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M4シャーマンの編集履歴

2012-04-02 15:11:04 バージョン

M4シャーマン

しゃーまんせんしゃ

M4『シャーマン』中戦車は第二次大戦中のアメリカ軍の主力戦車、シャーマンの名は南北戦争時の北軍の将軍ウィリアム・シャーマンからとられたもの、なおこの名称はイギリス軍がつけたものであり、アメリカ軍では(兵士たちはそう呼んでいたようだが)非公式なものである

第二次大戦勃発時の1939年当時には戦車については後進国であったアメリカが、75ミリ以上の砲を搭載する戦車の必要性を感じ、まずはツナギとして車台に75ミリ砲を装備したM3中戦車を、そしてそれをベースに旋回砲塔に75ミリ砲を装備したM4戦車を開発し配備、生産開始は1942年2月より

アメリカの高い工業生産力により信頼性の高い兵器だったが、その戦闘能力は決して高いものではなく、特に初期においては車体弾薬箱の配置場所から炎上しやすく、ドイツ軍からは『アメリカのストーブ』と揶揄されるほどだった、

しかしより新型の戦車を配備する事による混乱を嫌った上層部の判断により、終戦時まで主力戦車として使用されつづけた

戦訓による装甲および武装の強化、生産拠点による車体構造の違い(鋳造か溶接か)懸架装置の違い、また搭載するエンジンの違いによりその派生形は多種にわたる

以下にその代表的なバリエーションを紹介する


M4

M4シャーマンの基本形であるが、生産開始は後述するM4A1より半年遅れである、航空機用の星型エンジンの使用を考慮したため腰の高いシルエットはその後のM4系列の共通点となる

外見上の主な見分け方は車体前面装甲が一枚板でなく、操縦手および前方機銃手席部が前面装甲より飛び出した形になっている

なお主砲を105ミリ榴弾砲に換装したタイプ、旧式化した車体にロケットランチャーを装備した『カリオペ』もある



M4A1

M4の最初の派生形、車体上部がM4と違い鋳造ボディとなっている、M4と並列して生産されたが、これは複数の生産工場による生産のためそれぞれの工場の得意な方法が採用されたためで、鋳物を主に生産する工場では鋳造ボディが選択された

M4A1(76)W

M4A1の砲塔を大型化し、より対戦車能力の強力な76ミリ砲を装備したタイプ



M4A2

装備するエンジン不足の可能性によりディーゼルエンジンを装備したタイプ

アメリカ陸軍では使用燃料をガソリンに統一していたため使用されず、主に海兵隊や、またレンドリースによりイギリスやソビエトに供給された


M4A3

いわゆる『後期型』シャーマン、それまで航空機用エンジンの転用だったがこの型よりフォード社製の戦車用エンジンに換装された、外見上は前面装甲が一枚板になり、また車体弾薬箱も融爆しにくい湿式弾薬箱となった、

主砲は基本は75ミリだが、105ミリ榴弾砲、砲塔を大型化して76ミリ砲を装備したタイプもある


M4A3E2

通称『ジャンボ』、M4A3の装甲を強化し、敵陣突破時の先頭にたつ『重戦車任務』に使用されたタイプ 75ミリ砲が正式の装備だが、前線で76ミリ砲に換装され対戦車任務に使用されたものもある


M4A3E8

通称『イージーエイト』 シャーマンの(アメリカ軍での)最終型、76ミリ砲を装備し、懸架装置もそれまでの垂直バネ式から水平バネ式となる、戦後自衛隊にも装備されゴジラと戦った


M4A4

M4を生産していたデトロイト戦車工廠にて、それまでのエンジンが不足したためバス用の直列6気筒エンジンを五基合体させた『マルチバンクエンジン』Aー57にしたタイプ

外見上の特徴としては後部車体が延長されている

主にイギリス軍に使われ、後述する『ファイアフライ』の車台となった型でもある


M4A5

カナダ軍のラム巡航戦車にアメリカの軍需部が与えた型式


M4A5

M4A4のエンジンをディーゼルに換装したもの、米国内の訓練用に使用された



その他の派生形

『シャーマン・ファイアフライ』

イギリス軍にてシャーマンに自国製17ポンド対戦車砲を装備したタイプ、タイガー戦車も撃破可能であり、かのヴィットマンのタイガーを撃破したのも本車である


その他の派生形(戦後)

M4A3 HVSS POA-CWS-H5

105ミリ砲装備型をベースにした火炎放射戦車、従来の火炎放射型は主砲を火炎放射器に換装したため放射後は敵兵の肉薄攻撃を受けやすく、そのため主砲を残したまま同軸に火炎放射器を装備、朝鮮戦争にて海兵隊が使用した


M1『スーパーシャーマン』

イスラエルにてシャーマンの主砲をフランス製の76ミリ砲に換装したタイプ

T社の模型『スーパーシャーマン』はこのタイプである



M50『スーパーシャーマン』

イスラエルにてシャーマンの主砲をフランス製の75ミリ砲に換装したタイプ

この75ミリ砲はフランス軍のAMX-13に装備されたものと同型であり、

旧ドイツ軍のパンターに装備された7.5cm砲の改良型である

ここに至りシャーマンはかつての仇敵と同じ牙を手にした

D社の模型『スーパーシャーマン』はこのタイプである


M50『アイシャーマン』

イスラエルにてシャーマンの主砲をフランス製の105ミリ砲に魔改造したタイプ

この105ミリ砲はフランス軍のAMX-30に装備されたものの口径を短縮したタイプで

これによりシャーマンは当時(1960年)の戦車に匹敵する攻撃力を持つことになった

なお『アイ(Israei)シャーマン』というのは西側メディアがつけた名称であり、イスラエルでは他のシャーマンと同じ『スーパーシャーマン』と呼ばれている



援軍要請

『我こそはシャーマニアである』という貴兄の加筆を期待する

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