概要
概要
主に現行作品のライダーを扱う通常の「装動」シリーズと、平成世代のレジェンドライダーを扱う「SO-DO CHRONICLE」シリーズの2つが存在する。
タイトルは「装動」が基本であるが、一部例外もあり、ビルドの場合は「創動」、ダブルは「双動」、オーズは「層動」となっている。
基本的に1つのライダーを完成させるには2つ買う必要があり、ボディ+アーマーやAセット+Bセットといった2つを組み合わせるシステムとなっている。その他にも、オプションパーツセットや複数を組み合わせて完成するバイク等が収録される場合もある。
収録ライダーはTVシリーズ、劇場版、Vシネマ、ファイナルステージをはじめとした外伝作品など幅広く収録している。
特に『装動ジオウ』時代はDXライドウォッチやブットバソウルに描かれたライダーアーマーが立体化されたり、『層動オーズ』では新造コアメダルで変身したコンボを立体化したりと特に精力的なシリーズとなった。
一方で『ビルド』はガンバライジングや玩具パッケージに登場したベストマッチが未立体化、『ゼロワン』・『セイバー』・『ギーツ』は設定画やシミュレーターで登場した形態の殆どに加えて非人型の大型ライダーが未立体化されているなどその全てを網羅できているわけではないが、ラインナップはこれまでのフィギュアシリーズと比べると破格と言わざるを得ない。
フォームチェンジ
フォームチェンジ
各シリーズには互換性があり、フォームチェンジやモジュールチェンジと言った劇中のアクションを再現できる。
ただし、バックルに装填した変身アイテムは外せない、ベルトや腰のパーツの形状は(取り外しできるパーツでもない限り)変更できないという都合上、完全再現が不可能というパターンもある。
ある程度形状が似通っている変身アイテムがベルトに装填されている場合はあえてシールを貼らないという方法で対応可能な場合も。
カブト
ハイパーカブト、ハイパーガタックのハイパークロックアップについては別項目で詳しく解説する。
マスクドフォームの存在するライダーにはマスクドフォーム用パーツが存在し、フォームチェンジが再現可能。
加えてカブトのみ、キャストオフ待機時のアーマーの可変まで再現されている。
電王
プラットフォームにアーマーが装着されて変身完了という仕様を再現し、クロスアーマーの換装でソードフォームからガンフォームまでの4形態へのチェンジを表現している。
その他のフォームもクロスアーマー形式を採用しており、クライマックスフォームの電仮面の並び替えギミックや超クライマックスフォームへのチェンジも再現されている。
ディケイド
「装動ゼロワン AI05」にラインナップされた「スペシャルオプションセット」にディケイドライバーとネオディケイドライバーが収録されており、これを他のライダーのバックルと付け替える事でカメンライド形態を作成可能(『SO-DO CHRONICLE』シリーズなどピンの直径が合っていればどのシリーズでも可能)。
ただし、エグゼイドシリーズは装着は可能であるものの、ピン穴横の突起が干渉するために完璧にセットするのが不可能なので注意。
W
ボディが左右分割可能なパーツであれば、ボディサイドやソウルサイドの換装が可能。
また、ダブルドライバーはマキシマムドライブ用の分割仕様のものを用いれば各形態に合わせたダブルドライバーに早変わり。
なお、ファングジョーカーのハーフチェンジも可能だが、開発当時は『風都探偵』にファングメタルやファングトリガーが登場していなかった為なのか、ボディサイドは通常仕様であり、ダブルドライバーもファングジョーカー仕様のものしか存在しない。
実は仮面ライダーサイクロン(一番くじ限定品)と仮面ライダージョーカーは分割可能であり、ダブルドライバーを装着すればセントラルパーテーションなしのサイクロンジョーカーが作成可能。
ただし、サイクロンサイクロン/ジョーカージョーカーは先述したように両者にはセントラルパーテーションがない上にダブルドライバーのシールの都合で完全再現は不可能。
加えて仮面ライダーサイクロンはサイクロンサイクロンとは違って両肩にウィンディスタビライザーを生やしていないという理由もある。
オーズ
『OCC(オーズコンボチェンジ)シリーズ』同様にヘッド、アーム、レッグの3つに分割可能であるのでコンボ形態や亜種形態が作成可能。
鎧武
『AC(アームズチェンジ)シリーズ』同様に取り外し可能なアームズのみ、各アーマードライダーに換装してアームズチェンジが可能。
ドライバーの付け替えが可能で有り、フェイスプレートや目のシールを張り替える事でより再現性が高まる。
ドライブ
『TK(タイヤ交換)シリーズ』同様にタイヤ交換やタイヤカキマゼールに対応。
オプションパーツで各形態の武器を装備することも可能で、ドライブドライバーのディスプレイとシフトブレスのシールを貼り替えることでより再現性が高まる。
