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Bf109の編集履歴

2012-05-08 18:57:39 バージョン

Bf109

めっさーしゅみっとひゃくきゅう

ドイツ空軍の第二次世界大戦における主力戦闘機。「Bf」とはバイエルン航空機製造社だった時代の型番で、「Me」とはメッサーシュミット社の型番である。メッサーシュミット社時代の機なので「Me109」と呼ばれるが、設計はバイエルン~の頃からなので「Bf109」が正しいという説もある。

サラブレッドの血統

ドイツ、メッサーシュミットが連絡機「Bf-108」を基に開発した戦闘機

世界初の一撃離脱重視の戦闘機であり、ドイツ空軍の主力として活躍した。


急降下、ロール性能(旋回切り替えしの良さ)に優れ、もちろん一撃離脱に向いている。

しかし当時の主流はドッグファイトであり、長らく不向きな使い方をされていた事実もある。


数多くのエースパイロットが本機に搭乗しており、

中でも特徴的なのが、プロペラ回転軸の中に機銃を仕込んだ『モーターカノン』である。

これにより、火力をよく集中させることができる。

しかし初期は問題が多く、Me109Eでは仕方なく主翼に武装を搭載した。


エンジンはその名を知られたダイムラーベンツのDB601である。

非常に精密・高性能なエンジンであり、

余りに精巧なので、第二次世界大戦後期に出力向上が難しい原因になった。


本機はハインケルのHe112との競作で、パイロット達にはこちらの方が好評だった。

ところがハインケルは「反ナチ」であり、そこが嫌われて不採用になったと言われている。

対するメッサーシュミットは「親ナチ」で、戦争中は何かにつけ優遇されている。

誇り高き戦い

Bf-109VからD型まではスペイン内乱やポーランド侵攻に投入されている。

E型はイギリス侵攻作戦「バトル・オブ・ブリテン」に投入され、

ロンドンやドーバー海峡の上空でハリケーンスピットファイアを相手に死闘を繰り広げた。

バトル・オブ・ブリテン後期やアフリカ、ロシア侵攻にはF型が投入され、連合軍と戦っている。

シリーズ決定版がG型で、大戦後期の主力機となった。

爆撃機迎撃の為に火力を増強する改造キットがいくつも開発され、

中でも大型対空ロケット弾などはアメリカにも強い影響を与えた。

更なる高みを目指した最終型がK型であり、燃え続けるドイツの上空を駆け巡った。


もちろん数多くのエースパイロットが愛機として搭乗しており、

「ナチスの戦闘機」といえば筆頭である。


広がる輪

総生産数は約30,500機(修理で再生した分も合算)にも達し、

戦闘機の史上最多生産数である。


ドイツ以外にもスペインルーマニアチェコスロバキア、戦前はユーゴスラビアでも生産された。

これらライセンス生産を許された国々、さらにブルガリアハンガリーイタリアクロアチアフィンランドスペインスイスといった装備国の一部も第二次世界大戦終結後しばらくの間、は運用を続けている。


スペインチェコスロバキアでは戦後も生産が続けられ、独自の発展を遂げている。

スペインではスピットファイアのエンジンを装備して改良され、「ブチョン(鳩)」と呼ばれた。


チェコスロバキアで戦後生産された機も当初「S-99」と呼ばれ、生産が続けられていた。

しかしエンジン(DB605)の生産工場が火災で焼失し、

急遽代わりのエンジンとして「ユモ211エンジン」が装備されて「S-199」となった。

これは爆撃機用の大型エンジンであり、

Bf109のような戦闘機に装備するのは無理が大きかった。

当然、機体バランスは見る影もなく悪化し、「水平飛行すら難しい」と評されている。

エンジンが重くてバランスも悪く、反応も鈍い上に、

Bf109独特の特性として、車輪の幅も狭いので離着陸は困難を極めた。

一応、創成期のイスラエル主力戦闘機として活躍したが、

パイロットの評判はすこぶる悪かった。


「日の丸メッサー」

日本でも、1941年に旧日本陸軍が実験機としてBf109E3を3機輸入している。

日本到着後、岐阜県各務原飛行場において飛行テストが行われた。

(現航空自衛隊岐阜基地)


空戦テストの相手は中島 キ44鍾馗」である。

テスト結果でキ44の優秀性が見直され、正式採用が決まった。

(それまでは不採用になると目されていた)


Bf109Eに搭載されたエンジン(DB601)は三式戦闘機にライセンス生産されて装備、

搭載されているMG151/20(通称「マウザー砲」)ものちに装備された。

(ただし輸入品なので数量限定)


日の丸DBその2

ちなみに、このエンジンは愛知航空機で「アツタ21」として海軍向けに生産され、

空技廠D4Y艦上爆撃機「彗星」にも採用された。

ただし、既に貴重品となっていたニッケルの使用は控えられており、

劣る工作精度、整備員の不慣れにより故障が多く、性能も原型より劣っていた。

(ただし、海軍はニッケルの使用禁止が緩やかであり、稼働率は「アツタ21」の方が良かった)


ストライクウィッチーズに登場するミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ

エーリカ・ハルトマン

エイラ・イルマタル・ユーティライネン

ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン

以上各キャラのストライカーユニットの元ネタでもある


関連イラスト

Messerschmitt Bf-109Bf109

別名・表記ゆれ

Me109

関連タグ

Fw190(Bf109の補助戦闘機、という名の影の主役)

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