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編集者:銀蝶
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目次
ページ先頭
  • 1 概要
  • 2 プロフィール
  • 3 出会い、別れ。そして再開へ
  • 4 ドラマCD
  • 4.1 SolidS vol.2DORAMA 「Two of a kind」
  • 4.2 柊羽「志季。俺はお前を見習って自分の音楽の道をゆくためににQUELLを作ったんだ、だからお前に真っ先に報告したかった」
  • 4.3
  • 4.4 QUELL:DRAMAvol2『Matchless people』
  • 4.5 「たとえ無駄でもあきらめたくなかったんだ」
  • 4.6 小話
  • 4.6.1 SQ「Neo X Loed」vol.3里津花&英知(2021/02/26発売) ドラマ「支えていくもの」
  • 4.6.2 「TSUKIPRO THE ANIMETION2」の全巻予約特典「プロアニ2」セットにおいて(2022/05/27発売)
  • 4.7 「弟の可愛げが年々なくなっていくな」「かわい子ぶるな、お前がそんな殊勝なタマか」
  • 5 アニメ
  • 5.1 「TSUKIPRO THE ANIMATION」
  • 5.1.1 すべてはここから始まったのだ。
  • 5.1.2
  • 5.2 「TSUKIPRO THE ANIMATION2」
  • 5.2.1 注意:自動販売機前で英知に対して「同世代なんだし。俺、23ですけど」と答えるセリフがあるが、間違いである。2016年3月時点で彼の年齢は22歳のはずであるので製作スタッフ側の数え間違いの可能性が高い。(プロアニ1期では2017年の年末ライブに向けたリーダー会議で22歳と紹介されている。桜が咲いている時期だったので多分3~4月あたり)公式は早く年表を出すか、ドラマCDとアニメが別次元なのかハッキリしたほうがいい。
  • 6 小さな耳の傷
  • 7 舞台
  • 8 公式Twitter
  • 概要

    株式会社『ムービック』によるアイドルコンテンツ『ツキノ芸能プロダクション』における『SQ』シリーズのキャラクター、 和泉柊羽×篁志季の腐向けカップリング。

    ツキプロ界において人気を誇る“国民的ユニットアイドル”(正式名称は未だに不明。公式からも古巣と呼称される)で同じメンバーだった。現在は、『SolidS』のリーダー篁志季、『QUELL』リーダー和泉柊羽となりライバルユニット的な立ち位置として活動している。

    この記事ではしゅうしきに関する情報を纏めた完全非公式の記事となっています。その点を踏まえ閲覧していただきますと幸いです。

    プロフィール

          和泉柊羽篁志季
    誕生日6月8日1月25日
    身長178cm178cm
    血液型A型A型
    イメージカラー水色紫色
    家族構成 父、母、弟
    好き&得意寺院巡り、森林浴、読書、ピアノ、昼寝、蕎麦、寿司、柚子、風呂音楽、仕事、珈琲、日本酒、ウイスキー、たぬき蕎麦、紫蘇
    嫌い&苦手酒(下戸)、人込み、騒音、脂身テンションが高い人、団体行動、繊細な気遣い、交流、人付き合い

    出会い、別れ。そして再開へ

    公式情報がどう考察してもむじry…勘違いをしているようなので出ている情報だけをある程度まとめておく。

    ・志季、15歳でユニットデビュー(2006年~2007年)

    ・12歳で国民的アイドルユニットとして和泉柊羽はデビューを果たす※(SQ公式ツイート2016/6/8 QUELL講座①より公式Twitter

    ・13歳で志季と出会う(TSUKIPRO THE ANIMETIONエピソード11にて柊羽本人より)

    →言葉の食い違いがあるので、ファン達は総じて13歳デビューでまとめていることが多い(2007~2008年)