また、仮面ライダーマッハの場合はコウリンシグナルの付け替えでタイヤ交換やシグナル交換が再現可能だが、劇中に登場した形態のもののみアビリティクレストのシールが存在する。
デッドヒートマッハの場合、コウリンシグナルの付け替えは必要ないが、マッハドライバーに装填されたシフトカーのシールがマックスフレア(モエール)とマッドドクター(ナオール)のものしか存在しないので注意。といってもそこまで目立つ差異ではないのでそこまで気にはなるまい。
なお、タイプデッドヒートとデッドヒートマッハはTKシリーズとは異なり、稼働ではなく、パーツの付け替えで切り替えが出来るが、バーストタイヤは立体化されていない。
加えて各タイヤの変形ギミックはオミットされている上、接続部分のピンが破損する恐れがあるので取り扱いには注意。
エグゼイド
アクションボディセットにクロスアーマーセットを装着することでフォームチェンジを表現しており、これこそが「装動」というシリーズの名前の由来である。
ゲーマの装着を用いたレベル3やレベル5、レベル50といった形態へのフォームチェンジも再現されている。
なお、レジェンドライダーゲーマーも映像作品に登場した分はレベル1を含めて全て立体化。
レベル2の背面パーツとレベル1のボディを使えば他のレジェンドライダーゲーマーのレベル1が作成可能(例:ドライブゲーマー)。
ウィザードゲーマーレベル1(ゲンム)に関しては『装動仮面ライダーエグゼイドSTAGE8』収録の「仮面ライダーゲンム ウィザードゲーマー(クロスアーマーセット)」収録のパーツを使って作成できるが、この形態は扱いが特殊であり、レベル1の作成に対応しているのは劇中に登場したゲンムの「ハードライドヘアー」が付いたヘッドパーツとなっており、背面パーツでレベル1は作成できない。
というのも背面パーツでは干渉する部分が発生してしまう為である(参考)。
ビルド
ビルドはハーフボディの組み替えで各種トライアルフォームやベストマッチが作成可能。
故にビルド放送時のシリーズタイトルが「創動」となっている。
ハザードフォームもこの仕組みを用いてトライアルフォームやベストマッチを作成可能…なのだが、複眼だけを取り外してオリジナルフォームを作成するという遊び方はできない。
つまり、ハザードフォーム系列のパーツのみを使用してオリジナルフォームを作るとなると、劇中に登場したフォームのパーツだけで頑張らなけばいけないという事である。
なお、『装動仮面ライダーゼロワンAI04 Feat.創動仮面ライダービルド』収録のメタルビルドをベースにした場合、ファントムビルドの他にも、ヘッドパーツの交換でより造形に磨きが掛かったラビットタンクハザードフォームやハザードフォーム(両目ラビットVer.)が作成可能である(なお、本商品は「創動」の仕様を「装動」仕様に変更されている)。
この他にもラビットラビットフォーム、タンクタンクフォーム、クローズ、グレートクローズ、クローズエボル、クローズビルドフォームも組み換え遊びに対応。
なのでフルフルラビットタンクボトル組でラビットタンクフォームの強化版のようなフォームも作成できてしまう。
レジェンドミックスに関してはビルドドライバーのピンの直径が他のライダーのジョイントに合っているならば、再現が可能(参考)。
エグゼイドに関してはドクターとゲームのハーフボディが立体化されており、変身過程も再現可能。
加えてディケイドのカメンライド形態のような妄想形態(例:ゼロワンフォーム)も作成できる。
なお、エボル系譜はクロスアーマーの換装でフォームチェンジを表現している。
ジオウ
アーマーチェンジ用のアクションボディに各種ライダーアーマーセットを装着する事でアーマータイムが再現できる。
ただし、ヘッドパーツはジオウ仕様とゲイツ仕様のものが両方存在するライダーアーマーとそうでないものの二種類があり、ジオウドライブアーマーやゲイツクウガアーマーのようなオリジナル形態は作成できない。
ディケイドアーマーおよび派生形態のファイナルフォームタイムはクロスアーマー部分の形状が同じである為、シールの貼り替えだけで別形態用パーツに早変わりする。
ギンガファイナリーとその派生形態はヘッドパーツを入れ替えるだけという歴代でも屈指のお手軽仕様となっている。
ちなみに、ゲイツリバイブは原作ではアーマーの可変によりフォームチェンジを表現していたが、本シリーズではオミットされているので注意。
セイバー
セイバー/ブレイズ/エスパーダの3ライダーの並列フォームには胴体の三ジャンル分割ギミックが存在し、パーツの組み替えでオリジナルフォームやワンダーコンボが作成できる(果てはブランク形態のボディパーツだけのオリジナルフォームも作成できてしまう)。
しかし、聖剣ソードライバーや(一部のソードクラウンを除いた)頭部パーツの造形は予め決まっているなどの理由から『抜刀!聖剣ソードライバー大図鑑』の作例のような外見にはならない事が多い。
とはいえ、この仕様により、エスパーダ以外のライダーに「アランジーナマスク」が装備されないという仕様が図らずも本シリーズで遵守されている。
