「私は喜びの戦騎キャンデリラ!美貌の秘訣は笑顔!キープスマイリングよ~!」
「キョウリュウピンク!何すんのよ~!」
「フフッ・・・ ありがとう。あなたたちのおかげで、みんな 元気を取り戻せたわ~!」
データ
身長 | 201cm |
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体重 | 155kg |
成分 | 喜び、ウキウキハート、ふわふわ気球、わくわくバルーンビニール等 |
配合 | キャハハルバート |
特記事項 | 喜びの戦騎は、地球という故郷に辿り着く |
CV・人間態 | 戸松遥 |
スーツアクター | 蜂須賀祐一 |
概要
肩書きは喜びの戦騎。楽しみの密偵ラッキューロの直属の上司。
口癖は「キープスマイリング(よ)」。
ハートをモチーフにしたデザインとなっており、勝っても負けても大体笑っているなど、底抜けにポジティブな幹部の紅一点。(とはいえ、デーボスが倒された際は流石に落ち込んでおり、続いてアイガロンが自爆した際はショックのあまり気絶した)
「美貌の秘訣は笑顔」と話しており、自身の美貌を磨く事に余念がない。
作戦を決定する際に、デーボスの望む感情に自身が司る「喜び」が選ばれない事があっても、「エステの時間が増えたって事よ」とポジティブにとらえたりする事も。
楽天的と言えば聞こえはいいが、突き詰めれば単なる無責任な楽天主義者でもある。
武器は、ハートを模した鎌状の「キャハハルバード」。戦闘においてはこれで巨大なハートを描いた後、相手をX字に斬りつける「キャハハルバード・喜びの舞」という必殺技を使用する(発動時にはバックに後述する人間態のウインクする顔が浮かび上がる)。
歌声にはデーボモンスターを活性化させる力があり、アンキドンの中にいたデーボ・ウイルスンの力を向上させ、アンキドンを苦しめていた。
実行する作戦は、「喜びの感情を集める」という自身の性質上、「ケーキを食べさせて人間を喜ばせる」等、悪の組織の幹部が考える作戦としては極めてイレギュラーである。これについてラッキューロは「人間共に奉仕活動してるようで屈辱的」と不平を漏らしており、カオスも「喜びの感情は面倒」といったような考察を述べている。
とはいえ、人間から喜びの感情さえ抜き出せればあとは何だっていいという考えが根底にあるため、催眠や洗脳で無理やりに人間から歓喜の感情を呼び起こさせたり、幸せを与えるために何か別のものを犠牲にしたりと、結局は人間にとっては有害となる計画ばかりである【例:(半強制的に)死ぬまで宝探しをさせる、理性を奪って骨抜きにする(ついで本当に骨を抜く)、七夕の願いが本当に叶う(幸運の代償に翌日には死ぬ)】。
そういう意味では、やはり悪の幹部といった所である。
生み出すモンスターは「作戦は全然うまくいかないけど戦いだけは強い」(ラッキューロ談)。
だが、それを差し引いても悪の幹部としてはどこか憎めない存在らしく、ブレイブ25ではラッキューロ共々「別に倒さなくてもいいのでは?」とキョウリュウジャーの面々に思われていた(トリンにはデーボスの復活に繋がるとして却下された)。
キャンデリラの邪魔をする相手は大抵キョウリュウピンクのアミィ結月であり、彼女の乗るバイクに轢かれそうになったり、自分のファンを取られたりと散々な目に遭いやすい。
ブレイブ40にて作戦で有働ノブハルに近づいた時、彼から悪事を働くのをやめるように説得された事があり、トリンが元々デーボスの生まれでありながら人間に味方したように、ラッキューロ共々改心させるのは不可能ではないとキョウリュウジャーの面々は考えている。
仲間意識も強いのか、ブレイブ42でエンドルフが因縁浅からぬ相手であるドゴルドに止めを刺すのを「仲間割れは笑顔の敵」と真っ先に制止した。
この行動を受けてエンドルフは「案外この(戦騎が全員揃った)中で一番強いかもしれない」とキャンデリラを評している。
その仲間意識ゆえにブレイブ45では、前話で解雇通告を受けたラッキューロを追って氷結城を抜け出したが、トリンの様に人間側に寝返る事を危惧したカオスにより、抹殺対象にされてしまった。
そしてブレイブ46にてアイスロンドの攻撃から身を呈して庇ったアイガロンの最期を看取ると、イアンに人間に危害を加える事なく生きる様優しく諭され、ラッキューロ共々デーボス軍を脱退する事となった。
最終回では、ラッキューロと共に大地の闇に侵入。トリン・鉄砕・ラミレスとの合体技で、カオスもろとも大地の闇を破壊する事に成功する。
そしてラッキューロ共々、人間を喜ばせ楽しませる為に生きて行く事を決意したのだった。
『キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』では、ラッキューロと共にイエローバスターと交戦するも、次第に息が合わなくなり蹴飛ばされた他、先輩のエスケイプと会話をするも話が噛み合ってなかったりコミカルな面も見れた。後日談となる『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー』では、ラッキューロと共にキョウリュウジャーの仲間達にデビウスの存在を知らせ、劇中では神社で2大戦隊が勝つ様祈願していた。