    ・志季18歳、柊羽15歳の資料設定が公開されたので、志季は大学入学前に古巣を脱退したようだ。

    pioniX SEASONS 「春惜しむ」で、同じユニットメンバーだった御風呂庵から春になったときに志季の脱退を聞いた、という情報がでている。

    ・古巣活動中止発表→2016年4月?志季は年明けに聞かされていた。公式Twitter

    2016/10/28QUELL「BELIEVER-祈り-」が発売なので、2016年上半期が柊羽と志季の再会時期と仮定。

    ドラマCD

    現代軸(別時空ではないと仮定します)のドラマCDで共演したのは、2作品。

    Solids:DRAMAvol2『Two of kind a kind』(2016/07/29発売/販売価格3300円※ムービック公式HP参照)とQUELL:DRAMAvol2『Matchless people』(2018/12/21発売/販売価格3300円)

    他、アニ店特急2017夏月野百鬼夜行~宴のはじめ~やSQシリーズ星芒の彼方ー月野百鬼夜行綺譚ーで共演していますが、月野百鬼夜行についてはSQSステージについて解説します。購入特典ミニドラマCDでも共演していますがここでは割愛。※徐々に解説増やしていきたい。

    SQシリーズでは、原案がふじわらさん、シナリオが関涼子さんと二人体制になっています。CDによってはふじわらさんがシナリオ担当になっている場合も。

    2作品に関しては関涼子さんが担当。

    SolidS vol.2DORAMA 「Two of a kind」

    【Ending of beginning-終わりと始まり-】

    志季「俺は出ていった人間だ、とにかく言う権利はない」

    ツキプロ看板ユニットの無期限中止が発表された回

    一向に冷静さを崩さない志季へ翼が「思う所とかないわけ?」と非難めいた言葉を口にするのだが「これでもそれなりに、揺れてるさ」と現在(2023年)より心のうちを語るのが苦手だった志季にしては珍しく、ハッキリと複雑な感情を吐露している。

    これが和泉柊羽を含めた、ないし『古巣』へはじめて言及した瞬間だった。

    【An encounter-出会い-】

    事実上、はじめて柊羽と志季が会話した歴史的瞬間。

    柊羽を見かけた瞬間駆け寄る様子がみられ(隣に居た翼が驚くほど)彼のなかで柊羽が特別な存在であることがうかがえる。「夜にちゃんと寝て、朝起きている」と答えた志季の素直さは必見。「どんな心境の変化なんだ」と驚くのも無理はない、仕事人間なのはアイドル時代からずっと変わらないのだろう。

    近況を語る中、QUELL発足を志季へ『真っ先に』報告したかったと答える和泉柊羽の静かなライバル心が垣間見える。

    【In the stilly nightー静かな夜にー】

    柊羽「志季。俺はお前を見習って自分の音楽の道をゆくためににQUELLを作ったんだ、だからお前に真っ先に報告したかった」

    3~4年ぶりの茶と酒を酌み交わす、柊羽と志季、そして里津花、三人でのシーン。「お前が酒云々」

    下戸であるはずの柊羽が昔志季に贈った酒の銘柄を覚えている、志季へのクソデカ感情をかんじるエピソードだ。

    Solidsのおかげで篁志季が歌っている姿をまた見れることができたと感謝している、と熱く語る姿には音楽に熱中する志季を愛す柊羽の想いが垣間見える。またQUELL結成の理由を尋ねられたときにも、志季が自分の道を貫いているところをみて新しい道を自分で開きたいと言っていた。志季へ熱い思いを語る柊羽の姿に「お前が他人を羨むことがあるなんて思わなかった。お前はいつも泰然としていたから」と驚く志季。

    少年から成人を超えてやっと腹を割って話せるようになった、ふたりの成長が感じられるシーンである。エモい。

    うまく衝突できるのも仲が良い証拠だろうというセリフが柊羽から出てくるのが、すこし辛いものを感じる…過去、訣別の時にはうまく衝突できなかったから…。

    QUELL:DRAMAvol2『Matchless people』

    柊羽と志季の関係性にかなり着目した良質なドラマCD。この関係に萌えを見出した全人類、このCD浴びてくれと押したい。頼む全人類。

    あらすじ→全体会議で営業部からの発言に苛立った柊羽は、志季にそれをぶつけてしまう。一方、二人だけのイベントで。気を張る壱星と壱流もぶつかってしまう。

    志季と柊羽、壱星と壱流。兄と弟。一番近くにいるからこそ、譲れないものがある。

    守られて、導かれて、後に続きたいわけじゃないんだ。同じところに立っていたい。

    【柊羽の焦り】

    初参加の会議で営業部からの鋭いツッコミについ苛立ってしまう、柊羽の珍しい姿がみれる。そんな彼に志季は、良き先輩社会人として自分の経験を交えながら仕事論を語る。「志季は強いな」とまたも志季との立ち位置の差に落胆してしまう柊羽を、志季なりに褒めて励ます掛け合いは聴いていて微笑ましい。

