概要
日本映画とも。海外で制作された映画を表す「洋画」と区別に使われる言葉。
日本は昔から出版文化が栄え、識字率も高かったので、小説や漫画の映画化がかねてより多い。
また、日本映画は歌舞伎などの伝統芸能の流れも受けている。時代劇は頻繁に映画の題材になり、邦画の固有ジャンルとなっている。
邦画の黄金期は二回あった。一度目は第二次世界大戦前の1930年代前後だが、戦争により衰退。この時期の作品はフィルムの劣化などにより断片的にしか残っていないものも多い。
二度目は戦後の1950年代で、このころ映画は娯楽の王様として親しまれていた。この時期の作品は名画座・ソフト化・ネット配信などで現在でも視聴が可能。この全盛期は60年代からテレビの普及で少しずつ終息していった。
その後はアニメ製作が盛んとなったことでアニメ映画が人気となり、ジブリの大作やファミリー向け人気・定番作品は興行収入ランキングによく顔を出す。洋画も含めた日本の映画興行1位は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年)である。
日本の映画会社
日活 1912年 -
松竹 1920年 -
東宝 1932年 -
大映 1942年 - 2003年
東京テアトル 1946年 -
新東宝 1947年 - 1961年
東映 1949年 -
角川映画 2002年 - 2011年