バスター/剣斬/スラッシュは左前腕を換装する事でフォームチェンジが作成でき、ヘンゼルブレーメンは原作同様に肩まで換装する必要があるが、装動では問題なく換装可能。
また、物語側のワンダーライドブック由来の左前腕パーツはソードライバー組がメインで使用している形態のものも使用でき、例えば玄武ピーターといった形態が作成できる(参考)。
以上のように換装パーツの少なさからソードオブロゴスバックル組の方が原作再現度が高い。
リバイス
『装動仮面ライダーリバイス by5 Feat. 装動仮面ライダーセイバー』、『装動仮面ライダーリバイス by8 Feat. 装動仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』、『装動仮面ライダーリバイス フルゲノミクス&Vシネクストセット』により、ジャンヌ&アギレラのゲノムチェンジ、デモンズシリーズやデストリームのゲノミクスチェンジが再現可能。
互換性によっては妄想形態も作成できる(後述)。
ゲノミクスチェンジ
- バッタゲノミクス
- デモンズやオーバーデモンズの太もも部分を外すと出現するジョイント部分に装着する方式。
- スコーピオンゲノミクス
- ベルト背面のジョイントに装着する仕組みであり、デモンライドルスティンガのピンの直径に合うライダーであれば誰でも装着可能。
- モグラゲノミクス/クロコダイルゲノミクス
- 腕を「デモンディグゾン」及び「クロコウィザーローリング」を覆う仕様の為、腕が入るライダーなら誰でも装着可能。
- アノマロカリスゲノミクス
- 専用持ち手を用いて装着する方式であり、腕が干渉するライダーでなければ誰でも装着可能。
- フルゲノミクス再現時には「デモンランブルジョーカー」背面のジョイントに装着する。
- コンドルゲノミクス
- 「デモンランブルジョーカー」のジョイントが各ライダーのベルトの背面にある為、背面のアーマーが干渉しないライダーであれば誰でも装着可能。
- コングゲノミクス
- コングゲノムをベースに「コングアストロブレイカー」が新規造形されており、規格が合うライダーなら誰でも装着可能。
- カメレオンゲノミクス
ギーツ
デザイアドライバーで変身するライダーはパーツの組み替えによりデュアルオンやリボルブオンを含めた各種形態が作成可能。
顎が換装可能、シールによって複眼(※1)やIDコア、「オーバープレート/アンダープレート」が変更可能という仕様によってより原作の雰囲気が出た形態が作成可能。
各ライダーのパーソナルアクセサリー(固有パーツ)もシールの貼り替えや各種パーツの換装によって原作再現可能なものもある(タイクーンバンデージやバッファムレータなど)。
ただし、デザイアドライバーのレイズバックルは取り外しできない点はこれまで同様である他、「RCF(リボルブチェンジフィギュア)」とは異なり、アーマーの変形ギミックは存在しない(※2)。
よってブーストフォームの上半身が欲しければ『装動仮面ライダーギーツ ID2』、モンスターフォームの下半身が欲しければ『装動仮面ライダーギーツ ID 4 Feat. 装動仮面ライダーリバイス』といった具合に個別で買い揃える必要がある(※3)。
なお、フィーバーフォームを劇中で変身したライダー以外に変身させる場合、パーソナルアクセサリーは各自で塗装する必要がある。
タイクーンのブーストフォームマークⅡも立体化されていないが、これもフィーバーフォーム同様にタイクーンのブーストフォームの頭部を塗装すれば再現可能である。
また、ブジンモンスターやブジンブースト用のオプションパーツが『装動仮面ライダーガッチャード→3←&装動仮面ライダーギーツ』に収録されているが、パーツの都合上、完全再現が不可能となっている(参考)。
ちなみに頭部パーツが他シリーズと互換性がある為、過去作のライダーの頭を合体させてエントリーフォームに仕立て上げるという芸当まで出来てしまう。例えば第5話で仮面ライダートゲッチを陥れたモブライダーが作成可能となる(参考)
(※1)この仕様により、例えばブジンソードといった一部の強化形態の複眼もニンジャ・ビートフォーム用シールやエントリーレイズフォーム用シールで代用できる。
(※2)とはいえ、ブッチーやグルービーといったライダーで遊べる点は「リボルブチェンジフィギュア」にない魅力と言える。
(※3)ただし、ファンタジーフォーム(リボルブオン)やブジンソード(リボルブオン)、ブーストフォームマークⅢなど「RCF」でしか立体化されていないパーツ・フォームもある。
黎明期、そして再出発
黎明期、そして再出発
エグゼイドからスタートし、その後7年に渡って好調を維持し続けていた装動シリーズだったが、『装動ギーツ』の商品展開中に徐々に雲行きが怪しくなり始める。
