Fate/GrandOrder
ふぇいとぐらんどおーだー
それは、未来を取り戻す物語
概要
TYPE-MOON初のスマートフォン専用オンラインゲーム。ジャンルはRPG。
運営はアニプレックス、企画・シナリオはTYPE-MOONだが、システム開発は中小企業のディライトワークス→ラセングル(2022年2月1日以降)。
Android端末は2015年7月30日に配信スタート。iOS端末は8月12日に配信。
Fateシリーズのオンラインゲーム化は、『Fate/EXTRA』と同時期と比較的早い段階で構想されていたのだが、当時はリソースが不足していたため企画倒れになっていた。その企画を流用したのが『Fate/Apocrypha』である。その原型となったオンライン版Fateのリベンジとして企画が始動した。その後、数々の商品展開によってリソースの確保とスマホゲームという新たな下地を得たことにより、開発委託という形ではあるがついにリリースに成功した。
日本国外でも配信が始まっており、中国ではiOS端末は2016年9月29日に、Android端末は10月13日に配信スタート。その後台湾では2017年5月18日、アメリカでは2017年6月25日から配信が始まった。
あらすじ
西暦2015年。
魔術がまだ成立していた最後の時代。
社会は人間の手で構築されていたが、世界の真理を握っていたのは魔術師だった。
魔術は科学では解明できない過去の人間の技術を司り、科学は魔術では到達できない未来の人類の技術を積み重ねる。
彼等は決して相容れない学問の徒だが、ある一点において志を同じとしていた。
魔術であれ科学であれ、それを研鑽する人間がより長く繁栄すること―――即ち、人類史の守護である。
人理継続保障機関・カルデア。
魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐために成立された特務機関。
人類史を何より強く存続させる尊命の下に、魔術・科学の区別なく研究者が集められた。
西暦1950年、事象記録電脳魔・ラプラス成功。
西暦1990年、疑似地球環境モデル・カルデアス完成。
西暦1999年、近未来観測レンズ・シバ完成。
西暦2004年、守護英霊召喚システム・フェイト完成。
西暦2015年、霊子演算装置・トリスメギストス完成。
輝かしい成果は続き、人理継続保障機関により人類史は100年先までの安全を保証されていた。
だが2015年。
何の前触れもなくシバによって観測されていた未来領域が消失。
計算の結果、人類は2017年で絶滅する事が判明―――いや、証明されてしまった。
なぜ。どうして。だれが。どうやって。多くの疑問に当惑するカルデアの研究者たち。
そんな中、シバは新たな異変を観測した。
西暦2004年 日本 ある地方都市。
ここに今まではなかった、「観測できない領域」が現れたと。
カルデアはこれを人類絶滅の原因と仮定し、いまだ実験段階だった第六の実験を決行する事となった。
それは、過去への時間旅行。
術者を霊子化させて過去に送りこみ、事象に介入する事で時空の特異点を探し出し、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式。
その名を聖杯探索
――― グランドオーダー
人類を守るために人類史に立ち向かう、運命と戦うものたちの総称である。
ストーリー
当初は全7章の物語を1年かけて配信していく予定だったが、諸事情により2016年内で完結へ延長される事になり、2016年12月末に最終章までの配信が完了した。
その後、2017年には第1.5部『Epic of Remnant』が全4章で配信された。
さらに、2018年からは第2部『Cosmos in the Lostbelt』が制作・配信されている。
詳しくは「特異点(Fate)」および各ページを参照。
登場人物/サーヴァント
「Fate/GrandOrderの登場人物一覧」を参照。
ちなみにCVの収録については、登場シナリオが未決のキャラクターについてもリリースのかなり前から収録を済ませ、登場時期の確定、または他のメディアミックスでの演技が収録済み音源の演技と異なる場合に再収録を行うことが出演者の口から語られている。
例として、悠木碧は沖田総司(2015年11月実装)と同時期に大いなる石像神(2019年6月実装)も収録していたことを明かしている。
ゲームシステム