    だが、ここで終わらないのが篁志季。

    プロモーション案でアドバイスを求めた柊羽に志季は、

    「今QUELLに勢いがあるのは確かだ。もうすこし長いスパンで考えたほうがいいんじゃないか?」「刹那的に消費される売り方は違うんじゃないか?」と全体会議よりも格段に鋭い指摘を傷心な柊羽へ浴びせていく。CDテーマが【兄と弟】QUELLの双子と対比しているので構い過ぎてしまう兄という立ち位置、そして対ユニットとしての期待からの指摘ではあるが、「素直に受け止められなかった」と語る柊羽の言葉にあるとおりギクシャクする二人。

    志季からの食事の誘いを断ってしまうという柊羽の動揺っぷりは言葉にできない。志季にだけは柊羽はどうも形無しである。恋しているのだから仕方ない。

    あまり感情がオモテに出ないタイプの二人。特に柊羽は苛立ったりへこたれたりと忙しないので、この間柄でしか引き出せない感情を知ることができる特別なシーンでもある。

    【兄の想い、弟の想い】

    イベント帰りに喧嘩をしてしまった、双子たち。その経緯を聞いた後、双子の兄である壱星に向かって

    「腹を立てることはないのか?」とたずねている。志季に怒られていないか同じ立場の壱星で確かめている、不安な様子が愛おしい。

    その後、今度は自分と立場が似ている弟の壱流と会話するシーンでは、

    「誰よりも尊敬しているし、その人から認められる自分になりたい。隣にいて見劣りしない自分でいたい。なのにずっと背中を見ていていつまでたってもおいつけない」と志季への抱えきれない思いを打ち明けている。柊羽の敬愛はまさしく山よりも高く、海よりも深い。

    「正しいアドバイスだと頭ではわかっていても、立ち位置の差を思い知らされた気がして意地をはってしまったり」

    尊敬し支えあってきたからこそ、相手と同じ立場でいたい、という柊羽の本音が垣間見える瞬間だ。

    【そんなもの】

    壱星「志季さん、怒ってないと思うよ」

    壱星の後押し(?)により、志季を食事に誘うためラブコールする柊羽がみれる。緊張している姿がみれるので必見。多分寝起きであろう志季は柊羽のお誘いにノリノリな様子。柊羽と志季の微妙な関係性がわかるシーン。血で繋がっていないからこそ、兄弟同士の気軽さがないのが彼らである、まぁ大人の恋愛してるんでね。

    【君の隣に立つために】

    9:59~から柊羽と志季の会話がスタートする。ジャズイントロが流れるバル…?でのシーン。

    5分間に柊志季のすべてがつまっていると言っても過言ではないので早く聞いてくれ人類。

    全部がぜんぶ、甲乙つけがたいセリフでいっぱいなのだが、一部分だけ解説。

    会話の流れで、志季が古巣を脱退した頃のエピソードについて語る。「お前だけだったぞ、辞めるなと直球で言ったのは、それも何度もな」

    青天の霹靂、突然明かされる『古巣』時代の情報に全国の柊志季ファンが震えあがったことか。

    「たとえ無駄でもあきらめたくなかったんだ」

    「志季に遠くへ行ってほしくなかった……守られて導かれて後に続きたいわけじゃない」と語る柊羽。想いが強い。オタクここまでとは思っていないかった。しかし志季も志季ですごい。「見ればわかる」柊羽が抱えていた志季への憧れに気づいて、それでも「やりたかった音楽」があった、それが我々の知るSolidsで和泉柊羽が表現する世界じゃない。

