・カルデアのトリスメギストスⅡは予測しており、ケルヌンノスはキリシュタリア・ヴォーダイムがブリテン異聞帯に対して危惧した「星を道連れに滅ぶ呪いの存在」の情報とも一致する点はあるが、関連を断定は出来ない。しかしながら、諸々の描写を合わせて考えると、このケルヌンノスであるとするのが自然だろう。

モルガンが女王として統治してからは、このケルヌンノスを監視するために大穴を取り囲む形で罪都キャメロットを建築し、建築してから未だに使用されたことがないロンゴミニアドを十二本も城壁に装備するほどの尋常で無い態勢で構えていた。
また、その存在を徹底的に伏せていたが、オークニーにこの神の伝説を記録した壁画が残っており、ロンディニウムに運ばれる形で作中の時代までこの壁画資料は現存したままだった。

名前は伏せられた状態で前編でも言及されており、『ノリッジの厄災』の正体もケルヌンノスの分身(村正の神霊特攻が有効であるなど伏線自体はあった)。

そして、モルガンが倒され予言通りに後を継ごうとしたノクナレアが、オーロラからの嫉妬から即位式の最中に毒殺され、決定的な防衛策も打たれぬまま大穴から復活してしまうこととなった。
一度は、ロンゴミニアドをキャメロットごと粉砕されてしまったが、聖剣を鋳造させるべく星の内海に招いたマーリンの力によって、ケルヌンノスの時間のみを巻き戻したため対策も練ることも出来た。

恐ろしい「厄災」なのだがエピローグで明らかになったその姿は…


ケルヌンノス!


メッチャふっさふさ

キングプロテアですら宝具を使ってようやく同じ位の背丈になるレベルで巨大なグラフィック…というか3Dモデルで表現されており、それが全身ものすごい毛量で覆われている。
端的に言ってしまえば「でっかいモフモフ」という他ないその容姿から、

  • モリゾーオルタ
  • 暴走チョッパー
  • 闇堕ちトトロ
  • 腐ったスーモ
  • 真っ白なムック
  • 雨の日の某ウマ娘
  • 特級呪物
だのなんだの言われたい放題である。
この姿に加えて厄災の根源ではあるものの、元々は優しい性格の善神であり、妖精たちに後述するような目にあわされてなお妖精擁護派だったというぐう聖っぷりからマスター達からはゆるキャラとして扱われており、pixivにおいても着ぐるみ扱いするイラストが多数投稿され、終いには一人称が「ぬん」で語尾に「のす」とつけて喋るゆるふわキャラに無辜られている
また、その特徴的なフサフサが似ているということで、ネタバレ防止や比喩として、ヒゲじいモリゾースーモ等の画像を用いられることもある。
Twitterにいたっては「#ケルヌンノスマイクロビキニ部」という罪深いハッシュタグがトレンド入りしてしまう事態に。

あまりにインパクトのある姿だった為、いろいろなサーヴァント達の宝具を喰らったケルヌンノスのスクショがtwitterにたくさん投稿され、現在確認されているだけでも水着BB一ちゃんのものが面白いことになっている。その内バックドロップされたり胎に吸収されたり、果ては顕光殿に呪われたりするのだろうか。
ちなみにストームボーダーを墜落させかねないレベルで身体中から呪いの手を大量に出してきたが、本来の手足もちゃんとあり、戦闘中にチラ見できる。茨木童子(水着)カーマの宝具を食らわせると下半身までよく見えるようになる。
この巨体は呪いで腐肉が肥大化したもので、劇中で腐肉を削られきって露出した神核を狙う場面にその神核が映るがその姿は口を開いてサイズが縮小したあるいは本来のサイズのケルヌンノスそのものである。汎人類史のケルヌンノスを知るクー・フーリンからしても変わりすぎだと言うのも納得である。

もふもふふわふわのケルヌンノスぬいぐるみが欲しい



また、戦闘時は、大穴の周りを周回するストーム・ボーダーに味方側サーヴァントを乗せて、ケルヌンノスを回りながら攻撃する…といった今までにない立体的な描写が見られる戦闘であった。が、カメラそのものはストーム・ボーダーの動きに固定されているため、あくまでも動いているのはこちら側なのにも関わらず「なんでこのケルヌンノスはフワフワ浮きながら回ってるんだろう」と、まるで「地動説と天動説」のように勘違いするユーザーが一定数いた。
ちなみに戦闘中口角が上がっている=笑っている様に見える瞬間がある。

