アメリカ軍等で就役しているF-16に似た姿をし※、洋上迷彩という青い塗装が特徴。極めて高い対艦攻撃能力を有しており、フル装備の状態で対艦ミサイルを最大4発搭載可能である。通称「対艦番長」。
また、技術の発達に伴い従来の亜音速で飛ぶ対艦ミサイルでは、命中前に敵艦の防空設備により着弾前に打ち落とされる可能性が出てきたため、マッハ3以上の速度で飛翔し、一定のステルス性を備えた超音速対艦ミサイル「XASM-3」の開発が正式に決定された。ここまで来るとさながら空対艦戦闘の鬼である。
空対艦ミサイル四発と600ガロン増槽二本(と短射程空対空ミサイル二発)積んだ状態で作戦行動半径450海里(約833km)を可能とし、空対艦ミサイル四発を携行しての9G旋回も可能としている。
F-2には単座と複座の二種類があり、単座の方は「F-2A」、複座の方は「F-2B」という。この名称でタグが付けられている例も少なからず存在している。
航空自衛隊においては1970年代以降、航空機に正式な愛称をつける習慣を持っておらず、F-2は単に「エフに」や「エフツー」と呼ばれる。
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元々、F-16をベースに日米共同開発という形を取ったため。
当初、日本は独自開発を目指したが、アメリカの圧力に押し切られた。
1980年代、日米間では不均衡貿易が問題視され、車や半導体に続いて、主力の航空産業まで日本企業に取られてたまるか、というアメリカ産業界の思惑もあったとされる。
エンジントラブルが起った場合普通は墜落、どれだけあがいても不時着という単発機は、本来なら市街地の多い日本に不向きなのだが、
F-16より拡大された主翼によってもたらされる大きな(航空機搭載ミサイルの中でも、非常に重い対艦ミサイルを4発積めるほどの)揚力により、
エンジントラブルの際も、近隣の飛行場まで滑空することで着陸できる。という考えから問題無しとされた。
また全体構成はF-16と似ているものの、F-16からの改修は航空自衛隊の過剰な要求を満たすために魔改造と一部で評されるほど多岐にわたり、「パッと見た形状以外、すべてが違う」などとも言われることがある。
(素人目に見て形状が変わっていないのは、水平尾翼の付け根部分ぐらいではなかろうか)