メインサーヴァント3体、サブサーヴァント3体の6体(内サポートサーヴァントが1体)で戦う。
ターン制バトル。プレイヤーは1ターンに表示される5枚の行動カードから3種類のカードを選んで攻撃する。任意発動のスキルや令呪等も存在する。
敵側は攻撃とスキルを合わせて最大3回まで行動する。
コンティニューは令呪三画か聖晶石1個を使用することで可能。
- コマンドカード
プレイヤー側の攻撃システム。サーヴァントは5枚ずつカードを持ち、「Arts」「Quick」「Buster」の3種がある。各カードには異なる追加効果があり、後に選択するほど効力が増す。ただし、最初に選ばれたカードの効果は後続カードにも重なって適用される。
さらに味方サーヴァントの攻撃やスキル等でドロップするクリティカルスターが付与されていれば、より高い効果を発揮するクリティカルヒットが発生するようになる。
選択カードの種類を統一した場合、もしくはQAB三種類全てを選択した場合、そのカードの持ち主に対しさらなる効果をもたらすChainが発生する。ただし、行動不可のカードが含まれている場合は「Chain error」となり、効果も発生しない。
また、選択カードの持ち主を統一した場合、4回目の攻撃を繰り出すBrave Chainが発動する。
カード名 | 配色 | 特徴 | 1stボーナス | チェイン効果 |
---|---|---|---|---|
Arts(アーツ) | 青 | NPゲージを大きく充填できるがスターは出ない | NP獲得率アップ | 対象サーヴァントのNP+20 |
Quick(クイック) | 緑 | スターが発生しやすいが攻撃力が低い | クリティカルスター獲得率アップ+全てのカードのクリティカル発生率20%アップ(=クリティカルスター2個分加算) | スター+20 |
Buster(バスター) | 赤 | 攻撃力が高いが、NPは充填できない | ダメージアップ | 宝具以外の攻撃力が上昇 |
Extra(エクストラ) | 銀 | Brave Chain時のみ自動で追加。3カード全ての効果を併せ持つ | - | 同色Brave Chain時、Extraの攻撃力上昇 |
2022年の7周年記念にて、QABすべてを1枚ずつ揃えて発動するMighty Chainが実装された。
効果は【すべての攻撃に全色の1stボーナスが適用される】という強力なもので、これまで宝具を絡めるとカードの配色を揃えられなかったサーヴァントへの救済措置となった。
なお現時点ではどのカードを初手に持ってきても良いため、最も効果を発揮させたいカードを最後に選ぶのが有用と考えられている。
なお、この特徴は各サーヴァントのカード性能により差がある。
- スキル
各サーヴァントが保有する特殊能力。宝具は1種類のみという制限があるため、複数の宝具を所持するサーヴァントの場合、別の宝具をスキルとして持っている場合がある。
スキルには、常時発動の「クラススキル」及び「アペンドスキル」と任意発動の「保有スキル」の3種類があり、「保有スキル」は1度発動するとCT(チャージタイム)が発生し、再発動には規定ターンの経過を要する。
なお、「アペンドスキル」は「サーヴァントコイン」を消費する事で開放される。
「保有スキル」と「アペンドスキル」にはレベルがあり、最大10レベルまで強化して効力を上昇させる事が出来る他、前者はレベル6,10到達でCTがそれぞれ1ずつ短縮される。
各サーヴァントが持つ切り札であり、所謂必殺技。NPを100%以上溜めると通常のカードとは別枠で選択可能になる。
行動カードと同様3属性がありChainを組む事が可能だが、宝具自体の威力は原則一律となっている(正確に言えば宝具の威力倍率はQ>A・B)。つまり、ArtsとQuickの宝具にはNPリチャージが発生するが、Buster宝具のみ発生しない。
NP200%以上の状態で解放するか、複数の宝具を連続して解放すると、主に宝具の追加効果が強化される(追加効果によって威力が上がることはあるが、基礎倍率が上がる訳ではない)「オーバーチャージ」が発生する。(最大で500%まで増加。)
なお、NPは宝具使用時に必ず全て消費するため、1度に200%以上貯めても連発することはできず端数も切り捨てで処理される。
敵側の場合は、HPゲージの下にあるチャージゲージが最大値になると使用する。
- 指令紋章(コマンドコード)
2018年7月31日より実装。各サーヴァントのコマンドカードに付ける事で、そのカードの性能を強化したり、追加効果を与える事ができる。
