曖昧さ回避
- 『歴代誌』に登場する人名。『失楽園』において天使の名として採用されている事から、現代の創作物においても天使やそれに関するキャラクターの名前として使用される。
- 『ドラッグオンドラグーン3』に登場するキャラクター。本項で解説。
- 『真・女神転生Ⅴ』に登場するキャラクター。⇒大天使アブディエル
天使アブディエル
アブディエル(Abdiel)とは、旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書『歴代誌』に登場する人名。イングランドの詩人ジョン・ミルトンは『失楽園』において天使の名として採用した。
失楽園では、天上界の戦争時にサタン(ルシファー)の天使群の中で、神に反乱を起こすことに唯一反し、それを拒絶した天使として描かれている。
ルシファーは神を打ち倒すため仲間の天使達へ、神への忠誠は屈辱的な従属であり、従属状態である天使達へ自由を得るために立ち上がる事を説いた。
しかしアブディエルはルシファーに対し、ルシファー自身も神によって創造されたのだから、その創造主である神には勝てるはずがないと発言した。ルシファーはこれに対して、自分は被造物ではないからそのような事は無いと反論したものの、アブディエルはそれに耳を貸す事は無かった。
そして神へ立ち向かい悪魔となる天使郡の側から身を外し、アブディエルは自ら神の元へ飛び去っていったという。