曖昧さ回避
- あひるの空の登場人物については → 千葉真一(あひるの空)
概要
生没年:1939年~2021年
福岡県出身。
別名:JJサニー千葉
少年期からスポーツ万能で、体操でオリンピックに出場する夢を抱いて日本体育大学に進学するも、腰と膝を痛めてしまいやむなく断念。
東映ニューフェイスの試験に合格したため、大学を中退して芸能界入りする。
特技は器械体操・空手(極真会館:正確にはその前身となった剛柔流大山道場)四段・少林寺拳法弐段・乗馬・スキー。
「新・七色仮面」 「アラーの使者」などの主演で頭角を現し、ドラマ「キイハンター」でアクションスターとしての地位を不動のものとする。
同作品で共演した女優の野際陽子と1972年に結婚したが、1994年に離婚した。
1970年、世界でも通用するアクション俳優の後続を育成することを目的として「ジャパンアクションクラブ(JAC。現JAE)」を設立。真田広之や志穂美悦子を始めとする多くのスターを輩出し、日本のテレビ界、特に特撮ドラマにはなくてはならない存在となった。
時代劇でも「柳生あばれ旅」 「影の軍団」シリーズで長く主役を務め、従来の殺陣とは一線を画した立体的アクションで人気を博した。
2013年に亡くなった夏八木勲は千葉の親友であり、若き日の彼も同クラブの稽古に通っていたという。
更に、1974年に公開された『激突!殺人拳』は、アメリカハリウッドの映画会社『ニュー・ライン・シネマ』が千葉氏を絶賛し、興行権を買い取って海外でも公開され、日本映画としては異例の大ヒットとなった。
アクション
特にアクションに関しては並々ならないこだわりを持ち、ハリウッド式の銃撃戦や爆発などの派手な演出のアクションより、生身の肉体による身体能力や武術を駆使したアクロバティックでリアルなアクションを好み、自身もアクション作品においては命知らずなスタントを自らこなしていた。
彼は後のジャッキー・チェンやトニー・ジャーといったアクションスターの先駆けでもあった。
その後海外にも進出し、70歳を超えてアクション俳優としては一線を退いてからも、アクション監修や映画監督など精力的に活動していた。
ハリウッドには彼を敬愛しているアクション俳優が多く、スティーブン・セガール、サミュエル・L・ジャクソン、キアヌ・リーブス、映画監督ならクエンティン・タランティーノなどが有名である。
子供は野際との間に女優の真瀬樹里が、二番目の妻(一般人、1996年~2015年まで)との間に息子の新田真剣佑・眞栄田郷敦(俳優)がいる。
弟は『仮面ライダー』の滝和也を演じた千葉治郎(のちに『矢吹二朗』と改名したが1982年芸能界を引退、会社員を経てNPO法人代表。2006年以降に出演したイベントや雑誌記事においては、千葉治郎の名を再び使用)。
突然の訃報
2021年7月末に新型コロナウイルスに感染していることが判明し自宅療養していたが、8月4日に「38.8度の熱がある。PCRを受けようと思う」と知人にメールした。
その後、8月8日肺炎の悪化により入院し、酸素吸入を受けていたが回復に至らず、8月19日17時26分、千葉県君津市の病院にて新型コロナウイルスの影響による肺炎でこの世を去った。享年82歳。
なお、82歳という高齢であるが本人の意思でワクチンを接種していなかったという。
日本はもとより世界でも高く評価されたアクションスターのコロナ死は、(接種していても感染する可能性はあるが)高齢者へのワクチン接種の必要性や肺炎を併発する危険性(肺炎は基本的に高齢者がかかる病)を知らしめる結果となり、多くの映画ファンや彼を敬愛する映画関係者たちは哀悼の意を送っている。
主な出演作品
ヒーロー特撮
アクション映画・ドラマ
- 風来坊探偵シリーズ
- ファンキーハットの快男児シリーズ
- ボディガード牙シリーズ
- 殺人拳シリーズ
- 地獄拳シリーズ
- けんか空手シリーズ
- 警視庁物語シリーズ
- 柔道一代シリーズ
- キイハンター
- 戦国自衛隊
- ドーベルマン刑事
- カミカゼ野郎・真昼の決斗(日台合作)
- 冒険者カミカゼ-ADVENTURER KAMIKAZE-
- 激突!合気道
- 吼えろ鉄拳