ただし、指令紋章を付けるには専用アイテム「コード・オープナー」を使ってスロットの解放を行う必要がある。
- 本作特有の状態異常・変化
スキルなどの効果で特に頻出するものをまとめる。
カード性能UP(DOWN) | 対応するカード(宝具含む)の能力を強化(弱体化)させる。ダメージだけでなく、Artsの場合はNP獲得量、Quickの場合はNP獲得量とスター発生率にも影響が出る。 |
---|---|
回避・無敵 | 敵からのダメージを無効化する。基本的に1ターン限りだが、中には複数ターンの間一定回数まで防げるものもある。同一状態を重ねる事は不可能だが、回避と無敵をそれぞれ重ねる事は可能で、その場合無敵が優先して処理される。 |
ガッツ | 効果時間中に戦闘不能になった際に自動的に少量回復して復活する。基本的には1回だけで重複は不可能だが、一部これに当てはまらないものも存在する。 |
スタン・魅了 | 行動不能になる。攻撃だけでなく、スキルも使用不可。魅了は精神状態に属するため、一部スキルの影響を受ける。 |
恐怖 | ターン終了時に確率でスタンを発生させる。この効果でスタンが発生すると同時に解除される。 |
混乱 | ターン終了時に確率でスキル封印(1ターン)を付与する。精神状態に属するため、一部スキルの影響を受ける。 |
必中・無敵貫通 | 相手が回避状態でも無視してダメージを与えられる。無敵貫通は無敵状態に対しても同様にダメージを通せる。さらに回数型の場合、1回にカウントされ残り回数が減少する。 |
サーヴァント同士の相性
サーヴァントには相性が存在し、有利なクラス相手には2倍のダメージを与えられ受けるダメージも半減できる。逆に不利なクラスには半分しかダメージを与えられず、被ダメージは倍増する。
基本7クラスは、
という三通りの三すくみが存在する。
エクストラクラスは、
と二通りの相性関係がある。
以下補足
- バーサーカーは、バーサーカー・シールダー・フォーリナー以外の全てのクラスに対し与ダメージが1.5倍、フォーリナーのみ半減。バーサーカー・シールダー以外からの被ダメージは2倍。バーサーカー同士はお互いにダメージ1.5倍。
- ルーラーは基本クラス1、2からの被ダメージを半減する。ただし、攻撃時は等倍ダメージとなる。
- フォーリナー同士はお互いにダメージ2倍。
- アルターエゴは、基本クラス2に対して与ダメージが1.5倍、基本クラス1に対して与ダメージが半減となる。
- プリテンダーは、基本クラス1に対して与ダメージが1.5倍、基本クラス2に対して与ダメージが半減となる。
- シールダーはどのクラスに対しても攻守共に等倍ダメージとなる。
- ボス専用クラスであるビーストは個体毎に相性関係が異なる。
※クラス以外にも天地人と呼ばれる隠し属性が存在する。こちらも「天>地>人>天」で三竦みとなっており、有利な側ではダメージが増加する。また、お互いに有利不利判定が存在する星属性と獣属性も存在する。
アイテム
クエスト
いわゆる攻略ステージのこと。
一つのクエストは複数回のクリアが必要な場合もある。
以下の種類が存在する。
メインクエスト | 各章ごとのシナリオが綴られるクエスト。 |
---|---|
フリークエスト | シナリオとは関係しないが、経験値やアイテムを集めることが出来るクエスト。 |
幕間の物語 | 各サーヴァントに存在するシナリオ。メインシナリオを進行させ、サーヴァントとの絆を深め、霊基再臨を進める事により開放される。クリアする事で該当サーヴァントのスキルや宝具が追加・強化される場合がある。 |
曜日クエスト | 日替わりで経験値カードや合成アイテムなどが入手できるクエスト。 |
強化クエスト | 不定期に追加される特殊クエスト。特定のサーヴァントを必要とする点は「幕間の物語」に近いがシナリオは無し。原則として最終段階の霊基再臨が開放条件となり、クリア時には必ず該当サーヴァントのスキルや宝具が追加・強化される。 |
アドバンスドクエスト | 不定期に追加される特殊クエスト。フレンドのサーヴァントは使えず、自前の戦力だけで特殊なギミック付きの戦闘を行う。初回クリア時には、特定のアイテムドロップ率を上昇させる概念礼装が貰える。 |
用語
