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ふれるときこえるの編集履歴

2023-05-04 15:15:53 バージョン

ふれるときこえる

ふれるときこえる

週刊少年サンデーで連載されていた作品。

概要

本名ワコウによる漫画作品。週刊少年サンデーで2016年4・5合併号から同年45号まで連載。全37話、単行本前4巻。

少年誌ではきわめて珍しいコメディ要素やエロティックな描写が殆どないシリアスな恋愛作品。


あらすじ

バスケットボールに打ち込む少年泉澤噪は、同じ中学校出身の結川美桜、白瀬拓海と高校に進学し、密かに美桜に思いを寄せていた。

ある日、3人のクラスに長永さとりという転校生がやってくる。他人と関わろうとしない彼女を噪は気に掛けるが、その後、相手に直接触れるとその人の心の声が聞こえるという能力が発現し、美桜が実は拓海のことが好きなことを知ってしまう。

そして、途方に暮れる噪にさとりは「自分があなたに恋心を抱いたから能力が感染ってしまった」と告白するのだった…。


登場人物

・泉澤噪(いずみさわ そう)

高校1年生。バスケットボール部に所属。美桜、拓海、さとりらと同じクラスで、美桜と拓海とは中学からの付き合いで親友。美桜に片思いしているも、さとりに惚れられたことで「ふれるときこえる」能力が発現し、彼女が拓海のことが好きなことを知る。

さとりと共にその力を活用し、能力解除のために美桜との距離を縮めようとするが、同時に相手の本音を盗み聞きしているという罪悪感も感じ、自分の欲と道徳の板挟みになる。更に、美桜と拓海が大きな秘密を抱えていることに気づき、徐々に自らの対人関係を歪なものにしていくことになる。


・長永さとり(おさなが さとり)

相手に直接触れるとその人の本音が聞こえる「ふれるときこえる」力の所持者。その力は自分が恋愛感情を持った相手にうつしてしまうため他人と関わらないように生きてきた。また、自らも能力の作用を防ぐために季節を問わず長袖に手袋という特異な格好をしている。

自分を気にかけてくれた噪に惚れてしまったため彼に能力をうつしてしまう。噪の能力を消去するべく、彼と美桜の恋愛を成就させるために協力する。一方でその最中にも噪の人柄に惹かれ、自分の目的と彼への感情の矛盾に苛まれる。


・結川美桜(ゆいかわ みお)

噪、拓海の親友。拓海のことが好き。明るい性格かつ芯が強くで嫌がらせを受けても大きく動じない。さとりともすぐに仲良くなる。

噪のことは良き友達としてみている。また、(他の3人が年齢の割に大人びているためもあるが)実は自分本位な性格。

表面上仲良くしているが、拓海とある確執がある。


・白瀬拓海(しらせ たくみ)

噪、美桜の親友。社交的で噪を介しさとりとも仲良くなる。

中学生の時に引っ越してきて、周りになじめなかったところを噪に声をかけられ、バスケットボールの仲間になる。

周囲に悟られないよう仲良くしているが。美桜との確執は根深い。その真相は噪が力を使っても聞こえないほどに心に固く閉ざされている。


・泉澤莉子(いずみさわ りこ)

噪の妹。兄思いで噪を自慢の兄と思っている。


・清宮朱音(きよみや あかね)

噪たちのクラスメイトで演劇部所属。痴漢にあっていたところを噪とさとりに助けられた。

ある事情で舞台に立てず、裏方に徹している。


・司真悟(つかさ しんご)

さとりの初恋の相手。すなわち、元能力者。

「ふれるときこえる」力を恐れておらず、さとりに再会した後しばしば現れる。好戦的な性格で、彼女が惚れている噪に敵意を向ける。


用語

・「ふれるときこえる」能力

相手にじかに触れるとその人の思っていることが把握できる力で、さとりが所有する。どちらかというと特異体質というようなものらしい。

前述の通りさとりが恋愛感情を向けた人にこの力は伝染する。逆に好意がなくなれば相手の力は消滅する。なお、その場合うつされた相手の能力はさとりのものより数段劣る。(さとりの方がより相手の深層まで探れる)

一件便利な能力だが、実際には相手の本音を盗み聴きしているのに他ならず、更に無条件で相手の情報が流れ込んでくるため自分が知りたくない情報まで知ってしまう事もあり、まともな精神を持つ人物なら相当な負荷がかかるものでもある。


評価

前述のとおり少年誌では珍しい作風のためか連載開始時の作者コメントでは、

「少年誌の枠組みでどこまで自分のやりたいことができるか、チャレンジしてみたいと思います」と受けないことを覚悟した挑戦作であるということが窺える。ちなみに本誌目次では「またしばらくの間宜しくお願いします。」と発表しておりもともと長期連載になるつもりではなかった模様。

同時期に初恋ゾンビ天野めぐみはスキだらけ!とラブコメ作品が始まったこともあり(特に後者は単行本売り上げも順調な人気作)この2作に人気を取られる形で本誌では事実上の打ち切りのような掲載順の推移だった。

とはいえ話そのものは綺麗に完結しており、画力も明らかに向上しているため一読の価値は十分にあり。ラブコメもシリアスも描ける本名先生の力量を実感できることだろう。


・関連タグ

ノゾ×キミ(前作)

週刊少年サンデー

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