    Solidsが生まれたのが運命なら、彼らが袂を分かつのは、絶対なのかもしれない。

    「アーティストとしてお前以上に意識している奴はいない」お前には敵わない…そう肩を落とす柊羽に対してハッキリ断言する志季。

    二人はおなじグループにはなれなかったけれど、ライバルとして、おなじ立ち位置で競い合える。これが柊志季なのだと確信した瞬間。

    それでも横並びになるまではここから4年近くかかるので彼らの関係性は長くゆっくりと変化する。

    小話

    SQ「Neo X Loed」vol.3里津花&英知(2021/02/26発売) ドラマ「支えていくもの」

    それぞれのレコーディング状況が判明する。

    志季

    →里津花「志季の進め方は独特」英知「新鮮だった」収録前に渡される資料がシンプルだったらしい。直観型でノリと勢いとその場の雰囲気をかなり重視する。

    柊羽

    →英知「譜面、音源もかなり細かいところまで決まったものを用意する、パズルみたい」志季とは対極。収録前に打ち合わせをして擦り合わせる、優等生タイプ。

    「TSUKIPRO THE ANIMETION2」の全巻予約特典「プロアニ2」セットにおいて(2022/05/27発売)

    ドラマCD「ある日のリーダー会議・そのあとで」では、4ユニットのリーダーのみが出演。そのうち柊羽と志季だけが会話するトラックがある。

    QUELL:DRAMAvol2『Matchless people』以来のかなり濃密な柊志季タイムなので、本当は全人類が聴けるようにしてほしいんだが公式何とかならんか…。

    全貌を聴いてくれないと詳細が掴み切れないと思うが、あの『対等なライバル』になろう。という明確な目標ができた『Matchless people』から約4年経ったからこそのやり取りになっている。このCDを聴くと急に距離が近くなっているので拝聴するときは心の準備を忘れずに。

    一部セリフをピックアップしよう。ちなみに8:50~スタートする。

    「弟の可愛げが年々なくなっていくな」「かわい子ぶるな、お前がそんな殊勝なタマか」

    「こんな気楽な会話はもう二度とできないと思ったんだ。…だから嬉しくなった」「俺にとって、離れることは失うことに等しいんだよ」

    「天からそれだけの物与えられていて……ストイックというべきかマゾというべきか、たまに悩む」

    アニメ

    後続と称される、Solids・QUELL・SOARA・Growthのアニメーション作品第一期。

    脚本はアニメ制作陣が担当しているが、ストーリー原案にふじわらさんの名前がある。

    「TSUKIPRO THE ANIMATION」

    共演を以下にまとめてみた。

    「エピソード1:桜花爛漫」

    記念すべき第一話。0:33~柊羽の第一声「志季」という呼びかけから始まる。

    この時点で志季25歳、柊羽22歳である。

    「エピソード3:小さな世界」

    QUELLが始動したばかりでまだ柊羽だけにメディアの露出が集中していた時期。

    11:25~二人が事務所の廊下?で再会するシーンがある。ユニットでの活動より和泉柊羽個人へ世間の注目が集まっていることに悩む柊羽。対面した志季にも悩みを打ち明けられず言いよどむ柊羽に叱咤激励する志季がみれる。

    「お前はやると言ったら必ずやるからな、楽しみにしている」と並々ならない信頼と愛情を寄せている、さすが我らが篁志季。

    幾度となく、SolidsとQUELLの差に苦悩する和泉柊羽が描写されるのだが、志季に追いつきたい柊羽の気持ちが音楽を作る原動力となっている(第二期のアニメでも柊羽本人の口から語られている)ことを知れる回でもある。そして柊羽なりにユニットへの関わり方を見つけるキッカケを得る彼の成長物語でもある回だ。

    「エピソード6:スタートライン~Boys, Be Mighty~」

    ツキプロ大運動会。メインはSOARAだが多数のタレントが出演している。

    8:04~「残念だったなしーくん」とヤジを飛ばす柊羽に「柊羽、お前だって“しーくん”だろう」と返す、コミカルなやり取りみれる。他グループの大人組もはっちゃけている貴重なアニメ回なので是非見てほしい。

