概要
『美少女戦士セーラームーン』の原作漫画第三部、90年代版アニメSに登場する悪の組織。
異界から地球に来た形無き侵略者で、メンバーの体のどこかに黒い星のマークがある。
土萠創一教授が学長を務めるエリート校「無限学園」を隠れ蓑にし、王のファラオ90に力を与えるために人間の魂を奪っている。
ダイモーンの卵を移植して活動可能となり、幹部達は卵を移植した地球人と同化している(彼らの言葉によると器化)。
原作漫画
土萠教授が娘ほたるを人造人間「超生物」の実験台にしようとした際の事故で、異界の扉を開いて降臨した。
無限学園の生徒たちを被験者として利用している。
異界と言っても、実際はタウ星系と呼ばれる遠い星系から来た異星人達である。
タウ星人は『タイオロン・クリスタル』というタウ星系の聖石、つまりは星にエネルギーを供給する鉱物を資源に利用していたが、クリスタルのエネルギーは力を使う度にすり減り、エネルギーを絶たれたタウ星系はブラックホールに成り果ててしまう。
重力の墓場と化した故郷を捨てたタウ星人は、卵に姿を変えて彷徨っていたが、東京の無限洲(架空の地名)にあるエネルギー空間『オメガエリア』に惹かれ、地球にやってきた。
全ての幹部は自らの卵を移植した地球人と同化し(彼らの言葉によると器化)、自らを超生物と称する。土萠教授自身も自らに卵を移植して「ゲルマトイド」という超生物を名乗っていた。
被験体から吸い取った聖体(魂のようなもの)を糧とするが、やがては先祖返りを起こして出来損ないの怪物ダイモーンと化してしまう。各メンバーの戦闘力はレベルという単位で呼ばれている。
最終的な目的はファラオ90の魂を地球と一体化させて異界へ引き込み、タウ星系へと移動させる事。
90年代版アニメS
人間の器化や滅んだ故郷から新天地を求めてきた設定は存在する。土萌教授はタウ星人が飛来して起きた研究所の火災からほたるを救う代わりに、ゲルマトイドという怪人の器になった設定となっている。
ピュアな人間が持つ心の結晶ピュアな心の結晶に隠されたタリスマンに召喚される、世界を支配するエネルギーを秘めた伝説の聖杯を探している。
メンバーが土萌教授の部下や生徒のため、無限学園地下の研究室で白衣を着て機械を発明している。
メンバー
ファラオ90 | |
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タウ星系に住んでいたダイモーンに君臨する王(マスター)。邪悪なエネルギーの意識体。 | |
ミストレス9 | |
土萠ほたるに憑依しているダイモーン。 | |
土萠創一/ゲルマトイド | |
地球人の遺伝子工学者だが、タウ星人の地球侵略に協力して一人娘のほたるや自分がオーナーのマンモス校無限学園を提供した。 | |
原作漫画では「超生物」の完成をライフワークとし、違法な人体実験を繰り返して学会を追われたマッドサイエンティスト。自分自身もダイモーンのゲルマトイドに改造している。 | |
テレビアニメでは活動時は光る眼鏡と赤い口を除いて顔が真っ黒に塗り潰される。優しげなギャグキャラ風だが本性は冷淡。ほたるの救出と引き換えにダイモーンのゲルマトイドに憑依されていた。 | |
カオリ/カオリナイト | |
土萠教授の秘書。普段はほたるの世話係として暮らしている。 | |
原作漫画では高位の秘術師(マグス)でファラオ90と会話し、タイオロン・クリスタルの恩恵を得ることができる。本名は黒峰カオリ。 | |
テレビアニメでは上級幹部の一人で、ダイモーンを無機物に憑依させてピュアな心を奪った。テレポート能力を持つ。セーラームーンの正体に二度も迫っているのだが、邪魔が入ったせいでいずれも有耶無耶に終わった。セーラーウラヌスに倒された後で土萠教授に蘇生され、彼に想いを寄せるようになる。 | |
ウィッチーズ5 | |
中級幹部の魔女5人組にして、反セーラーチーム枠。 | |
原作漫画ではカオリナイト配下として登場。レベルでランク付けされて聖体を奪い、セーラー戦士に次々と倒されるザコ敵扱いだった。 | |
テレビアニメでは土萠研究所に勤務する研究員として登場。倒されたカオリナイトに代わってピュアな心を奪ったが、仲間同士の壮絶ないじめ、またはセーラー戦士やタキシード仮面の計略による相打ちなどで自滅した。『セーラームーンで最も救われなかった敵組織』と言われる。 |