解説
箱ガンダムとは、彼のことだ。
pixivでは、これを基にするパロディイラストにつくタグ。
「GUNDAM」の字を描いた箱を着ればでき上がり!ON THE GUNDAM BOX!
こんな格好なのに本人は割とハンサムなところも妙に面白げ。
コスプレイヤーはアメリカ人のガンダムファン、Paul M. Palgen。前掲の写真はイリノイ州で毎年春に行われるイベント「アニメセントラル」にて2003年に撮影されたもの。
当時、3日間開催されるこのイベントに友人たちと共に参加していた折、元々前日に続いて着る予定だったFF7のザックス・フェアのコスプレ衣装が使えなくなってしまったため妹に相談したところ「誰も気にしないんだし、ダンボール被ってガンダムになれば。」と言われたのでその気になってやってみた結果だったとか。
実際、写真の彼はザックスの衣装として使うはずだったシャツとパンツを着ている。
ウケるかどうか不安だったが、いざ会場に行ってみると2日間で70人近くからサインを頼まれ好評だったという。
この後間もなく彼はアメリカ海軍に入隊しアメリカ国外で勤め始めたため、インターネット上で人気を博していた事を知ったのは7年以上も後のことだったそうな。
(knowyourmeme.comの項「Cardboard Box Gundam」より引用し要約および翻訳)
一応、彼以前にも同様のネタがSDガンダムであり、漫画『元祖!SDガンダム』にて武者亜礼薬がダンボール箱を被って登場している。尤も彼の場合はチョバムアーマー(増加装甲)の揶揄であって、段ボールを着ていなくてもガンダムなわけだが。
アニメ『うーさーのその日暮らし 覚醒編』7話は『機動戦士ガンダム00』のパロディ回であり、女の子みほが「ナドレ!」と言いながら『ヴァーチェ』と書かれたダンボールを勢い良く脱ぐ描写が有る(つまり亜礼薬の方に近い)。因みにこの女の子は2話でも『しるくま』と書かれたダンボールを被っている。
うーさーの声優は『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイ役を務めた宮野真守。ダスウサの声優は同ティエリア・アーデ役を務めた神谷浩史。
また、漫画『機動戦士ガンダムさん』にも、キシリア様お手製のシャア専用機として、ダンボール製の着ぐるみMS「ザクポン」(型式番号MS-0006R)が登場している。
立体化
韓国の模型メーカー「トリファクトリー」(旧社名ジルプラ)から、1/20、1/24、1/35の3種類のスケールで、箱ガンダムをモデルにしたレジンキット「アダム」が発売されている。箱の部分は紙製。
塗装や瞬間接着剤を用いた接着、離型剤の洗浄などが必要な上級者向けキットとなっており、首や手足を箱から出すための穴も自分で空ける必要がある。当然、可動もしない。
なお、ボックスアートでは大人の事情から箱の文字が「ROBOT」となっているが、キットではシールやデカールではなく自分で書き込む仕様なため「GUNDAM」を再現するのは容易。