人理継続保障機関。魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない『世界』を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐために設立された特務機関。魔術・科学の区別なく研究者が集められた。2015年、レフの開発した近未来観測レンズ「シバ」によって観測されていた未来領域が消失したことをうけ、時空の特異点を探し出し、解明あるいは破壊することで立ち向かっている。
- 地球環境モデル「カルデアス」
地球を一つの生命体だと定義し、カルデアが魔術的に開発した地球の映し身。
詳細はカルデアの記事を参照。
- 守護英霊召喚システム「フェイト」
カルデアが開発したサーヴァント召喚・運用システム。
詳細はカルデアの記事を参照。
- レイシフト
疑似霊子転移。人間を疑似霊子化(魂のデータ化)させて異なる時間軸、異なる位相に送り込み、これを証明する空間航法。タイムトラベルと並行世界のミックスである。
地球環境モデル「カルデアス」内に存在が確認された、大小様々な本来は存在しないはずの過去。人類史の焼失の原因とされている。
カルデアはここにレイシフトによって潜入し、歴史介入の原因(主に犯人が持ち込んだ聖杯)をその時代から除去することによって歴史の修復を試みる。
歴史介入した犯人が特異点に持ち込んだ願望機。
本来の聖杯や冬木の聖杯に比べると魔力炉としての性質が強く、願望機としての性能では劣る。
だがサーヴァント召喚機能を備えており、所有者の求めに応じて召喚する他野良サーヴァント召喚にも関与している。
詳細は個別記事を参照。
カルデアでは人理定礎を行うための戦闘要員として、守護英霊召喚システム「フェイト」を介してマスターと契約を交わした英霊が召喚される。
逆に人理焼却の原因ともなった聖杯からもまた召喚される事があり、その多くは野良サーヴァントとして独自に行動している。
サーヴァントの核である霊基のクラスを上げ、サーヴァントの力をオリジナルの英霊に近づける行為。
詳細は個別記事や下記を参照。
- マスター
本来の聖杯戦争ではマスター1人に対してサーヴァント一騎であったが、上述のような緊急事態のため、現在では唯一の生き残りマスターである主人公が多数のサーヴァントを同時契約している状態にある。
サーヴァントの維持に必要な魔力はフェイトから供給されているが、戦闘時に維持魔力を超過する消費はマスターが請け負っており、サーヴァントのスキルにもある程度制限がかかっている場合もある。
今回の令呪は毎日フェイトから補給されるため、全画消費したとしても特にデメリットはない。
男性主人公と女性主人公で効果は共通だが、令呪の紋章は若干異なる。
詳細は個別記事や下記を参照されたし。
特異点に現れる巨大な柱のような体と無数の目を持った怪物。ソロモン72柱の悪魔の名を持つ謎の存在。
詳細は個別記事を参照。
- 冠位指定(グランドオーダー)
短編小説『2015年の時計塔』で明かされたワード。FGO本編やそれ以外でも登場する。
西暦以前から続く家系が持つはじまりの命令。魔術世界におけるもっとも崇高な血の掟。一族が途絶えるまでその使命に殉じさせる、呪いじみた絶対厳守の誇り。
ようはその魔術師の家系が起こる際、神から授かった責務。
これを授かった家系の魔術師は、所有者を強制的に延命させる魔術刻印の存在も相まって、挫折したから自ら命を絶つ、などという形で取りやめることはできない。
ある三重人格の魔術師は『2015年の時計塔』世界において、「オーダーの延長」として自刃している。このためFGOは発生せず、人知れず過去と未来を守ったとされる。
第2部『Cosmos in the Lostbelt』から登場する用語はそちらの記事を参照。
イベント
2週間から20日くらいの間隔で期間限定イベントが開催されている。
また、様々なリアルイベントも開催されている。
詳しくは「Fate/GrandOrderのイベント一覧」および各イベントの個別記事を参照。
本作の特徴
何と言っても、過去最大数のサーヴァントが登場する事だろう。
これまでのFateシリーズに登場したキャラクターはもちろん、その関係者を中心に多数の新規サーヴァントが参戦している。
また、既存のサーヴァントもクラス替えや衣装替えといったバージョンチェンジ仕様も登場している。
そして、これらのサーヴァントや装備アイテムである概念礼装のデザインとして、Fateシリーズ及びTYPE-MOON作品に関わった者を中心に多数の作家&イラストレーターが参加している。