しかし、厄災の根源として絶望的に強大な力=呪いを持っているのは事実で、シナリオ中でもバトルでも、カルデア陣営をきりきり舞いさせる。特にバトルは間違いなくFGOでトップクラスの難易度を誇っており、ノーコンティニュークリアの難易度はあのデメテルすらも余裕で上回る、まごうことなき史上最難関となっている。

真名

ケルトの神、ケルヌンノス
鹿の角を持つ狩猟の神にして、エレシュキガル、伊邪那美、ハデスやアヌビスらと同様の冥界の神であるが、まとまった、或いは明確な神話的エピソードが残存していないとも言われている。詳しくは個別記事、またはこちらにて。

このブリテン異聞帯におけるケルヌンノスについては「真相」の項目を参照。


能力

現状型月世界において最強クラスの呪い

呪いの手を無尽蔵に出し、本編ではたった1本の手でも街一つ吹き飛ばす質量攻撃が可能で、妖精騎士ギャラハッドの力だけでは防ぎ切れなかった程強力。
その肉体は完全に変質しているらしく、分厚い肉自体がとてつもない呪詛の塊で呪いの嵐を掻い潜って神核が露出するまで削りきらなければまず勝てない無理ゲー。

マーリンすら呪いが溢れ出た状態では勝ち目が無いと断言し、コヤンスカヤがある理由からカルデアを助ける為ビースト形態で防御した時も、成功はするが愚痴をこぼす程かなりキツかったらしく、オーディンの力を借り受けたクー・フーリンの呪詛返しすら返してくる、最早意味不明なレベルで強力な呪いの神。
(コヤンスカヤ曰く「自死の呪いだから防ぐのではダメ、抱え込むしかなかったが、とんだ不良債権」、これは強大なビーストの霊基を以てすら呪いで軋むレベルの呪詛ということになる)

攻撃自体は呪いの手を使う等基本不動。
しかしその肉体は呪いで肥大化した腐肉で、ダメージを与えても外皮が数枚剥がれるのみで即時再生し、攻撃を上回る速度で呪いが溢れだしてくる厄介極まりない。
そしてカルデアの総攻撃、アルトリアの霊脈閉塞型兵装龍脈焼却型兵装の二つの超抜級魔術の連続行使ですら神核の露出をさせるので精一杯、それすら再生、修復されそうになっており、間髪入れずに行われたブラックバレルによる畳みかけによって神核が砕かれなければ何事もなかった様に活動を再開したであろう恐るべき神。

考察

『巫女の予言』という碑文の内容から、ブリテン異聞帯の真の分岐点は大西洋異聞帯と同じく、地球の全てを蹂躙しようとした災害の巨神セファールが大きく関わるB.C.12000であると推定できる。
だが、セファールに早期に対処して討伐したことで神々が繁栄しすぎた大西洋異聞帯とは逆に、こちらは何もない海であったことからすると、ブリテンは聖剣の鍛造が間に合わず全てがセファールに蹂躙されきったことが窺える。

ダ・ヴィンチは碑文において、ケルヌンノスに乗っていた"動物"はケルヌンノスの巫女たる人間だったのではないのかと考察している。
ブリテン異聞帯の人間達は正しい意味の人間ではなく、生殖能力も長い寿命もないクローン人間達であり、その全てがたった一人の人間の遺伝子を細かく組み替えただけの存在である。

コーンウォールでの文明を持たない本来の妖精の在り方である人間を見たら仲良く物理的に引き裂いて山分けにするという光景。
これら二つの出来事と碑文における「残ったものも大切に使いました」ということ。

それらからすると、ケルヌンノスの巫女の末路も想像でき、ケルヌンノスがなぜ妖精とそれが支配する世界を呪い続けるのかも自ずと想像できる。

キリシュタリアは異星の神がブリテン異聞帯に潜む呪いを依り代に降臨する事を最悪のケースとして考えており、もしこのケルヌンノスがキリシュタリアが危険視した呪いならば権能の出力も想像を絶するレベルになると思われる。

というよりも異星の神の依り代になれる程の存在であると逆説的に証明している事になっている。

そして公開された6章エピローグ。多くのユーザーが想像した通り、そして想像以上に胸糞の悪い真実と共に最凶の呪神はついに目覚める。

ゲーム内でのその強さ

2部6章のクライマックス、第29節の最後にケルヌンノスと戦う事になる。戦闘時のクラスはバーサーカー。ふさふさもふもふの外観に癒やされつつも、いよいよ最終決戦!と意気込むマスター達に対し、呪われた神はその力を見せつける。
その強さは完全に理不尽の領域であった。どれ程かと言うと、