    「エピソード11:ありがとう」

    ネタバレ注意

    屈指の柊志季回……というより、柊羽と志季を語る上では外せないシーンが登場する伝説の回。メインは誕生日を迎える堀宮英知である。

    あるトーク番組で柊羽と志季のあいだに険悪なムードが流れていることを察する英知。不穏な空気のまま番組は終わってしまうが二人の仲を案ずる彼のもとに週刊誌の記者がやってきて……「志季さんと柊羽さんは共演NGなんですか!?」

    実は英知を標的にしたドッキリ企画で、実際にはトーク番組も記者も仕掛けられたワナなのである。勿論視聴者も英知と同じくギリギリまでドッキリとは知らないので、こちらとしては気が持たないある意味で末恐ろしい回だ。(なにせ英知以外のSQメンバー全員仕掛け人なのだから)

    ドッキリ企画とはつゆも知らない英知は次々と襲い掛かる『柊羽と志季の不仲説』に不安を抱えながらも二人の仲を取り持とうと仲良し大作戦を立ち上げる。なんとも心優しい彼の良い所が詰まった回でもあるので、ぜひ一度はフラットな目線で鑑賞してほしい。

    そんな中で英知は何と柊羽本人へ志季との関係を聞き出す…という荒業を見せている、肝が据わっている。もちろん柊羽は仕掛け側なので絶賛ドッキリ仕掛けられ中な英知に『不仲っぽい演技』をしなければならないのだが……。

    「俺を置いて、志季は行ってしまった」

    本気と書いてマジ。誇張しているかと言えばそうかもしれないが、本人が本当の気持ちだと語っているので心情は察するに余りある、だろう。過去のエピソードを語るにしてはあまりに表情が暗く辛そうな顔をしているのでぜひお手元の大きな画面でみてほしい。ココのシーンをみて震えあがったオタクは一体どれほどいるだろうか…。

    ここで明かされる情報だが、13歳のときに志季と出会っている。まさに運命の出会い、忘れられない初恋だ、私だけのモナ・リザはもうとっくに出会ってしまったのだろう。13歳で。

    「ユニットで最少年だった俺にとって、三歳年上の志季はとても大人にみえた」

    「昔から愛想笑いが苦手で口数が少なくて、でも裏表がないやつだった。だからかな、はじめてあったときから不思議と気が合ってあの頃は毎日、本当に毎日一緒だった」

    その後二年かけてほとんどの時間を共に過ごす、口数の少ない志季と過ごす時間は心地よかった、と柊羽は語る。幼少期から母親と離れ、唯一の肉親である叔母は放任状態。親しい友達もいなかった(なんせ指切りしたことがないぐらい)柊羽に初めてできた、血の繋がりとは違う友人で兄のような存在。

    彼にとって忘れられない人となった、穏やかで優しいあの頃。だがしかし、悲しいことに運命の歯車は動き出していた。

    「すまない、柊羽。…すまない」

    なんだこれ。いやなんだこれ。

    志季が『古巣』から脱退する意思を柊羽に伝えるシーンである。落ちる雫の音、ふたりだけの特別な時間に宣告される、残酷な決意。

    「今の俺には窮屈なんだ。……俺はユニットを辞める。どうしても自分の信じる音楽をやってみたいんだ」「これだけは妥協できないんだ……音楽だけは」

    ドラマCD(QUELL:DRAMAvol2『Matchless people』)でも語られていたことであるが、志季の脱退に真っ向から辞めるなと引き留めたのは柊羽だ。

    勿論このシーンでも彼は脱退しようとする志季を引き留めている、しかも状況を察するに初めて彼の口から聞かされた瞬間だ。突然の宣告に気持ちも追いつけなかっただろう。混乱する気持ちを何とか奮い立たせて柊羽は必死になっていた。

    「だったら辞めなくても!」

    しかし悲痛な願いも虚しく志季の決意は揺らぐことがなかった。

    「柊羽、すまない。…すまない」

    志季の去り際、寂しそうにその背中を見つめる少年だった柊羽と、光へ進んでいくうら若き青年篁志季の対比がもはや芸術美である。この光景を頭に焼き付けてもらい是非この次に解説する「TSUKIPRO THE ANIMATION2」でのQUELL回にも目を通してほしい。

