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ティセ・ガーランドの編集履歴

2021-10-23 06:18:56 バージョン

ティセ・ガーランド

てぃせがーらんど

『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』の登場人物。

※本記事には『真の仲間』に登場するティセ・ガーランドの他に、相棒である「うげうげさん」に関する情報も記載します。


「私はティセ・ガーランド。暗殺者で、一応勇者パーティーの一員で、なぜか飛空艇の操縦士もしたけど……でも今は「勇者」だったルーティさんの友達だ」


「お風呂・おでんと言えば、私です」


CV:釘宮理恵


概要

ギデオン・ラグナソンが勇者ルーティ・ラグナソンのパーティーから抜けた穴埋めかつ一時しのぎ要員として、暗殺者ギルドを介しアレス・スロアが契約し、勇者パーティーに参加する事となった暗殺者の少女。


職業の通り「アサシン」の加護を持ち、ハエトリグモの相棒「うげうげさん」と行動する。


人物

物静かで大人しい性格をしているが、加護や才能を至上とするアレスが選抜しただけあって、一時しのぎ要因とは言え能力に関しては優秀。また、戦闘能力のみならず、トラップの解析や解除する能力にも長けており、アサシンである事から周囲に溶け込む為に農業等といった様々な経験や技能を持っている。

だが、基本的には常識的な感性の持ち主である故に、兄のギデオンから甘やかされた結果、一般常識に疎すぎるルーティのフォロー役を担わされる事も多い苦労人。


おでん(特にちくわを始めとする練り物系)が好物で、薬味として辛子もたっぷり入れるタイプ。

また、お風呂好きでもあり、ギルド仲間の間では「浴場レビュアー・ティセ」という通称で知られている。その拘りは強いようで、本人曰く市の公衆浴場や、温泉地、宿場街の浴場施設など仕事の合間に記録したレビュー帳は、暗殺者ギルドのメンバーが遠出する計画を立てる時の必携の書として重宝されているとの事。

この為か、身なりに関しても清潔感に拘っている様で、勇者パーティーの所属時より、勇者であるルーティ・ラグナソンの凄まじいオーラに、恐怖で汗だくになっては、夜中において汗で濡れた下着の洗濯を度々行っている。


幼い頃に奴隷商人に売られ、その後は加護の事もあって暗殺者ギルドに買い取られる形で訓練を受け、その後は殺し屋家業によって生計を立てていた。

元々、奴隷商人に売られた身であった事から暗殺者となった事に対しては特に含むところはなく、むしろ暗殺者にならなかったらより最悪な将来が容易に見えていた事もあり、暗殺者ギルドには恩義を感じている。


暗殺者ギルド時代の親友とされる女性から、彼女の故郷に伝わった伝説である先代か先々代の魔王を裏切り飛空艇を奪って人間側についた正義のオーク「ホワイトファング」に関する逸話を聞かされていたらしく、その中には飛空艇に関する操縦法も含まれている。無論、ティセ自身も親友もその話を信じてはいなかったが、後に先代魔王の遺跡に隠されていた飛空艇の操縦に役立つ事になっており、アレスの予想を上回る幸運を勇者パーティーにもたらしている。

ただし、それが原因でアレスには魔王軍のスパイと邪推され、更にはルーティの勇者パーティーからの離反に付き合わされる事にもなっているが…。


しかし、ルーティと共に行動していく中で彼女の本質に気付いた結果、アレスの契約とは無関係にルーティの親友として彼女の隣に立つ事を望み、やがて微表情コンビとしてルーティのよき相方(というかフォロー役)となっていく。

ルーティの相方的存在の地位を確立してからは、ルーティとレッド(ギデオン)の兄妹関係を客観的に見る立場(リットだと視点がレッド寄りになる)となっている。

暗殺者として兄弟姉妹関係や色恋沙汰のゴタゴタにまつわる依頼のケースや対処法もギルドで学んでいる為、その方面の危機感も人一倍強く、時にルーティに甘過ぎるレッドのシスコンムーブに対してツッコミを入れ、あるいはルーティのブラコンムーブに危機感を抱いてもいる。


なお、アレスがあくまでも「一時しのぎ要因」としてティセを加入させた本当の理由は不明。

しかし、ティセが暗殺者で、アレスの性格等を考えると、おそらくは邪魔者を暗殺で排除する等の汚れ仕事をさせる為に契約していた可能性も否定できない。

しかし、ルーティの離反に付き合わされた事でそうなる心配は無くなった為、結果的にルーティに救われたと言える。


劇中の様相

暗殺者ギルドでアサシンとして生計を立てていた中、勇者パーティーの一人であるアレスと契約する形でパーティーに参加する。

最初こそ、暗殺者の自分がもしかして英雄になれるのかとちょっとだけ夢を見てしまったが、雇い主のアレスからは次が見つかるまでの間に合わせと、はっきり言われてしまった。