攻略サイトが軒並み「超難しいのでコンテ推奨」と降参宣言するぐらい強い。



4つのゲージに分けられたHPは約17万、24万、34万、54万といずれも高い。
大前提としてクラスがバーサーカーなうえに、攻撃力が法外に高い。しかも通常攻撃が全体攻撃になっており、攻撃回数は2回しかないとはいえこちらのパーティー全員に強烈な攻撃を叩き込んでくる。HPが1万以下のサーヴァントは1ターンさえ生き残れない…どころかクリティカル一発で全体に1万ダメージずつ入ることもある。

とはいえラスボス級の神ならばこれぐらい強くてもおかしくない。NPCのキャストリアとマシュなどを主軸に耐久性に特化したパーティーを組み、じっくり攻めれば…
という浅はかな考えを、ケルヌンノスの数々の特殊スキルが打ち砕く。

最も厄介な解除不可の常時パッシブスキルが2種ある。

  • 戦闘開始時にケルヌンノスに7個付与される【呪層】
  • 【呪層】があればあるほど与ダメージが割引されてケルヌンノスのHPを削りにくくなる+弱体状態があればあるほど攻撃力が上がる+スタンなどの行動不能デバフを完全に無効化する【呪腐肉層】
【呪層】そのものはこちら側が1度攻撃するたびに1つずつ解除できるため普通にカード3枚選んで攻撃すれば3つ。EXTRAアタックまで行えれば1ターンで4つ削ることが出来る。【呪腐肉層】の耐性を減らさない限りまともにケルヌンノスのHPを減らすことが出来ないため、まずはたくさん攻撃して【呪層】を減らしていくことが求められる。
しかし、「毎ターン終了時」に1つ、「ケルヌンノス攻撃時に中確率」で1つ【呪層】が増えるため、運が悪いとそのターン削った分を全て戻されてしまう

さらにこの【呪層】、ケルヌンノスを攻撃して解除させた際に相手全体に呪い付与(3ターン)と自身のHP10000回復、そして自分を攻撃した相手を呪層汚染という3ターンの間1000ものHP減少状態に加え、防御力もダウンしてしまう状態にする。しかもこの呪層汚染は攻撃すればする程に重なる。つまりケルヌンノスを3回、いやEXTRAアタックを含めて4回攻撃したら、直後に4000ものダメージを受けてしまう。勿論、その後にはケルヌンノスの攻撃が待っている。しかもこのHP減少デバフは一つ一つが3ターンも継続するのである。
どれ程守備力を上げて、回避や無敵状態にして守りを固めても、FGOはプレイヤーが攻撃しなければターンが終わらない。つまり毎ターン呪層汚染されて、最低でも1000のダメージを受ける事を覚悟しなければならない。
この呪層汚染、あくまでも“HP減少”のデバフであり、呪いや火傷といった被ダメを合計で一括して受ける系統のデバフと違って1000ダメージずつ順番に受ける。要するに呪層汚染がいくつも重なっていると、例え呪層汚染でHPが0になってガッツが発動しても呪層汚染が残っていたらガッツ発動後にHP減少をさらに受けるため、ガッツそのものが機能しないのである。絆ヘラクレスによる単騎決戦を挑んでもたった1ターンで3~4回分のガッツを全て消費させられて負けてしまうという状況になるため絆ヘラクレスすらもほとんど機能しない。
一応この【呪層】の呪層汚染状態はアルトリア・キャスタージャンヌ・ダルクの宝具などをはじめとした【弱体解除】で解除することは出来るが、呪層汚染状態はこちらが攻撃する度に毎ターン増えていき、どんどんHPは削れていくため、【弱体解除】が間に合わない場合の方が多い。

耐久パで挑んだとしても、NP効率を優先してアーツ優先のカード選びをしていたら【呪腐肉層】でまともなダメージを与えられず、さらに攻撃するたびにHP10000回復するせいでほとんどHPが削れないどころか、最終的にそのターンではHPが全く削れず逆にHPが増えてるといった状況も多い。そして攻撃する度に味方サーヴァントにはHPが減るデバフが溜まる。さらに耐久するためにマーリンやマシュ、キャストリアなどのサポート宝具を連発していると攻撃回数が減り【呪層】がどんどん増えて溜まっていく。
つまり耐久戦においては、ケルヌンノスの方が極めて圧倒的に有利なのである。

