概要
概要
NoMan'sSkyとは2016年に発売されたオープンワールドSFアクションアドベンチャー。
当初は発売プラットフォームがPlayStation 4とSteamのみだったが、2022年時点ではXboxシリーズ・Windowsストア・PlayStation 5・Nintendo Switchと大きく増加。MacおよびiPadへの配信も予定されている。
1844京6744兆737億955万1616個の惑星、面積換算で317垓平方kmにも及ぶビデオゲーム史上最大の広大すぎるフィールドが最大の特徴。
自由度も一周して不親切なまでに高く、遊びの幅だけで言うならば同時期に発売されたオープンワールドの金字塔『fallout4』すらも上回っている。
- 資源を調達とクラフトによるオープンワールドサバイバルゲー要素
- 射撃による戦闘が中心のFPS・TPS要素
- 車や潜水艦、はては巨大ロボットによるメカアクション
- 宇宙戦闘機で広大な宇宙を360度全周囲を飛び回り戦う3DSTG要素
- メインクエストを通じて世界の姿を探る謎解き要素
- 自分だけの基地建設要素
- 開拓地で人々を導くシムシティ要素
- 貿易でとにかく資金を稼ぐ大航海時代
- NPCと交流して言葉を教わったり惑星に生息する動物たちをモンハンシリーズのオトモアイルーの如く仲間にして連れ歩けたりするコミュニケーション要素
- 定期的に更新されるレイドミッションなどの協力マルチプレイ
- ソウルライクな緩いオンライン要素
- 最高難易度はゲームオーバーになったらセーブデータが消滅
などなど、冒頭でオープンワールドと言ったが実際にはできることが多すぎてどんなジャンルのゲームか一言で説明するのは難しい傑作である。
本作に無いものを挙げるなら魔法と美少女ぐらいだろう。
昨今の作品で言えばエルデンリングのような、ゲームデザイン最適化の結果オープンワールドとなった作品とも言える。
欠点を挙げるとしたらチュートリアルが終わるまでがあまりにも長く、更に不親切で厳しいこと。前情報無しでゲームを起動したらそのまま何も出来ずに死ぬことだろう。
しかし、それを乗り越えて自分の宇宙戦艦(貨物船)を手に入れると完全に世界が変わることになる。
ダメな人にはどうしても向かないが、ハマった人はとことんにまでのめり込める可能性を持つ。
糞ゲーから神ゲーへの進化
と言ったそばから手のひらを返してしまうが、現在のような評価となったのは発売後6年以上に渡るアップデートを含めての話。
発売当初の本作ははっきり言ってクソゲーであった。
「フィールドは無駄に広い割にやることがなく、似たような風景ばかりで単調な作業の繰り返し」というオープンワールドの悪い部分を煮詰めたような作風が特徴だった。
それをメインクエストの追加や難易度の見直しにとどまらず、作中のアイテム名までも刷新するレベルで再構築するレベルで匙を投げずに6年かけてアップデートを続けた結果、
Steamの評価は「ほぼ不評」から「非常に好評」へと完全に生まれ変わり、2022年にはNintendo Switchに移植されるにまで至った。
発売当時に買って放り投げた人が今遊べばその変わりように驚くだろう。なお、Switch版は完全一人プレイ用となっておりネクサスミッションおよびマルチプレイは利用できない。
ストーリー
ストーリー
いくつかのストーリーライン仕立てのメインミッションをそれぞれ進めていく形となる。
サブミッションにも事実上メインクエストと言える複数生じた手のものが存在する。
目覚め
チュートリアル相当。
見知らぬ惑星で裸一貫の持たざるもの状態で目覚めた「旅人」のあなた。
立っているだけで暑さか寒さか毒か放射能、または酸欠で死ぬ状態から、自身の宇宙船を発見・修理して他の恒星系にワープし銀河の旅に飛び出すまでを描く。
