アラー
あらー
الله, Allāh 全知全能唯一絶対神アラー
イスラムのモスクのドームの中央が『アラー』である。
イスラム教での唯一絶対神、モデルはイスラエルの神『YHVH』
ほか他の神々を滅ぼすことができる。ムハンマドの教えにより『神』の姿を書くことは禁じられている。
開祖について ムハンマドは選ばれた人間にすぎない。
アッラーフがクルアーンを授けたとされるムハンマドは、アッラーフより派遣された大天使ガブリエルからアッラーフの受託をアラビア語で語った使徒であり、最後にして最大の預言者とされる。
これはあくまでもアッラーフから被造物である人類のために人類のなかから選ばれた存在に過ぎない。
アッラーフ自体が「生みもせず、生まれもしない」絶対固有であるためキリスト教神学におけるイエス・キリスト像のようにムハンマドを「アッラーフの子」と見なすような信仰的・神学的位置付けもされていない。
イスラーム教ではアッラーフは、生みも生まれもしないとされ、親も子供もいない。
アラーについて
全知全能唯一絶対であり、すべてを超越する。そして、「目無くして見、耳無くして聞き、口無くして語る」とされ、姿形を持たない意思のみの存在であるため絵画や彫像に表すことはできない。
イスラーム教がイメージを用いた礼拝を、偶像崇拝として完全否定しているのもこのため。
考古学的見地ではヤハウェとイスラーム教の唯一神アッラーフは別の起源であり、イスラーム教の唯一神アッラーフは、630年以前は、カアバ神殿に祭祀されていた最高神の呼称である。
イスラーム教でいうジャーヒリーヤ(無明時代)に、カアバ神殿(カーバ神殿)に祭祀されていた360の神々の最高神がアッラーフとされていた。
アッラーフの下には、アッラート、マナート、アル・ウッザーの3女神が付き従っていたという。
これらの女神はアラブの部族神であり広く信仰されていたが、クルアーンにおいて否定された。
月からの隕石とされていた黒曜石は、アッラーフの神体とされていた。
偶像崇拝を禁じるイスラーム教では、信仰及び崇拝の対象になってはいないがハッジ(メッカへの巡礼)においてこの石に触れることができれば大変な幸運がもたらされるとされている。