また、傲慢で自己中心的であるアレスに雇われた身である為か、ルーティからも警戒されていた様で、加入早々「あくまでも雇ったアレスでは無く私(ルーティ)の命令に従って行動するか」を釘を刺される形で確認されている。


ルーティの勇者としての凄まじいオーラによる威圧から、平静を装いながらも彼女に対して内心ずっと怯えており、日々全身冷や汗塗れになりながら、パーティーの一員として活動する。

そんな中、先代魔王の遺跡にて、過去に聞かされた伝説の情報を基にする形で秘匿されていた飛空艇の起動に成功。パーティーに自由に飛行出来る移動手段をもたらす事に貢献する。

しかし、その後になって勇者の加護レベルを下げる事の出来る「悪魔の加護の薬」をコントラクトデーモンから入手(どちらかと言えば強奪)したルーティが、それを服用。勇者の証である「オリハルコンの護符」を捨てた彼女に半ば無理矢理付き合わされる(飛空艇を唯一操縦出来るのが自身であった為)形で、勇者パーティーを脱走する羽目になってしまった。


脱走後は、うげうげさんに慰められつつルーティの放つ勇者のオーラに怯えながら、彼女と共に悪魔の加護の薬を増産すべく、辺境の地であるゾルタンに訪れる。

そこでは「ティファ」の偽名を名乗る形で行動していたが、ゴブリンソードで冬眠中のグレータージャイアントフロッグを倒してしまう等、ルーティが次々と常識外れな活動を行う非常識ぶりに悩まされる。

更にはおでんを食べに来た屋台で、偶然にも「レッド」を名乗っていたルーティの実兄・ギデオンと遭遇する事になり、この時は普通の旅人を装っていたが、彼に身体がよく鍛えられ、ショートソードや投げナイフを仕込み、通常の服の裏にミスリル銀のチェインシャツを縫い込んでいる事や暗殺者である事実まで見抜かれてしまい、タイミングの悪い事にグレータージャイアントフロッグを倒した事実を知っていた門番が現れた結果、慌ててその場を後にし、レッドが只者では無いと見て警戒する事になる。

その後、監獄に収監されていた悪魔の加護の薬を作れる錬金術師のゴドウィンを脱獄させるが、目的達成後にルーティが「癒しの手」を使ってしまう事で勇者だとバレる可能性を減らす為、鎮痛剤とキュアポーションを購入すべく「レッドアンドリッド薬草店」に立ち寄った結果、先日の警戒していた男であるレッドと再び遭遇。ルーティに警戒を促そうとするが、レッドの正体がルーティの実兄・ギデオンであった事から、彼女は涙を浮かべながら今まで自分が見た事も無い輝いた笑顔と共に抱き着くのを見て、呆然とする事になった。


その後も、ルーティの行動が理解出来ず、遂には彼女への恐怖に耐えられなくなった結果、半ば混乱した状態で武器を構えて敵対意志を見せるまでになるが、ルーティの本質に気付いていたうげうげさんの行動に遮られ、彼から「ちゃんと見て」という意思を示される。

そして、ルーティの口から言葉が漏れる。


「……違う」

「私はその子があなたのペットだと知っていた。気付かず叩こうとしたわけじゃない…」

「ティセの側でよく手足を動かしているのを見ていた。ティセが捕まえた虫を与えているところも見た……」

「違うの、決して私はそんなつもりじゃなかった…」

「ごめん、なんで怒らせたのか分からない。だけど許して欲しい……ごめんなさい」


うげうげさんという心の支えを持っている自身を羨んでいたルーティの言葉と、うげうげさんの必死な意思表示から、ティセはようやくルーティの内に秘めた哀しみについて気付き始める。


自分の意志に関係なく「勇者」の使命を背負わされ、あまりにも強くなり過ぎて誰にも届かない存在として恐れられ、その癖「魔王を倒す為の希望」として都合良く担がれ、加護の衝動に支配される奴隷として戦うしかなかったルーティ。ただ一人自分の全てを受け止めてくれる心許せる存在であった兄のギデオンすらも奪われた結果、既に誰とも共感出来無いまでに精神的に追い詰められていた彼女は、自身の攻撃意志でさえも「ただ怒っているだけ」としか認識出来ず、自身に許しを求めて謝る事しか出来なかったのである。

身勝手な恐怖心と思い込みからルーティに敵意を向けてしまった事を後悔したティセは、彼女の謝罪した後、改めてうげうげさんを紹介する。


ティセ「うげうげさんです」

ルーティ「うげうげ?」

ティセ「うげうげさん、までが名前です」

ルーティ「うげうげさん、私はルーティ。よろしくね」


うげうげさんと心を通わせ優しい笑顔を見せたルーティに、彼女の本質をようやく理解したティセもまた心を開く事になり「勇者ルーティ様の仲間」から「勇者ルーティさんの友達」としての道を選ぶ事になる。