この一連のミッションをクリア後、数回星系ワープを繰り返すとスペースアノマリーと出会い、更には自分の宇宙戦艦を手に入れることができ、そこからが本当のゲーム開始となる。
アルテミスミッション
本作の二大メインクエストの一つ。
アトラスミッション
本作の二大メインクエストの一つ。「アトラスシード」を求めて宇宙をめぐる。
スペースアノマリー
厳密にはマルチプレイ用のプラットホームである、宇宙の現実から外れた宇宙要塞。
複数の協力ミッションや定期更新されるレイドミッションが用意されている。Switch版ではミッションを受注できない。
登場種族
登場種族
本作にはプレイヤーである「旅人」、自律機械生命体群であるセンチネル、そして主要3種族の計5種族が登場する。
その背景には壮大な歴史が隠されており、メインミッションや各地の遺跡を巡ることでそれを知ることができる。
また、彼らのセリフは一部の重要人物を除いて全て架空言語であり、各地を巡り会話や言語データを集めるまで日本語(及び現実の各国語)表示されない。
言語を学ぶために試行錯誤を繰り返す中で相手を喜ばせたり、知らず下品な言葉を発して激怒させたり、最悪瀕死の状態でうっかり人体実験を安請け合いして死んだりと様々な体験をすることになる。NPCの言語を理解する作業だけでも一つのゲームとして成立しているのである。
旅人(トラベラー)
プレイヤーを含む特殊な存在。宇宙の旅を運命づけられている。
存在そのものが宇宙の物理法則の矛盾の一つとも言うべき現象。
プレイヤーの初期姿は地球人らしき分厚い宇宙服の人型。
その他のNPCトラベラーも猫の獣人など、主要三種族のどれにも当てはまらない外見をしている。
本作は主に旅人の一人称で進む。
無個性がすぎてあまりにも淡々としている様が逆にシュール。
ゲック
数々の銀河を征服した「はじまりの民」の末裔。貿易ギルドを支配。
カメレオンとカエルの中間のような小柄な種族で、ある時を境に覇権主義を捨てた。
商業民族でお金を稼ぐことに執着するが、同時に誠実さを重んじている。
コーバックス
かつて「はじまりの民」に母星を破壊され奴隷にされていた種族。探検者ギルドを支配。
精神集合体から「個」がダウンロードされ、死ぬと集合体に還る機械生命体。
肉体は殻にすぎず、一つの体を複数の個人で共有したり
死ねばその場で種族の精神生命体から新しい個人がダウンロードされ再利用されるなど
三種族で最も地球人とかけ離れている。
その性質上、スタートレックのボーグ同様に個人の精神が種族全体の精神に依存しており、集合精神とのリンクが途絶すると行動に支障をきたすレベルで情緒不安定となる。
ヴァイキーン
センチネルとの戦争を公言している戦闘種族。傭兵ギルドを支配。
筋骨隆々な肉体にしゃくれ顎のいかにもな風貌であるが、顔の造形はイルカっぽいものから鬼のような風貌まで意外にも多様。
祖先と伝統、誇りある戦いと名誉の死を重んじる非常にわかりやすい文化。
もちろん、個人単位で見ればヘタレもいる。
センチネル
謎の自律型戦闘機械集団。宇宙の警察にして抑圧者。
小型の戦闘ドローンから宇宙戦艦まで複数の階級が存在する。
環境破壊や宇宙海賊を取り締まり宇宙の秩序を維持しているが、一方でそれらを助長する知的生命体の文明の進歩を妨害している。
わかりやすいところでは資源採掘や狩猟も環境破壊と認定される。
特に「宇宙の現実性」を乱す行為、つまりは次元を歪ませるような行為を強く嫌う。
その正体は遥か古代に高次元の意識体の一部が機械と言う形で受肉した結果変質したもの。
本作の宇宙の水場の多くは彼らの血液で汚染されており、抵抗する者にとって安全な場所は皆無に近い。加えて、センチネルの警戒度が特に激しい「攻撃的センチネル」の惑星もある。
ネームドキャラクター
- ナーダ
- ボーロ
- アルテミス