2023年1月に発売が予定されていた『ID5』が突如発売日が延期され、同年3月に発売となった。その後予定通りに売り場に並びはしたのだが、この時点でユーザーの間ではどことなく不穏な空気が流れていた。
そして同26日に開発者ブログが更新され、レーザーブーストやジーンなどの商品化が決定したものの、そこには信じられない内容が表記されていた。
主人公の中間フォームであるレーザーブーストとブーストマークⅡ、サブライダーの中でもかなりの存在感を放っていたジーンがまとめてプレバン送りにされてしまったのだ。
この前代未聞の事態にブログ公開後、当然ながらSNSでは様々な声が飛び交った。激怒する者、悲しむ物、果ては装動引退を宣言するユーザーまで出てしまった。
更にそこに追い打ちをかけるように一般販売品の情報が一切更新されなくなり、開発者ブログも上記の記事を最後に更新が途絶えてしまうという事態に。
そして3ヶ月後の6月、漸くブログが更新され『ID6』が8月に発売されることが決定し一般販売弾が復活したのだが、『ID6』が発売されるまでの実に5ヶ月の間、一切商品展開がなかったという『装動』シリーズの長い歴史の中でも類を見ない事態となってしまった。
このため、ギーツⅨやブジンソードといった本編後半に登場したフォームは補完しきれず、リアルタイム更新を売りにしていた装動にとってはかなり厳しい状況になってしまった。
しかしそんな装動も『装動ガッチャード』がスタートすると共に徐々に勢いを取り戻し始める。
開発担当が『装動エグゼイド(後半)』『創動ビルド』や『SO-DO CHRONICLE』を担当したD男氏にバトンタッチし、前年度の批判の的であった「武器パーツの抱き合わせ商法」が改善された他、
前年のように弾ごとに間が空いてしまうこともなく、『装動ギーツ』で補完しきれなかったギーツIX、ブジンソード(→1←)ギーツワンネス、クロスギーツ(→2←)、フィーバーゾンビフォーム(ジャマ神)、ファンタジーフォーム、リガドΩ(→3←)といったギーツ終盤のライダーたちが続々と立体化されており、「今までの勢いが戻ってきた」とユーザーからは好意的に見られている。
現行である『ガッチャード』側の展開も疎かにならないようラインナップ配分はかなり考えられていることもうかがえる。
また、プレミアムバンダイ限定で通常弾のラインナップの頭部にクリアパーツを使用、角度付き手首などのオプションや各部塗装を追加した「プレミアムエディション」の展開を開始。
こちらもかなり好評で、第1弾である『ギーツIX&タイクーンブジンソード プレミアムエディション』は食玩でありながら受注締切を待たずして在庫切れになるという超人気商品となった。(リガドはプレミアムエディションの恩恵が薄いため通常盤のみとなっている)
迷走していた時期こそあったものの、徐々に今までの装動に戻りつつあるといえる。今後の装動に期待しよう。
シリーズ一覧
シリーズ一覧
現行シリーズ
シリーズ名 | 初弾発売年 |
---|---|
装動 仮面ライダーエグゼイド | 2016年11月 |
創動 仮面ライダービルド | 2017年9月 |
装動 仮面ライダージオウ | 2018年10月 |
装動 仮面ライダーゼロワン | 2019年10月 |
装動 仮面ライダーセイバー | 2020年9月 |
装動 仮面ライダーリバイス | 2021年10月 |
装動 仮面ライダーギーツ | 2022年10月 |
装動 仮面ライダーガッチャード | 2023年10月 |
SO-DO CHRONICLE
シリーズ名 | 初弾発売年 |
---|---|
SO-DO CHRONICLE 双動 仮面ライダーW | 2019年2月 |
SO-DO CHRONICLE 装動 仮面ライダー電王 | 2019年7月 |
SO-DO CHRONICLE 層動 仮面ライダーオーズ | 2019年12月 |
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダークウガ | 2020年5月 |
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダー鎧武 | 2020年11月 |
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダー龍騎 | 2021年8月 |
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダーカブト | 2022年7月 |
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダー555 | 2022年12月 |
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダーフォーゼ | 2023年7月 |
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダードライブ | 2024年1月 |