※Fate/GrandOrderのイベントに関するネタバレを含みます!
概要
期間限定イベント『昭和キ神計画 ぐだぐだ龍馬危機一髪! ~消えたノッブヘッドの謎~』において登場した神霊。
ランサーの坂本龍馬が持つオリジナルとかけ離れた邪悪さの正体であり、生前の出雲阿国の眼前で彼女の里を滅ぼした悪神。
真名
天逆神(アマノサカガミ)。本質的にはFGOオリジナルの神性であり、古文書に似た名こそあれ、その名自体は見られない。
古き神代から阿国がいた里の奥深くに封じられていたが、その場所に迷い込んだ阿国の友人であるお花を言葉巧みに誘導して封印を解くと、そのまま彼女に憑依して阿国以外の住人を全員殺害。
依代となったお花を使い潰した後も、多くの人間に取り憑いて世に悪意と混乱を振りまいていた。
しかも天逆神を封印していた里の実態が露見する事を恐れたのか、当時の役人が事件を隠蔽。
これに怒った阿国は里に隠されていた退魔の秘宝を持ち出して追跡を開始。死後英霊となっても天逆神を追い続ける事となる。
自身は既に本来の肉体を喪って久しいため、現在は赤黒い瘴気で構成された黒い石のような頭ののっぺらぼうじみた姿をとっている。
能力
他者に取り憑き支配する力や人間の負の感情を増幅させ操る能力を持ち、これが茶々や田中新兵衛を暴走させた黒いモヤの正体。
だがある意味極めて純粋で、精神干渉を無効化するスキルである精神汚染持ちの森長可には影響を与えられなかった。
関連人物
近江屋事件で死なず抑止力と契約しなかった世界線の坂本龍馬。経緯は明らかになっていないが彼に取り憑いて隠れ蓑にしていた。
天逆鉾で無理矢理操られた挙句にライダーの龍馬を庇い消滅。しかし…。
宝具を共有する同じ英霊という点を逆手に、ランサーの龍馬を道連れにして消滅したが…。
故郷(?)を滅ぼした天逆神をサーヴァントになってまで追い続けている因縁の相手。
敵対すると見せかけて手を組んでいた相手。
…と思っていたが最初から信用されておらず、『キ神計画』のパーツとして彼が建造した人造の神に吸収されてしまう。
協力すると見せかけて敵対していた相手。
土壇場で操られ武市を手にかけてしまう。しかし最悪の事態になる前に正気を取り戻し命を賭けて繰り出した『最後の初太刀』で武市とカルデア一行を救い出す事で一矢報いた。
戊辰聖杯戦争で彼から宝具を奪った。
余談
字がよく似た天逆毎(アマノザコ)と呼ばれる、天狗や天邪鬼の祖先とも呼ばれる悪神は存在するが、「天逆毎」を「天逆神」ないし「アマノサカガミ」と表記するような古文書は存在しておらず、「天逆毎」をモデルに創作されたキャラと思しい。
あるいは、天逆毎の息子で悪神達を率いる九天の王・天魔雄神(アマノサクガミ)がモデルの可能性もある。
阿国の里と書いたが、実際は天逆神を封印するためだけに存在する機関で、方々から少女を攫っては巫女という名の人柱に無理矢理仕立て上げるという非道な行為を続けており、生前の阿国もその被害者の1人。
反抗的な者を閉じ込める反省部屋代わりの洞窟と天逆神が封印された場所が繋がっていたせいで脱出を許し里を滅ぼされてしまったのは、ある意味因果応報と言えなくもない。
なお村から持ち出した秘宝だが、実はこれが斬ザブローの正体。本来はハニワのような姿だったが、見た目が気に入らないという理由で魔改造を施され絡繰人形になったらしい。
しかもこのハニワ、阿国によると元々は神の骸から作成された破魔の神像であったという。
カルデアが討伐した似たような姿の神やその残党との関係は、現時点では不明である。
また、劇中で何度か挟まれた本能寺の変にまつわる回想シーンで明智光秀が他人には見えない何かと会話する描写があり、天逆神が光秀を唆し本能寺の変を引き起こした元凶ではないかという疑惑が持ち上がっている。
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結末
カルデアの猛攻で人造神『アラハバキ』を破壊された天逆神は、武市瑞山に憑依して尚も抵抗しようとする。しかし、依代にされる展開を読んでいた武市が自身に封印の術式を刻んでいた事で、彼の体から逃げられなくなってしまう。
そして武市は天逆神を道連れに切腹し、天逆神は激痛に泣き叫びながら武市が力尽きるよりも早く消滅。
散々人間の心を掻き乱し嘲り続けた悪神は、国を想い人を想う人間の意思に敗れあっけない最期を迎えた。