バハムートラグーンの主人公ビュウ。カーナの王女ヨヨと幼い頃に恋仲になり、思い出の教会にて「大人になっても今と同じ気持ちで、教会に誘ったら一緒に来てくれる?」と約束されていた。
しかし再会したヨヨは、敵軍の将軍パルパレオスにベッタリだったのである。これぐらいならばよく有ることだし、なにしろ戦争中であり、ヨヨも敵軍に囚われの身だったので、ストックホルム症候群ということで説明がつく。
しかし。
ビュウとのエピソードを聞かされたパルパレオスは、ヨヨに「ここが思い出の場所なのか?」と問う。だが、ヨヨからは驚愕の返答が。
「ううん···思い出の場所なんかじゃない。
だって···私たち···これからはじまるんですもの。
(中略)
その時にはここが思い出の教会になっているの。」
約束とは何だったのか。これをヨヨはあろうことか、ビュウの前で激白したのである。
(なお、このエピソードは序章に過ぎないことを付け加えておく)
発売当時、冗談抜きに多くのプレイヤーの心はボロゾーキンのように踏みにじられた。
本ゲームで名前を変更できるのは、主人公ビュウ、ドラゴンたち、そして問題のヨヨのみ。
ゲーム内の科白から、ヨヨに好きな人の名前を付けたプレイヤーも多かったらしく、期待していただけに思いっきり「上げて落とされる」仕打ちを味わったのである。
もう1つの問題は、ビュウはDQ型の「喋らない主人公」だったことである。したがってプレイヤーは、ビュウがどのような心境なのかを察することも出来ず、その哀れっぷりに、ついにこの肩書きがついてしまったものと思われる。
がんばれビュウ。捨てる神あれば拾う神あり、だ。