じゃあこっちもデバフスキルを使って、ケルヌンノスを弱くすれば…という考えも甘い。【呪腐肉層】には「弱体状態の数によって攻撃力が上がる」効果があるため、調子に乗って守備力を下げまくったら、ますます手に負えない状態になってしまう。
にもかかわらず、4章の理不尽級ボスなどと同じく行動不能デバフが全く効かない為、ガンドやゴッホちゃんなどの足止めも無駄。

パッシブだけでもここまでえげつないのに、ここから更に、
  • 相手サーヴァントのHPを2000、NPを20%減少させた上、自身のHPを2000回復させ、チャージが1増加する【妖精吸血】
  • 自身の攻撃力を2ターンアップさせた上、1ターン無敵を付与。更に相手全員のHPを1000減少させる【グレイマルキン】
  • 自身の呪層状態を1つ解除してチャージを1増加、HPを1万回復させる【呪層吸収】
  • 敵単体に呪いを3つ付与し、遅延で呪い吸収状態も付与する【呪詛集約】
こんな極悪スキルをバンバン使ってくる。
気を抜いていると5つあるチャージがあっという間に溜まり、チャージ攻撃「いかないで」(敵全体に強力な攻撃、呪厄状態(3T)を付与、自身に【呪層】を追加)を放ってくる。

苦労してHPを削り、ゲージをブレイクさせても喜んでいる場合ではない。
  • 1回目ブレイク時に1ターン味方全体の宝具とスキルが封印。
  • 2回目ブレイク時はケルヌンノスのクリティカル発生率が永続的にアップした上に【呪層】が5個追加。
  • 3回目のブレイク時にはさらに【呪層】を6個追加した上に10ターンもの間味方のNPが毎ターン10%減少するデバフスキルを掛けてくる。
しかもこれらは全て解除不可であり弱体無効や強化無効での対策も出来ない。

ここまで来て更に追い打ちになるのが、【呪層】が3つ以下の時と3ゲージ目ブレイク以降はケルヌンノスの行動回数が1回増える。2回だけでの行動でもかなり厳しい戦いなのに、ただでさえ高火力の全体攻撃バーサーカーの攻撃が増える上に、【呪層】が増える可能性が単純に上がるのだ。

もしも頑張って最終ゲージまで行けたとしてもそこで待っているのは、「54万という高HP」「せっかく削った【呪層】が復活」「味方のNPが毎ターン10%減少」「3回行動が確定するため通常攻撃だけで味方全員のHPが毎ターン1.5万近く削れてしまう」という地獄。まさに大厄災である。

一応グリムが味方側のターン終了時にランダムで、味方全体NP20%チャージor弱体3つ解除orHP3000回復という、普段であればありがたい量の援助をしてくれるが、もとよりケルヌンノス相手では焼け石に水である。

そんな訳でFGO全体でも屈指の難関ひしめく2部においても最強・最凶クラスの超難敵だが、絶対に倒せない敵ではない。フォーリナーならバーサーカーであるケルヌンノスの攻撃にある程度は耐えられるし、それ以外でもクラススキルで呪いを無効化できる+キャストリアの対粛清防御を大幅強化できる卑弥呼や、宝具で3T自身に弱体無効状態を付与出来る+凄まじい速攻をかけられる超人オリオンもかなり相性が良い。
また皮肉な事に神でありながら「人類の脅威」特性を持っているので、特攻認定できるエルキドゥ(神性限定スタン効果は上記の通り無効)やヒロインXX、特攻付与が可能なキャストリアの存在が活きる。
他の特性である超巨大・神性・魔性も、その手の特効宝具持ち、スキルや概念礼装による特効付与などいくつもの手段が存在する。
サポート枠はNPCのマシュ、ホームズ、キャストリアのうち1騎という縛りこそあるが、自前の同サーヴァントも編成できるため、自由度は高め。

それでも倒せない、もしくは上記のサーヴァントを誰も持っていないという人は、攻略サイトのお薦めどおりコンティニューするしかない。HPの回復はさほど大きくないので、攻撃宝具を撃ちまくればその分消耗させる事ができる。
令呪ならば3日経てば無料で使い直せる他、期間限定のコンティニューアイテムである"霊脈石"を所持しているのであれば、ここで全て注ぎ込もう。