加護『アサシン』

暗殺者としての能力を向上させる加護。それ故に、この加護を持つ者の中には強い殺人衝動に駆られてしまう者も少なくないらしく、理由無き殺人を犯してしまったり、暗殺者ギルド等といった反社会的な組織に所属する等、真っ当な人生を送れなくなってしまう負の可能性の高い加護とも言える。

一方で、無表情の人間の心理状態を読む事も可能で、「勇者」の加護のせいで喜怒哀楽を大幅に制限され、表情が読み辛いルーティの感情を的確に読む事が出来る事にも繋がっている。


また、暗殺者としての能力を高める効果はあっても、潜入活動等を基本とする暗殺者にとって必須となる社会に溶け込む為のコミュニケーション能力の向上は得られず、それ故に暗殺者の中には能力が高くとも出世出来ない者が多いとされている。


代表的な固有スキル

蜘蛛との共感

蜘蛛を扱う事の出来るスキルで、ティセがうげうげさんと心を通わせる事に繋がったスキルでもある。


デコイ

触れた相手か自分自身の分身を作り出すスキル。分身は自立して動く事は出来ないが、簡単な命令ならこなせる。


暗殺者ギルド

本作における(特にティセが所属している)暗殺者ギルドは「暗殺者を抱え、人員を派遣したり暗殺の依頼を受けたりする」だけの組織ではなく、暗殺者の加護を持った者を無差別の殺人鬼にせず、きちんと統制されて社会からも理解される暗殺制度のもとに活動できる『社会に必要とされる、真っ当な職業としての、社会や倫理としての筋が通った暗殺者の組織』という、いわば「みんな(社会)のための清く(?)正しい暗殺者」を目指している組織である。

また「暗殺者になりたくないのにアサシンの加護を持ってしまった人」にも真っ当な人生の道が開けるように「いかに『アサシンの加護』を社会の日常や常識に沿うように『制御』するか」という指導もしており、また所属暗殺者への様々な情報提供や情報共有の推進、所属員の福利厚生の充実もギルドの大事なお仕事。(ティセの「お風呂ガイドブック」もその一環)

その一方でギルドを抜け、その規定から外れて活動する「はぐれアサシン」に対しては死の制裁を科すことがあり、ギルドに所属する実働暗殺者にはギルドを通して依頼される任務とは別に「はぐれアサシン」の発見誅殺義務がある。

これは、そうした「はぐれアサシン」に加護の衝動の突き進むまま手前勝手で無軌道な暗殺をされると、暗殺者ギルドひいてはギルドに所属している「暗殺者ではないけれどアサシンの加護を持っている一般人」の悪評となり、ギルドおよび彼ら非実働の一般構成員の一般社会における生存権が脅かされる可能性が高くなるためである。

ちなみにゾルタンには暗殺者ギルドの施設や出張所などは無いため、実質的にティセが出張員みたいな役割を追う形になっている。(と、いっても積極的にギルドの仕事をしているわけではなく、はぐれアサシンを見かけたらギルドに戻るよう説得するか誅殺かをする事と、アサシンの加護に悩む人を見つけたらアドバイスを行い状況によってはギルドを紹介する程度)


うげうげさん

ティセの相棒である蜘蛛。「うげうげさん」がフルネーム。

なので「うげうげ」さんは間違いである(まぁまず描写はされないが、さん付けをする場合には「うげうげさん」さん、となる)。


「ハエトリグモ」と呼ばれる種の蜘蛛であるが、見た目と裏腹に「闘士」の加護を備えている。また、口から放つ蜘蛛糸もかなり頑丈であり、人間の腕に絡みつかせて動きを封じる程の力も見せている。

偵察能力にも優れており、ティセに頼まれる形で危険な場所の偵察を担う事もある。


相棒であるティセとの絆は非常に深く、ルーティの勇者のオーラに日々怯えていた彼女を明るく励ましていた。また、人の本質を見抜く目にも長けており、誰もが誤解するルーティの本質を真っ先に読み取り理解した、心のイケ蜘蛛。

友と認め肩を並べた者のために力及ばぬを解りながらも立ち上がり全力を尽くさんと努める本作屈指のである


後に、勇者パーティーの崩壊によって暴走したアレスとの決戦では、錬金術師であるゴドウィンと連携をとり、レッド達に勝機をもたらすのに大きく貢献している。また、その影響によってゴドウィンとは「漢の友情」を交わしたダチとなっている。


関連タグ

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました


ルーティ・ラグナソン

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