    すべてはここから始まったのだ。

    ちなみに……ドッキリを仕掛けられた英知の運命はぜひ本編を見て確かめてくれ。

    ※エピソード12「陽だまりに咲く」エピソード13「TSUKIPRO LIVE2017 WINTER CARNIVAL」ではそれぞれ共演しているもののやり取りはないので割愛。

    小話:第九話運命を超えるVenga では共演はないものの、完成した大と里津花の「Myty×Kiss(ツキプロタレントがイメージキャラを務めているオリジナルコスメブランド)」CMを共有ルームで視聴していた際にQUELL階からやってきた双子たちに向けて「柊羽はいないのか?」と気に掛け(19:00~)部屋で仕事をしていると聞けば率先して呼びにいっている。柊羽への気持ちが駄々洩れである。可愛いし何ならその後二人のイチャイチャを妄想するまでがセットだ諸君。

    「TSUKIPRO THE ANIMATION2」

    エピソード3「残すもの、残るもの、それから」

    柊羽と英知の初対面から親友になるまでのストーリーが明かされている。

    注意:自動販売機前で英知に対して「同世代なんだし。俺、23ですけど」と答えるセリフがあるが、間違いである。2016年3月時点で彼の年齢は22歳のはずであるので製作スタッフ側の数え間違いの可能性が高い。(プロアニ1期では2017年の年末ライブに向けたリーダー会議で22歳と紹介されている。桜が咲いている時期だったので多分3~4月あたり)公式は早く年表を出すか、ドラマCDとアニメが別次元なのかハッキリしたほうがいい。

    ※誤解のないようにしたいのでこの記事を読んだ方はファン同士共有しておこう。

    柊羽と英知の飲み会で、尊敬する憧れの先輩から認められたいと決意を示す英知に、「わかるよ、俺にもそんな相手がいる」というセリフと共にプロアニ1期11話の柊志季お別れシーンが回想としてでてくる。

    以降なんどもこのシーンが回想として出てくるのでアニメを見ながらチェックしていただきたい。

    エピソード9「I over think.」

    川端俊成という架空の文豪(モチーフはご存知、川端康成)の生涯をドラマ化。トリプル主演として柊羽と久我壱星が出演する…というストーリー。 ドラマCDでもみられた傾向であるが、QUELL双子と柊羽&志季を対比させる描写がよくみられる、今回のエピソードもその内のひとつ。

    『考えすぎてしまう』柊羽と壱星が自分の性格を見つめ直し、熟考するが故の葛藤や気づきを自らの糧にしていこう、『考えすぎてしまうことは悪いことではない』。

    勿論二人が負けられない相手として上げられるのは、壱星にとっての壱流。柊羽にとっての志季となる。

    以前は先をゆく存在として、立ち位置の差にフォーカスを当てた描き方が散見していたが、この頃から徐々にライバル(=同じ立場)として扱われることが増えてきた。リアルで時が流れるツキプロらしい変化だろう。志季の真意まで推し量ることはできないが、ドラマCDでも「アーティストとしてお前以上に意識している奴はいない」と語っていた通り、志季は元々ライバルとして柊羽を意識していたのかもしれない。その好敵手への負けられない気持ちが、立ち位置の差に苦悩していた柊羽の意識をかえていったのか。

    「ようこそ、こちら側の世界へ」

    志季の登場は2シーン。(06:08~、16:58~)

    どちらも曲作りのためピアノ室に籠る柊羽と対面している。志季自身も曲作りが終わっていない中、「まだ構想段階だが、後は形にしていくだけだな」と優等生ぶりを発揮する柊羽に「俺はそれすらゼロだ」「追い詰められて極限まで研ぎ澄まされたときだからこそ、いいものがうまれる。こともある」

    スケジュールギリギリになってしまうことが多い志季だがけっして仕事が遅いという訳では無い。公式Twitterギリギリまで良いものを創りたいという志季の言葉を借りるならエゴが完成を遠ざける。

    もちろん、今まで優等生スケジュールであった柊羽が真剣に曲を作らなかった…という意味でない、あくまでエゴは作曲者自身の欲張りだ。自分を優先するのにもQUELLの活動が上手く立ち回らない限り、逆にそのエゴがグループ活動の足を引っ張ってしまう。

