ケーンヂくん、あーそびーましょ♪
概要
ピクシブで平仮名表記の「ともだち」タグがある場合、ほとんどがこちらの意味である
主人公遠藤ケンヂが子供の頃に遊びで描いた空想の産物「よげんの書」の通りに世界を破滅に導こうとする謎の人物。
自身のカルト教団を打ち立て、忍者ハットリくんのお面や自身の思想のシンボルである「人差し指を立てた手と目を合成したマーク」が書かれたマスクで顔を隠していると言う異様な風貌ながら、圧倒的なカリスマ性で信者・協力者を増やして日本を侵食せんばかりの勢いで増やして行く。
当初信者たちは側から見ると穏やかな一般人に見えていたため周囲はさほど警戒しておらず、「友民党」という政党まで作っていたが実際は裏でともだちの邪魔をする者や秘密を嗅ぎまわる者を抹殺する過激な集団であった。
信者の前では弱者に手を差し伸べる様な言動を繰り返すが、様々な科学者を懐柔又は誘拐・強要で大量の兵器を作らせて多数の人命を危険にさらすテロ行為を行う。
世界を破壊する前章として「血の大晦日」と言う自作自演の大規模テロを行った上でその罪をケンヂに被せて、自身をそれを倒した「英雄」に祭り上げる形で世界の制圧を成功させてしまう。
またともだちランドというテーマパークの名の強制洗脳施設を作り、悪の親玉ケンヂの恐ろしさを広めている。
母校に呼び出された際にヤマネに射殺されるが、大衆の前でその死から復活を遂げた事で神格化され、更に生物兵器をばら撒かせた事で世界を世紀末そのものに変えてしまう。
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その正体は、ケンヂの小学校の同級生であるフクベエとカツマタ。
そしてフクベエに至っては遠藤カンナの実父でもあった。
元々はフクベエが宗教サークル時代からの首謀者であったが、協力者であったヤマネに裏切られて射殺される。
その後もう一人の協力者で配下のカツマタが「ともだち」として成り代わって復活の演出を行い世界を完全掌握するが、ケンヂ達に自身が「2人目のともだち」である事がバレてしまう。
「世界の破滅」の達成前であったからなのか、一連の黒幕が自分である事を世界に公表した。
元々人格が歪んでいたフクベエとは違い、カツマタ(映画では勝俣忠信という本名が設定された)は大人しい素朴な少年であった。
しかしいつもナショナルキッドのお面を被る程内向的で友人がいなかった事と、ケンヂの万引き事件で濡れ衣を着せられてしまった事でフクベエ達からのいじめに遭い不登校になる。
ケンヂを恨んでいたが、中学時に自殺を考えていた所を偶然ケンヂが校内に流した洋楽で思い止まった事で一方的なわだかまりを解こうともした。
しかし結局成人後に復讐のために悪の道に走り、かつてのいじめっ子であるフクベエに協力する。
最終局面でケンヂ達と対峙するが、自身の兵器であるUFO型飛行機を田村マサオの特攻で撃墜させられ、その下敷きとなって死亡する。
ケンヂにマスクを剥がされたその死に顔はフクベエそっくりに整形されており、本当の素顔は一切明かされず、正体がカツマタという名である事も最後の最後の場面でようやく判明して物語は終結した。
しかし……
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上記の“ともだち”=フクベエというのは間違いであった。
完全版にて、フクベエが小学校卒業後の春休みに人知れず亡くなっていた事が明かされた。『漫道コバヤシ』の第51回で原作者・浦沢直樹氏から“ともだち”は最初から最後までカツマタただ1人であり、理科室でヤマネに射殺されたのは影武者である事が語られた。
そして、忍者ハットリくんのお面はフクベエと思わせるミスリードであり、キリコやカンナなどが感じていた“ともだち”に対する違和感とは、カツマタに似た何者か=影武者であり、カツマタ本人は最後まで生きていた。
また、万丈目が聞いた「フクベエだったらどうしただろう」という“ともだち”のセリフはフクベエに対する憧れの表れであり、“ともだち”とはケンヂに憧れたフクベエ、そしてフクベエに憧れたカツマタであった。
映画版
映画版では尺の都合や複雑な展開のテコ入れなどもあったからなのか、設定と展開が大きく異なる。
まずフクベエは、実は小学生の頃大阪へ引っ越した直後に急死していた。
元々ケンヂ達とは親交がなく、時が経つにつれて同時期にフクベエ達からのいじめなどで不登校になっていたカツマタと混同され、いつの間にか人知れずに亡くなったのは名前も思い出せないカツマタという認識になっていたのである。
そのため映画版では「ともだち事件」の首謀者は当初からカツマタのみである(つまりカンナの実父もカツマタという事になる)。
手品道具の商人であった万丈目胤舟を勧誘して超能力者を演じて宗教サークルを拡大させ、フクベエの死を巧みに利用してケンヂ達に接触していた。
死からの復活については、万丈目が事前に影武者を用意していたと明かしている。
最終的にケンヂ達との対峙で「フクベエ」として素顔を明かすが、良心を取り戻した万丈目に狙撃される。
致命傷を負い計画の完遂を望むが、ケンヂに一蹴されて息を引き取った。
その後ケンヂは廃墟となったともだちランドに向かい、カツマタが開発させた催眠型の仮想現実世界ゲームを使い自分たちの過去の世界へ出かける。
「ともだち」騒動の遠因となったせめての罪滅ぼしとして、万引きした幼少期の自分を注意して謝罪と返品をさせる。
また中学時代のカツマタを初めてその名を出して呼び止め、当時の自分との関係修復を後押した。
映画版ではその際に彼の素顔も明かされ、当時のケンヂと談笑を始めた所で物語は終結する。
余談
チョーさんメモには「“ともだち”は複数?」とあり、その右下にA,B,Cとある他、高須が“ともだち”の子を身籠った際に、彼女の口からクローンやら脳移植といった単語が飛び出している。そのため、“ともだち”として活動していた人物は3人、あるいはそれ以上いた可能性が考えられる。
関連項目
人格や人を操るといった面がフクベエやカツマタと類似している。