つまり、ある意味コンティニューを前提とした編成を組むことにもなる。っつーかコンティニュー1回だけで済めば御の字ですらある。

真相

以下、妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ後半の重要なネタバレを含むので、6章クリア後に閲覧する事をオススメします。


星の内海に招かれたカルデア一行は、マーリンの手によってアルビオンの霊洞を下っていく中、ロンディニウムにもあった壁画が道中に残されていたが、ロンディニウムのものと細部が違っていた。








『おしまいで海になった。はじまりに海があった』
『ながれぼしがすぎたあと、大地はみんな河になった』……

考察にもあった通り、ブリテン異聞帯の分岐点はセファールによる文明の蹂躪をどう対処するかにある訳ではなかった。
正確には飛来したセファールを打ち倒す為の聖剣が存在するかどうか、という点にあった。
星の外敵を滅ぼすために存在する神造兵装である聖剣は今回のブリテン異聞帯ではなんと「今回くらい遊んでも大丈夫だろう」と遊び呆けた『ろくにん』の妖精…6翅の亜鈴のせいで鍛造されず、倒されることのなかったセファールによって地球の資源全てを押収されてしまい、残ったのは一部の水生生物しか生きていない「無の海」になってしまった。
仕事はちょっとなまけるけども、ぼくらは自由な妖精の裔とは言うものの、一世一代の大仕事をこそ放棄した結果、取り返しのつかない状況へと陥っていたことになる。

その後何かおかしいと思い妖精郷の外に出たその『ろくにん』は海だけになった地球で困り果てる。
そこで現れたのが唯一妖精郷に逃げ延びていた「楽園の使者」ことケルヌンノスだった。
妖精たちを注意し改心させる為に自らの巫女と共に現れたケルヌンノスであったが、元来穏やかな性格であったためか彼らに罰を与えるつもりはなかったらしい。

それいじょうむかしはないほどの、それはむかしのお話です
ろくにんの妖精がそとにでると、せかいは海になっていました。
“かわいそうなことを”
“こんなせかいになってしまって”
海のなかからおおきなかげがたちあがりました
ふわふわ、ふさふさの大きなからだ
その肩には、いなくなったはずの動物ひとり。

ケルヌンノスが現れ、その身体によって波がせき止められるようになると妖精たちは喜びを顕にし、ケルトの獣神であったケルヌンノスを自分たちの祭神にする祭りを開いた。

ろくにんは神さまとともだちになりました
なにもない海はつまらなくて、すみずらくて、たいへんなものでしたが、
神さまがが波をせきとめてくれるので、ろくにんはらくちんです。
“波の無い海も良いけど”
“ぼくたちやっぱり大地が恋しい!”
ろくにんは神さまによろこびをささげました
ろくにんは神さまにおねがいをささげました
ろくにんは神さまをささげました
ねがいはかなえられました
おまつりはおわりました


だまされてどくのお酒をのんだので神さまはしにました

ろくにんは神さまのしたいをてにいれました
あたらしいだいちにするのです

そう、祭りを開いた本当の目的は口うるさいケルヌンノスを殺害し、その巨大な遺体を以て大地の代わりにすることだった。

妖精國ブリテン


ケルヌンノスが訪れたことにより『ろくにん』の妖精は「無の海」の波に揺られることが無くなったが、いつまで経っても「無の海」は無くならないし変わらない。彼らはそれをケルヌンノスのせいだと考えた。
故に祭りという企みを介してケルヌンノスに毒酒を飲ませて殺したのだ。

そしてケルヌンノスと共に現れた巫女は妖精達から死なない魔法をかけられ、生きながらにして妖精に身体をバラバラにされてしまったのである。

のこされてなきさけぶ動物もたいせつにつかいました
たったひとりのにんげんなので。たったひとつではたりないので
ばらばらに。ばらばらに。しなないようにばらばらに
なにをしてもぜったいにしなないように。まほうをかけてたいせつにりようします