    そんな優等生だった柊羽が今回のエピソードでは珍しく曲作りに難航している。志季の言葉を借りるならば、曲作りに対してエゴがでてきた、ということだ。

    「ようこそこちら側へってところか」

    曲作りが難航する柊羽に向かって、意味ありげな言葉を残す志季。可愛いかわいい弟分に優しいしーくんである、かわいいのだが聞かされた柊羽には全く伝わらないのもポイントだ。すれ違いが多いCPであるのも柊志季の魅力である、好き。

    リアルで時間が流れるツキプロの特徴があらわれた結果だろう、プロアニ1期とは違ってQUELLとしてそれぞれが個々に活躍してきた(今回の壱星ドラマ出演も進化のひとつである)こと、それが柊羽の作曲づくりに余裕を生みだしたのではないだろうか。

    柊羽の重要な転換期には必ず珈琲おじさんが現れる。

    12:55~壱星「川端さんはどうしてあんなに希望のある物語を書き続けられたのかな」ここは会話はしていないものの、柊羽の山より高く海より深い愛情を知れる名シーンなので必見。

    苦労な人生を送っていた文豪は明るく希望にあふれた作品を書き続けた。その原動力がどこからやってきたのか?

    柊羽の語る創作への価値観がこれほど言語化しているエピソードは初めてといっても過言ではないだろう。辛い現実のなかでも眩い光は生きる原動力になる、柊羽にとっての光とは何か?そこで現れる、プロアニ1期柊志季別れシーン。そう、何を隠そう篁志季である。

    「作品をつくることで光を見失わずにいられる、作家とはそういう人種なんだろう」そう語る柊羽は、音楽を続けている理由だとハッキリ明言した。

    和泉柊羽にとっての音楽とは、篁志季という光を追い続ける人生の放浪記なのかもしれない。

    エピソード12「夢の先」

    アニメまとめ回。後続ユニ作曲家組にスポットをあてた話である。

    志季「頑張れよ、ライバル」柊羽「あぁ、負けないぞ」

    会議にて、ライブ準備が志季に続き柊羽もまだ仕上がっていないという、珍しい状況に一同驚いている。自分に似てきた柊羽に志季も得意げである(柊羽の話をしている志季の顔をみた翼が、悪い顔してる!と言っていた)それ以外にも、コミカルな二人のやりとりが何度もみられるのでホッコリしてほしい。

    小さな耳の傷

    月間ツキプロインフォ特別号2017(2018/03/1※現在は販売中止)

    タレント名鑑にてファンから寄せられたQ&Aにて、両耳のピアスについて言及している。

    「前ユニットでデビューして1年経ったときの記念に。片方は自分で。片方は志季に開けてもらいました。志季は多分忘れています(笑)。」

    これが伝説の柊志季ピアス事件の幕開けである。

    プロアニ1期設定として(2022/01/25志季誕生祭のSQ公式ツイート参照)明かされた内容では、13歳時点で両耳にピアスが開いている。TSUKIPRO THE ANIMETIONの柊羽(13歳)登場シーンでも両耳にはピアスが開いていたので、自分で開けたのは「デビュー1年経った記念」に密かに自分で。その後に志季に申し出て、もうひとつ左耳に耳の傷を増やしたのか…。受け取り方によって何百との解釈がうまれそうな絶妙な設定の食い違いである。

    色々考察が深まりそうだが、ひとつ提案するとすれば、

    もともと片耳だけピアスが開いている状態で、芸能界入り。

    その一年後にユニットデビューを果たす(そのとき自分で片方ピアスを開ける)→ユニット加入してから一年後に、今度は志季に開けてもらう。

    だが二年目、志季が脱退したことをキッカケに相当ふさぎこんでしまった彼はこれ以上耳の傷を増やすのを辞めた……と考えられるか?

    依然としてもどういう経緯なのか、真相は柊羽のみぞ知るということなのだろう。これから新しい情報がでてくる可能性もあるので随時更新したい。

    舞台

    随時更新予定

    公式Twitter

    随時更新予定

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