なお、本作はあくまで独立した世界の作品となっており、元となる作品との整合性はあまり考慮されていない(シナリオ面では別の世界線である事が何度も明言されている)。
登場サーヴァントが多くクラスでは区別が付かない為か、本来は秘匿すべき真名も基本丸出しで、伏せられているのは実装直前と一部の第1.5部初登場のサーヴァントにほぼ限られている。
なお、ゲーム上では召喚したサーヴァントたちはその分身のようなもののため、シナリオには絡まないという扱いとなっている。
曰く「マスターの数だけ人理修復がある」との事で、出会いの順序や有無、体験した事やしなかった事等、プレイヤー一人一人によってその物語の全容は異なるという。
シナリオは第一部終了時点で文庫本20冊分の文字数がある。その代わり、シナリオにはスキップ機能があり、第一部のゲーム難易度はかなり低く、フレンドやサポート(NPC)キャラクターに頼れるし、最悪令呪や聖晶石を使ってコンティニュー連打をすれば誰でもクリアできる程度のものとなっている。ただし、そのシナリオこそ本作の真骨頂にしてメインコンテンツであり、バトルにおいてもシナリオでの状況が非常に良く再現されている。そのため、(高難易度とされる部分ではそんな余裕はないかもしれないが)できる限りシナリオを飛ばさず、読みながらプレイを楽しむ事を推奨する。
本作の大きな特徴として、ソシャゲにおいては珍しい対人要素が希薄なゲームであることもあげられる。
対人要素もマルチもランキングも無く、他プレイヤーとの関わりはサポートとして他プレイヤーのサーヴァントを借りることかレイドバトルでの獲物の取り合いくらいしかない。
対人要素が希薄であるため、ソシャゲにありがちな悪い意味での人間関係が皆無に近く、そういった点がFGOが一大コンテンツになれた理由の一つなのではという声もある。
課金要素でいうと、いわゆるガチャ石の単価が相場の半額程度とお安めであり、更に10回引くと追加で1回無料で回せるおまけが付く。また、1日1回だが3分の1の値段で引ける通称『おはガチャ』がある。
確定召喚(いわゆる天井)のカウントは無料石やおはガチャを含むが、日替わりPUの場合は1日でリセットされるので注意すること。
同一キャラクターを複数回当てる(凸る)と宝具威力が上がるが、星4~5のレアキャラクターであれば1回引き当てれば十分活躍できるなどハードルが低い。
計算上はPU中であれば1~2万円の課金でほとんどの人が目当てのキャラクターを手に入れられることになる。
ただし、キャラクターのPU間隔が長く、中には3年以上PUされてないキャラクターもいる。気になるキャラクターのPUは逃さないようにしたい。
2021年08月から『特別召喚』が実装され、恒常・ストーリー召喚の星5サーヴァント32騎の中から1騎を無料で獲得できるようになった。恒常・ストーリー召喚サーヴァントのPU機会は少ないので、好きなキャラクターがいれば絶対に獲得しておきたい。
また、通常ソーシャルゲームのキャラクターはグラフィック・性能共に後発キャラクターほど有利にインフレしていきがちだが、FGOは古いキャラクターであっても性能の強化やグラフィックの修正が行われる。愛着のあるキャラクターをずっと使い続けることも不可能ではない。
このことや前述の通り、対人要素がないこともあって、意外にも課金圧自体はそれほど高くなく、このサーヴァントがいないとシナリオを進められないということはないため、一度戦力が揃うとそれ以上ガチャを回す意義が薄くなるゲーム性となっている。いわゆる人権と呼ばれる一部の高性能サーヴァントもいればシナリオクリアや周回作業が楽になる程度の存在なのでいないならいないで別に問題はない。
じゃあ何故ガチャが回るかと言うとサーヴァントを欲しいと思わせてしまうシナリオの質の高さがあるためである。
故にFGOのガチャはまだ戦力が整っていない初心者マスターや一部の高性能サーヴァントを除けばそのキャラを手元に置きたいマスターが自己責任のもとに回しているという面が強い。
エイプリルフール関係
2016年のエイプリルフールでは、TYPE-MOONとGrand Order公式サイトの画像、及びGrand Orderゲーム内のサーヴァントカードイラスト全てがリヨ氏のイラストになった。
2017年からは毎年4月1日限定でプレイ可能なアプリゲームが配信されている。
こちらも全てリヨ氏のイラスト・作風を使用していて、1日限りにするのは勿体無い凝った内容になっている。
