概要
大ヒットした『聖闘士星矢』の連載終了後、その路線を継承して1992年に連載を開始したバトル漫画。
主人公・翔は「神人類」として選ばれ「エボリューション」して強化外骨格(『星矢』の聖衣のようなもの)をまとってネオ・ソサエティと戦うという、これまた『星矢』の路線を受け継いだ壮大な設定で、伏線として序盤から敵の幹部が沢山登場した…のだが。
実際人気は振るわず、僅か13週で打ち切りという憂き目に遭ってしまう。
そしてその最終回の最終ページは、見開きで地球をバックに「NEVER END」と大きく描かれるという、かの『男坂』にも匹敵する衝撃のラストであった。
本作が打ち切られた週刊少年ジャンプ1992年48号は、現在も連載が続く老舗漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載800回を記念する号という、あまりにも皮肉なものであった。
そして巻末の車田正美のコメントも…
………………………………Good bye。
この一言だけであった。
そして車田正美は本作を最後に、週刊少年ジャンプから離れることとなった。
ネタ的な意味で様々な伝説を残した車田作品として、マニアの間では『男坂』と共に語り継がれている…のかもしれない。
前作とも言うべき『聖闘士星矢』が後に様々な媒体でリニューアルされ、2012年に新作TVシリーズ『聖闘士星矢Ω』が放送開始されたことを思うと、この作品の残したものは一体なんだったのであろうか…。