概要
『ゼルダの伝説』シリーズを出身とするファイターは、『DX』では『時のオカリナ』版、『X』と『for』ではトゥーンリンクを除いて『トワイライトプリンセス』版で統一されている。
次回作の予想では『トワプリ』版が続投する説やリンクとゼルダのみ最新作『ブレス オブ ザ ワイルド』版に交代する説などが有力視されていた。
しかし正式タイトル『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』が発表された「E3 2018」、ムービーに登場したゼルダは『トワプリ』版でも『ブレワイ』版でもなく、可愛らしい容姿の『神々のトライフォース』版だった。
デザインは『1』と『2』を混ぜた感じで、天界漫才では『1』の設定を、ファイタースピリットと声(藤村歩)は『2』のものを採用している。
体格や頭身は原作とは違い、リンクやガノンドロフと同じくリアルな八頭身である。
リンクが最新作『ブレスオブザワイルド』版なのに対し、ゼルダがそうでない理由について、桜井氏は「『ブレスオブザワイルド』のゼルダが戦闘向きではない。シリーズに合わせる必要はなくなった」とコメントしている
(ちなみにあちらのゼルダも『厄災の黙示録』においてガッツリ戦闘キャラになっており、プレイアブル化もしているが、スマブラゼルダとは戦闘スタイルも攻撃方法も全く異なる)。
さらにガノンドロフも『時のオカリナ』版に回帰し、シークに至っては『ブレスオブザワイルド』の「忍びスーツ」をベースにしたオリジナルデザインになっているため、事実上4人とも出典がバラバラで赤の他人状態という奇妙な光景になっている。
それでもゼルダとシークの声を同じ人物が担当しているのは、原作を尊重した結果とも言えるか。
ちなみに灯火の星のOPムービでは「ここまで来たら、やるしかないでしょう」と、歴代ゼルダでは珍しくボイス付きの台詞がある。
待機時のポーズは、時のオカリナに登場する少女ゼルダのモーションがモデル。原作では否定的な選択肢を取るとこの仕草を見せる。
余談
神々のトライフォースのゲームブック「ゼルダの伝説」(1997年発売)には、原作をモデルにしたゼルダ姫の挿絵が存在する。白黒であるが当時のイラストとしては美麗に描かれており、スマブラSPのゼルダ姫に近い美少女になっている(ぶっちゃけ原作の説明書のゼルダ姫より美少女)。
サークレットのデザインが若干違うだけなので見比べてみるのも面白いかもしれない。