2020年はエイプリルフール限りではなく、4月5日までプレイ可能なアプリゲームとして配信されている。
余談
オンラインゲーム制作経験の無いディライトワークスが開発した為、初期ではシステム不良やゲームバランスの悪さが目立ち、『Fate』というビッグコンテンツを題材にしただけに、前述の初期不良によって待ちに待った期待を初っ端から砕かれたことによるアンチの出現も多かった。
現在ではそれらの大部分は改善され、一介のゲームとして致命的な問題は無いレベルにまで回復している。
ピクシブ百科事典においては、本作にてサーヴァントの人数及びシリーズの知名度がこれまでとは桁違いに増加した結果、モデルとなった人物に関する記述よりも本作の登場人物を優先するという事態が少なからず起こっており、そういった面での侵食にも懸念が認められトラブルの元になっている。
現在は「人物名(Fate)」という項目で立てるなどの配慮が浸透しつつある。
詳しくは、Fateシリーズの個別記事における「注意点」の見出しを参照。
配信ガイドラインは不明だが兎田ぺこらは「冬木まで許可されている」と発言している(後に第6、7、終局11節が許可された)。この後二匹目のドジョウを追うように影山シエン、博衣こより、白上フブキが配信をしたが全員ガチャだった。ということでガチャであれば問題ない模様。このガイドラインがVTuberに限定されたものなのかは不明(個人Vが規約で配信できないといった話は出ていないことと、前述の4人は全員ホロライブ所属なので任天堂のガイドライン違反で炎上した件の再発防止策としてアニプレックスに確認を取った結果と思われる)。
関係書籍
『カルデアエース』
正式名称は『Fate/Grand Order カルデアエース』。2017年4月15日より発売中。
TYPE-MOONエース編集部が『GrandOrder』第1部完結を記念して発行予定の専門雑誌。
付録として72分越えの大ボリュームでエドモン・ダンテスの生前の物語を描くドラマCD「英霊伝承異聞 ~巌窟王 エドモン・ダンテス~」が付属。
なお、このドラマCDについてのキャストのコメントページはネタバレ満載なので、読むのはCD試聴後が良いとの事。
メディアミックス
コミカライズ
下記以外にも、読み切り作品やアンソロジーコミックが多数出されているが、ここでは省略する。
本編
Fate/Grand Order -mortalis:stella-
月刊コミックZERO-SUMにて連載中。作画は白峰。
序章、第一、第二、第四、第六、終局特異点を担当し、主にマシュの視点で進む。
単行本は既刊は第3巻。
Fate/Grand Order -turas réalta-
序章、第一、第三、第五、第七、終局特異点を担当し、藤丸立香(主人公)の視点で進む。
単行本は既刊は第12巻。
Fate/Grand Order -Epic of Remnant-
第1.5部の番外を含む全5章を、それぞれ掲載誌と作画担当が違うコミカライズ化が2019年より連載中。
亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿 新宿幻霊事件
主人公は男性主人公。単行本は既刊第3巻。
亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ アガルタの女
主人公は男性主人公。単行本は全6巻。
亜種特異点Ⅲ 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負
マガジンポケットにて配信中。作画担当は渡れい。
主人公は女性主人公。単行本は既刊第4巻。
亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム
月刊Comic REXにて連載中。作画担当は大森葵。
主人公は女性主人公。単行本は既刊第4巻。
亜種特異点EX 深海電脳楽土 SE.RA.PH
ヤングエースUP→TYPE-MOONコミックエースにて配信中。作画担当は西出ケンゴロー。
主人公は男性主人公。単行本は既刊第5巻。
番外編
Fate/ぐだぐだオーダー
全28話で、2015年7月30日に連載終了。……したのだが、イベント「ぐだぐだシリーズ」が開催される際には復活・追加連載が行われる。
リリース直前までの分は『TYPE-MOONエース Fate/Grand Order』にフルカラーのまま再録されている。
Fateぐだぐだお得テクニック!
