概要
CV:浅川悠
「炎の魔女」と呼ばれる女子高校生。いわゆる“正義の味方”を目指し、それに伴った活動をしている。
非常に頭の回転が速い事に加え、恐ろしく高い戦闘能力を有し、加えて瞬間戦術予測の技能を持つ。その他に戦略指揮、ハッキング、薬品調合、武器解体などなど様々なスキルを独学で会得しており、銃弾をも軽々と避ける。更に芸能界からもスカウトを受けたりしていた大変な美少女である。また学校側からは不良としての扱いを受ける程生活態度は悪いが、成績は極めて優秀。様々な事柄を経たことで「炎の魔女」の呼び名は有名となり(自称した事もある)、他者もその名前を知らずともそれを直感で意識させる風格を携えた人物で、救出対象を「助けるために」多少手荒に扱うなどの描写も見られた。しかし気の置けない弟である正樹には姉弟らしいイジワルをしたりもしており、弟の彼女である綺の事は本当の妹のように可愛がっている。また、料理はかなり上手いらしい事が、調理師学校に通う綺の視点で判明している。テレビ番組や流行りの歌にもそれなりに詳しい描写はあるが、実際に好んでいるのか一般教養としてネットなどで調べているのかは不明。ファッションや絵画、神話の知識に疎く、美術品や絶景などを見ての感動は人より極端に少ない。
正義の味方として自らが信じた戦いを何年も続けており、「世界」の背景に潜む存在に気付きつつある。なお、親友である紙木城直子を失ってしまった一件から、パートナーである羽原健太郎をあくまでサポート役に徹しさせていたが、ある一件で凪の心が折れてしまいそうな事態に、彼の存在によって凪は自らを保ち続けた。
初登場時は高校二年生だが、過去に一年間休学しているので実際には藤花たちより一歳年上である。一人称は「オレ」だが、アニメ版では諸事情により「あたし」となっていた。
中学生の時に急激な“進化”が起こり、これに身体が耐えられず死にかけるが、スケアクロウが持ってきた進化薬によって成長が押さえられ一命を取り留めた。凪が“正義の味方”になろうと考えたのはそのスケアクロウとの会話に始まっている。
精神的・肉体的に圧倒的な強さ誇る彼女の唯一の弱点は「大切な人に先に死なれること」であり、親友であった紙木城直子の死や、義弟である谷口正樹が瀕死の重症になった際は動揺を強く滲ませていた。結果、この弱点が彼女の中に眠る"魔女"を目覚めさせる事となる。
父親は作家の霧間誠一。犯罪心理を扱った書籍の著者として名が知られているらしい。凪は彼の遺産で生活を送っている。
彼女にまつわる物語と運命が描かれた『ヴァルプルギスの後悔』の主人公で、そこでは母・鏡子との関係や、彼女が持つ「運命」そのものが描かれている。
また、その作品においてヴァルプルギスが彼女の身体能力について「人類の最高到達点というべき極限にして究極の膂力を保有している存在」と評価している。