『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』でもトリンのサポート役としてラッキューロ共々登場。目立った活躍はしなかったが、ブレイブキョウリュウグリーン/イ・プルンとブレイブキョウリュウピンク/ユン・ドヒをスカウトしに行った。
尚、ネオデーボス軍と対峙した際に「デーボス軍だった事は消したい過去なんだから~」と語っている。
『王様戦隊キングオージャー』では、ラッキューロとともにまさかのサプライズ出演。声も勿論戸松氏。
本作では、未来からやって来たプリンスの仲間兼特訓相手や、デーボス軍との戦いで精神が疲弊した子供達への精神的ケア等を行い、正式にキョウリュウジャー側として活動する。
尚、性格が基本的に超ポジティブな面が強いので忘れがちだが、やはり元敵幹部だけあって戦闘能力は依然として高く(下手をすると今回のコラボ回で戦える面子の中では1番強いまで有り得る)、特訓では変身出来ないながらも巨大化したゾーリ魔を倒せるプリンスを描写は短いながらもあしらう実力を披露、ゾーリ魔の大量発生時には戦闘にも参加している。
キングオージャーとの交流ではキョウリュウピンクのアミィ結月は男性陣3人とは別行動しゾーリ魔に捕らわれてしまっていたため、
ラッキューロと共に女性戦士のヒメノ&リタと交流。(後にアミィも変身後に2人と共闘。)
ヒメノの弾くピアノにノリノリで対応し、上記のセリフの通り感謝した。
終盤では本気の証としてキャハハルバードを手にラッキューロと共に前線に参戦。更にノブハルとは、困難を乗り越えて結婚を間近に控えている事が判明した。
…そして本編から100年後、彼女は意外な形で活躍する事になる…。
人間態
ブレイブ11で初披露。以後もわりと頻繁にこの姿で登場する。
人間態を演じる役者はキャンデリラのCVである戸松氏本人。戸松は所謂、人として問題のあるキャラクターを演じたことはあるが、ハッキリとした定義でのヴィラン(悪役)は声優としても俳優としても今作が初となる。
初登場のときは、人間たちを骨抜きにするためにアイドルに化けて地下でライブを開催していた。クレジットされた役名は「アイドル」。
またブレイブ28で、ラッキューロの口から人間のアイドルをコピーした事が明かされた(余談だが、その回に登場した芸能事務所社長はアイガロン役の水島裕本人である)。
ブレイブ40では偽名で「桃園喜美子」と名乗っているが最終回のキャストクレジットにもこの名前が載っていた(因みにラッキューロは喜美子の母に変装した。喜美子の母を演じたのはラッキューロの声を担当している折笠愛)。
これによって、普通の戸松遥の似顔絵に「キャンデリラ人間態」というタグを付けられることがある様子。この行為はタグ荒らしとなるので、キョウリュウジャー関連にのみ付けることをおすすめする。
尚、キョウリュウジャーはトリンの人間態も同様に担当声優が演じるなど声優の顔出し出演が他にも多い作品で、特にブレイブ20ではキャンデリラの必殺技バンクシーンに戸松遥が、EDでけんいちくんとひろしくん(38)(鈴村健一&神谷浩史)、次回予告にドクター・ウルシェード役の千葉繁と偶然(?)にも声優の顔出し出演が多い回となった。
余談
- モチーフはトランプのハートと、「オズの魔法使い」の主人公ドロシー。名前の由来は喜怒哀楽の「喜」とイタリアやトルコ等の通貨「リラ」。
- 戸松氏はスーパー戦隊シリーズにおいては、以前に『パワーレンジャー・ミスティックフォース』でマディソン・ロッカ(ブルーミスティックレンジャー)の吹き替えを担当した経験がある(ちなみにラッキューロ役の折笠愛氏も『パワーレンジャー・イン・スペース』及び『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』でカローン〈『イン・スペース』では敵役のアストロネマ、『ロスト・ギャラクシー』では2代目ギャラクシーピンクレンジャー〉の吹き替えを担当した経験がある)。
- もともとは狂喜の女幹部路線で悪役として活躍する予定だったがラッキューロと仲良く手をつないで登場したシーンで現在の方向で活躍することになった。
関連タグ
獣電戦隊キョウリュウジャー デーボス軍 女幹部 ハート 喜び 戸松遥
楼山早輝…こちらもスマイル繋がり。(こちらはもとから正義側である)
ナイとメア(バンキュリア)…自身のライブコンサートを開き、それを利用して人々を僕にする作戦を展開した事のある女性幹部繋がり(一部の戦隊メンバーも、被害にあっている)。更に、その作戦を決行したのが第11話であること、本編終盤で足を洗い、戦隊サイドに寝返った点も共通している。
リラ…名前の由来が同じ女性幹部で、こっちも組織を抜けて逃亡する形で退場した。
- ハート/ハート・ロイミュード…喜びの感情を持って、デザインがハートという敵繋がり。しかしこちらは、最後に主人公と理解し合った後に死亡・消滅した。