ケルヌンノスの死後、巫女は妖精が人間を作るための素にされた
これ以降、妖精國ブリテンに存在する人間は彼女の細胞から造られた劣化コピーであるという事になる。

こうしてブリテンはできたのです。
こうしてあやまちははじまったのです。
はじまりのろくにんにすくいあれ
はじまりのろくにんにのろいあれ

亜鈴であった『ろくにん』は様々な『仔』を生み出すことで自分の氏族を増やし、ケルヌンノスの遺体を大地として拡げていった。しかし100年目にして上手くいかなくなった。生み出した『仔』たちが何故か死んでいく。
死んでも"次代"が発生するため妖精の絶対数は減らず、死んだ妖精たちの遺体で大地はさらに拡がっていき、巫女のコピーである人間達がいるおかげで文明も発達する。だが、妖精たちは何故か死んでいく。
ここで原因がケルヌンノスの怒りであることに『ろくにん』はようやく気づき、妖精たちの遺体によって広がった大地に向けてケルヌンノスから逃げ、自分たちの罪を隠すように急速に海を埋め立てた。

しかし、ケルヌンノスの怒りと呪いは消えること無く遺体=後のブリテン島の大地に残り、妖精によって生み出された倒木や水をも寄せ付けない大穴として、プレイヤーがこの異聞帯に訪れた時も燻り続けている。

これらが原罪となり、"罪なき者のみ通るがいい────"と言われる『星の内海』の楽園に帰還できなくなり、自分たちで得た仮初の大地…罪の島で厄災に脅かされながら苦しみ続ける事が贖罪となった。

その後1000年に一度起こる『大厄災』によってこの妖精たちの国は必ず滅び、その時に『魂の傷』を負い、次代が現れることなく死んでいく妖精が出てくる。

亜鈴であった『ろくにん』は仔たちとは違い唯一無二の存在であったため『大厄災』で死んだ後も次代が生まれることはなかった。しかし亜鈴級の力を持った先祖返りである『亜鈴返り』が発生するようになった。作中に出てくるウッドワスムリアンノクナレアがこの『亜鈴返り』である。

原初の『ろくにん』の怠慢と強欲が、本来なら温厚で雄大な神を身の毛もよだつ怪物に作り替えてしまった訳だが、その真実を手前勝手に作り替えて埋伏してなお、その子孫たる異聞帯ブリテン島の妖精たちは本能的に楽園の妖精を恐れている。

それでも、ブリテンの島の底に封じ込められていた真の災厄、奈落の虫を抑えるためにその身を蓋としており善神であることは、魂無き亡骸となった後でも覆ったわけではなかった。

一方で真相に至ったムリアンは「親の罪を子が引き継ぎ罰を受け続けるのは間違っている」と当惑し、全てを知ったアルトリア・キャスターは「罰を与えるならば、罪を許すシステムを。罪人たちが許される期限を定めるべきだった」と語っている。
とはいえ、ムリアンの言葉の意味は「親の代で罪を清算すべきだ」とも取れるし、アルトリアの言葉の意味も、「期限がすぎても償えようとしないなら、見限るべきだ」と取れる。
さらに言えば今もなお巫女は人間たちの製造元として使われているわけで、そういった意味では現在進行形で妖精たちは罪を犯しているため、ケルヌンノスの怒りが晴れることは無かっただろう。

また本編においてはマイクが、竹箒日記にてウッドワスとレッドラ・ビットが心の底からの謝罪を捧げ悔い改めた事でモースの呪いから解放された描写や真相が語られており、期限の設定こそ無かったが、心から罪を認め赦しを請うならばその対象がケルヌンノスでなくても慈悲が与えられる可能性があったことが判明した。…その上で結果は多くのユーザーが予想しただろうものになったが。

ところで、上記の戦闘中の様子を読んでおわかり頂けただろうか。
そう、ケルヌンノスはバーヴァン・シーのスキル「グレイマルキン A」「妖精吸血 A」を使用する。これに関しては後編最終盤、モルガンを惨殺した後、悪意の矛先を彼女に向けたキャメロット城内の妖精によって彼女が大穴に放り捨てられた事が影響していると思われる。これによりケルヌンノスの神核として取り込まれたため、ケルヌンノスに彼女のスキルがそのまま取り込まれたと考えることが出来る。
また、厄災戦での共通演出として羊皮紙にインクが染み込むように厄災の本体が写し出され、その後砂埃、或いは灰のようなものが降り、それらが厄災としての名を形どり、その後羊皮紙が炎上し、その真名が浮かび上がるという演出が為されるのだが、その際、ケルヌンノスの独特のシルエットがインクの染み込む形で浮かび上がる際一瞬だけ長髪で人型のシルエットに見える。(他の厄災は中央からズームアウトしていくのだが、何故かケルヌンノスのみ気持ち左下からズームアウトが始まる)
さらにチャージ攻撃の名前が「いかないで」というものなのだが、ニュアンスがケルヌンノス本体の経歴からは考えにくいセリフとなっていることから、混ざってしまった彼女の精神由来のセリフではないか、と考えるユーザーもいる(ただし、彼女がまだ関与していない「ノリッジの厄災」のチャージ攻撃である「おいで」とは文体的に似ている面から彼女は無関係なのでは、と考えるユーザーもいるが、現状でどちらが正解かは不明)