こちらも経験値氏の作品。全13話。初心者向けのプレイテクニックや豆知識を特集する。
2015年8月6日に連載開始した『ぐたぐたオーダー』の後続マンガ。毎週木曜日に更新。
作者はリヨ氏。全15話。
第2部『もっとマンガで分かる! Fate/Grand Order』、第3部『ますます分かる! Fate/Grand Order』と改題して連載を続行している。
単行本は既刊3巻。
教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー
2016年8月16日より星海社のTwitter4コマ「ツイ4」で不定期に連載されている漫画作品。
サーヴァントの逸話や伝承の解説に主軸をおいたサポート漫画。作者は津留崎優氏。
主人公はぐだ男。一般人からマスターに選ばれた経緯故の無知さから、サーヴァント達の原典・逸話について本人から学んでいく。
単行本は既刊2巻。
Fate/Grand Order Duel YA特異点 密室遊戯魔境 渋谷 渋谷決闘事件
2019年よりヤングエース及びヤングエースUPにて連載された。作者は磨伸映一郎。ただし、第4話から第6話は磨伸氏の怪我により邪武丸がネームを引き継いで代理作画する形を取った。
関連商品である『Fate/Grand Order Duel -collection figure-』の宣伝漫画であり、磨伸氏とFateシリーズのコミカライズを担当している作家達+1名による戦いを半フィクションで描く。単行本は全1巻。
Fate/Grand Order フロム ロストベルト
TYPE-MOONコミックエースにて配信中。作者は中谷。
第2部に登場するクリプターやそのサーヴァント、異聞帯の人々などを描いていく。単行本は既刊3巻。
Fate/Grand Order 英霊食聞録
TYPE-MOONコミックエースにて配信中。作者は十駒マコト、料理監修は遠藤雅司。
所謂ご飯漫画だが、実用性重視の『衛宮さんちの今日のごはん』とは異なり、食の歴史や文化を辿る学習漫画の要素が強いものとなっている。単行本は既刊1巻。
Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない
TYPE-MOONコミックエースにて配信中。作者は槌田。
緩い絵柄で、よくマスター(プレイヤー)が抱く素朴な疑問をネタにするギャグ漫画。単行本は既刊2巻。
アニメ
Fate/Grand Order -First Order-
2016年12月31日に放送されたスペシャル番組『Fate Project 大晦日TVスペシャル First & Next Order』内で放送。
アニメーション制作はLay-duce。内容はプロローグ~序章「炎上汚染都市冬木」までを一部オリジナルで描いている。
キャストは基本的にこれまでのものをそのまま引き継いでいるが、オルガマリーは豊口めぐみが当時産休中だったため、米澤円へ変更され、以降も続投となっている。
Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM
2017年12月31日に放送されたスペシャル番組『Fate Project 大晦日 TVスペシャル 2017』内で放送。
アニメーション制作は引き続きLay-duce。脚本は奈須きのこが担当しており、第2部に向けた伏線が散りばめられたオリジナルエピソードとなっている。
Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット
Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア
Fate/Grand Order 冠位時間神殿ソロモン
2018年7月29日に開催されたFate/Grand Order Fes. 2018 ~3rd Anniversary~の特設ステージから配信された『Fate/Grand Order カルデア放送局 3周年SP』にて発表された。
「神聖円卓領域キャメロット」は2020年~2021年に前後編の劇場版、「絶対魔獣戦線バビロニア」は2019~2020年にTVアニメが放送された。
「冠位時間神殿ソロモン」は絶対魔獣戦線バビロニアの最終回においてアニメ化が発表され、2021年7月30日に劇場版として公開された。
2020年12月31日に放送されたスペシャル番組『Fate Project 大晦日 TVスペシャル 2020』内で放送。その後、全2巻のOVAとしてリリースされた。
内容を端的に言えば「FGO版カーニバル・ファンタズム」で、アニメーション制作もあちら同様ラルケが担当。
派生ゲーム
Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト
対応機種はPlaystation4&PlaystationVR。
ジャンルは「Fate VRドラマ」。
2017年1月21日の「ダ・ヴィンチちゃん・コード」愛知会場にて発表された。
2017年12月16日より無料ダウンロード配信中。
2018年7月26日より稼働開始したアーケードゲーム版。開発はセガ・インタラクティブが担当。
ジャンルは「英霊召喚チームバトル」で、セイントグラフそのままに3D化されたサーヴァントを操って対戦する。
また、本家ではプレイアブル化していないサーヴァントやオリジナルの派生系も登場する。
Fate/Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM
配信5周年記念企画の一つとして制作されたスマートフォン専用のリズムゲーム。
当初はDL数に制限付きでリリースされていたが後に撤廃され、2021年7月26日に配信とサポートが終了した。
Fate/Grand Order Duel -collection figure-
フィギュアとカードを用いたボードゲームを組み合わせたアナログゲーム。現在第10弾まで発売されている。
外部リンク
関連タグ
※1 TYPE-MOON社員
※3 ufotable所属
※4 ニトロプラス社員
※5株式会社フラッグノーツ社員
※6Production I.G所属