概要
初登場話はてんとう虫コミックス2巻及び、藤子・F・不二雄大全集2巻に収録。
音を鳴らすと、眠っている人間を寝たまま操ることができる風鈴。
ストーリー
のび太から話を聞いたパパはその内容の情けなさに目をまわしてしまい、やって来たドラえもんは何かやらかしたのかと思ったが、のび太は「別に」と言って、大人になったら何になるかという話をしていたことを説明しドラえもんと共に帰って行った。だがパパとしてはジャンボジェットのパイロットとか、総理大臣とか少年らしい夢を聞きたったのだが、本人の言った嫁はガキ大将になることだった。
これにはドラえもんんも驚いていたが、空地ではジャイアンが皆に号令をかけていて、のび太はあんな風にやってみたかったからだった。「みんなを集めて威張りちらすんだ」と理想も言い始めたが、その時ジャイアンに耳を引っ張られ自分が詰まれと言った集まるよう言われてしまった。
そしてジャイアンは皆で一緒に遊ぼうと提案し、スネ夫が賛成したので何で遊ぶか皆の意見を聴いてから決めようと言い、皆それぞれ野球、虫取り、プール、ゴムとび、あやとりとそれぞれ意見を発表したが、ジャイアンが相撲と言うと即座に皆もこれに賛同。だがそんな中のび太だけはあやとりと言い続けたため睨まれてしまい、慌てて賛成すると今度は優勝賞品の菓子やえんぴつ、のとーなどを皆で家から持ってくることとなった。
だがのび太は「バカらしい」と準備はせず、ドラえもんから「ガキ大将は子供がなるものだよ」と聞かれると、「子供のうちになれないから、大人になってからなるんだ」と言い出し、これを想像しドラえもんはパパの気持ちに同感した。そこで、しょうがないから今のうちにならせてやることにし、これを聞いたのび太にどうやったらなれるのか教えてとせがまれると、まず布団を敷きその中で寝るよう指示した。
「こんな時間から寝られない」というのび太だったが、その後すぐ就寝し、その晩は夕食も食べず真夜中になってからドラえもんに起こされ言われるまま空地に移動。そしてドラえもんんは「ゆめふうりん」を取り出しこれを木の枝に取り付け、10歳ぐらいの子供だけに聞かせるようにし、これの音を聞いたジャイアン達は眠ったままこの場に移動して来た。
ドラえもんから皆が何でも言うことを聞くからと言われたのび太は、まず「あちまれェ」と号令をかけ、その通り皆は集まって来たが、ジャイアンだけはその場に立ったままだったので、「そこのでっかいの!呼んだらさっさと集まる!!」と怒鳴りミミを引っ張った。だがこれによりジャイアンが起きてしまい、ドラえもんが慌ててのび太を避難させると、再び眠ったので今度は優しく皆の元へ誘導させた。
気を取り直してのび太は、夜の間だけボスになることにし、「言うことを聞かない奴は」と言いかけると、ドラえもんが「おねしょ蛇口」を取り付けることを提案。そこでのび太は何をして遊ぶか聞き始め、自分はあやとり大会をしたいと言ったものの、皆はそろって「相撲」と回答したため、のび太は「寝ながらバカにした」と泣き言を言い出した。
だがドラえもんは「寝てる相手なら勝てるだろ」となだめ、のび太も相撲をすることにし、皆に経緯品を集めてるよう命令したが、皆は寝ぼけてゴミ箱と勘違いしたのか、集まったのは生ごみばかりだった。それでも気を取り直して相撲を始めたものの、のび太はジャイアンやスネ夫はおろか、しずかにまで負けてしまい、ドラえもんは今度のび太に負けたら例の蛇口を取り付けることを宣言。
のび太は今度は今度こそと挑むが、前に出た時つまずいて転んでしまい、これにドラえもんは「のび太君に負けるのは、大変難しいことなんだなあ」と呆れてしまい、のび太も気が済んだため皆を帰宅させた。だが翌日、皆は昨日の夢でのび太と相撲をとって勝ったことを話し盛り上がっていたため、のび太は不機嫌そうな顔をしていた。