また、ケルヌンノスとの戦いのBGMをよく聞くと、バーヴァン・シー戦のメロディがアレンジされている。(一部キャストリアの宝具BGMのアレンジになっているところもあるが)
実際、更新された竹箒日記によると、きのこ氏直々に、厄災戦のBGMはそれぞれの妖精騎士戦のをアレンジ……というより、厄災戦が本番で、妖精騎士戦はその前哨という扱いで、TYPE-MOONでサウンド担当をしている芳賀氏に発注されている。

「少女狂想。血まみれの舞踏会。ダンスミュージック、
 キラキラ舞踏会、本人は地獄、みたいな。CCCのエゴバトル風味」

「『少女が見ている、幸せな夢(踊っている)』なので、
 華やかで、スピード感のある曲が好ましいです。
 ステージもクライマックスで、客席もみんな見蕩れていて、
 “私、生まれてきて良かった!”な感じの。
 人生の中でいちばんアがっている……みたいな。 まあ全部夢なんだけど

この発注に対し、芳賀氏は

「でもひとついい? なんでそんなひどい注文してくるの?」

と反応したらしい…

上述していた、ケルヌンノス戦ではストーム・ボーダーに乗ってステージをグルグル回っている理由は、きのこ氏のこの発注によるものであるらしい。

二部六章ご歓談後ネタバレ
きぐるみヌンノス






神の怒りは正しい。
神の呪いは正しい。
彼は妖精たちに殺された。
善意で手を差し伸べて欺かれた 愛すべき巫女は、命も尊厳も奪われた。
1万4千年に亘り、罪人たちは繁栄した。
『厄災』は憎しみによるものではなかった。
怒りと、嘆きによる『責務』だった。
『この生き物たちを放置してはいけない』と。
彼らを活かした者として、世界のフタを閉ざそうとした。


汎人類史

前述のような怠惰悲劇の無かった汎人類史での彼?の詳細は不明だが、概ね元ネタの神話通りであると考えられる。

関連タグ

Fate/GrandOrder
妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ
メジェド:元マイナーな神格であったにも関わらず、愛らしさを見出されて人気を博した先輩

クロム・クルアハ:同じくどの様な神話があったのか不明なケルトの神。
一説には竜の姿とも言われており、型月ではどの様な扱いなのか気になる存在。

この世全ての悪:人間を殺す事に特化した原初の報復の呪い。ケルヌンノスはこれの妖精版とも言えるが、この世全ての悪は集合した悪意という「強烈なだけの呪詛」を宿した「悪神であれと願われた現人神」でしかないが、こちらは神霊どころか「肉体を持つ神の亡骸の実物」が「死してなお抱き、吐き出し続ける怨嗟」という特級呪物という表現すら生易しいレベルの現物であるが故に、そのランクはアンリマユのそれを遥かに凌駕すると思われる。

獣の厄災:2部6章終盤で、最終的にケルヌンノスと同じ結論に至ってしまった人物。自身の呪いに抗い「強者が弱者を守る」町を築き上げたが、大災厄を前にその信念は守るべき領民たち自身に無残に破られてしまう。それも領民たちは、彼女が必死に抑えていた苦悩を「趣味」と劣悪に曲解しての凶行に及んでおり、彼らの善性を最後まで信じ抜こうとした彼女にとって、死にも勝る絶望を嘲笑と共に叩きつけられる結果となった。そしてケルヌンノスが出現する前兆として妖精國を焼き尽くす災厄に成り果てた。

炎の厄災:2部6章終盤で、同じく災厄となってしまった人物。
救ってくれた事への恩とどうしようもない恩人の本性とで板挟みにあい、最終的に汎人類史に共に逃げようと語ったことについて、汎人類史では彼女自身が惨めな思いをしてしまうくらいならばと手にかけてしまう。
慟哭のなかで、最後に残った妖精体を失い竜の成れの果ての災厄へとなってしまう。