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欠落錬金術師の異世界生活の編集履歴

2024-08-31 15:03:46 バージョン

欠落錬金術師の異世界生活

けつらくれんきんじゅつしのいせかいせいかつ

『欠落錬金術師の異世界生活』とは、小説投稿サイト「小説家になろう」連載中のライトノベル。

概要

小説家になろうで連載されているweb小説。

正式なタイトルは「欠落錬金術師の異世界生活~転生したら魔力しか取り柄がなかったので錬金術を始めました~」

作者はどんぺった氏。2024年4月に書籍化し、10月に2巻発売予定。書籍の絵担当はえめらね氏。


内容には知識チートは含まれるも、制作には化学が関わっているので基本的に硬派の作品と言える。物作りがメイン。


制作頻度は不定期更新。


物語

ヴァーヘナル侯爵家の若き当主は王太子の結婚により、次世代の王族へ近づく為の側近を作る計画を実行した。

優秀だが家庭の事情で未婚の令嬢を対価と引き換えに子供を作り、能力のある子を産んだ母親を側室として迎える、と。


主人公、アルテュールもその計画によって産まれた子供だった。

しかし膨大な魔力量を持ちながらも属性が欠落した彼は「欠陥品」の烙印を押され、絶縁状と共に母親と実家へ返されてしまう。


そんなアルテュールには、異なる世界で暮らしていた男の記憶が宿っていた…。


三年後、美しく聡明な母マルティーネは息子と生きる為に縁談と身分を捨てて市井へ降りる。

質素な農民として暮らす中で、アルテュールは母親を幸せにする為に錬金術士を目指す。

そして膨大な魔力量と前世と今世の知識を使い、試行錯誤で前代未聞の「錬成陣」を作り出したのだった。


キャラクター

主要人物

  • アルテュール

主人公。転生者。愛称はアル。初登場5歳。

ヴァーヘナル侯爵家の計画で誕生したが、属性が原因で母子共に追い出された。自分の為に身分を捨てて農民になった母親を「幸せにしたい」と願い、錬金術師を志す。

新たなガラスとメガネ製法を産み出しメルロー男爵家に売るが、勘違いで背信行為と見做したカウペルス子爵家に母親が召喚されてしまう。

証言で容疑は撤回され、実家と絶縁する為に母親が対策でヴァンニ辺境伯家に叙爵され、アルテュール・フェルデとなる。6歳のとき、辺境伯領副都レーヴェンスタットへ移住。ファクチュア工房を開設し、本格的に商売を始めた。

努力家で強い向上心を持つマザコン。あくまで生活の為に錬金術を始めた為、造り出したものに愛着はない。母親似で図太く鈍感。

銀髪金眼の美少年。属性は無。非常に豊富な魔力量を有し、操作は天才的。典型的な魔法使いタイプ。

前世持ちであるが知識のみで、どういった人物だったのか性別が男以外不明。


  • マルティーネ

主人公の母親。元子爵家令嬢。愛称はティーネ。

ヴェッセルと婚約していたが事情により解消。父親に支援と引き換えにヴァーヘナル侯爵家の妾に宛がわれ、アルテュールを出産した。しかし無属性を理由に絶縁状と共に実家に返され、母子で冷遇される。息子を捨てて結婚を命じられた為、身分を捨てて庶民になりメルロー男爵領のヘルベンドルプ村へ移住し農民として暮らす。

息子の驚異的な才能を認め貴族学院へ通わせるべく行動するが、始めたガラス事業で実家から嫌疑を掛けられ、支援目的の政略結婚をさせる為に召喚されてしまう。

自分達の未来を守る為にヴァンニ辺境伯の代理ヴェッセルから吏爵を叙爵し、実家と決別。マルティーネ・フェルデ女吏爵と改め、ヴァンニ辺境伯領副都レーヴェンスタットへ移り政務局の内政執行官の補佐になった。

冷静沈着で聡明な女性。親子揃って図太く鈍感で、自分の実力に無自覚。一時期は息子への罪悪感で病んでいた事もある。ヴァーナヘナル当主の事を子供には一切話していない。

銀髪碧眼の美女。属性は風。


  • ステファナ

メルロー男爵の奴隷。護衛兼監視役。元Dランク冒険者。愛称はファナ。

唯一の家族であった妹を弄んで殺した男を殺害した罪で犯罪奴隷になった過去を持つ。

経緯を配慮した男爵家に買われ、マルティーネの元に送られた。後にガラス事業の利益配分の一部としてマルティーネに譲渡された。

性格は真面目。戦闘以外にも家事や畑作業をこなせる。マルティーネを主君として慕っている。意外と虫が苦手。

赤髪で長身の女性。剣士。アルテュールとルジェナが造った剣を愛用する。


  • ルジェナ

アルテュールの奴隷。元Cランク冒険者。

近眼が原因で鍛冶や冒険者の仕事ができず、借金奴隷落ちした。アルテュールからメガネを与えられて矯正できた。基本的に主人の補佐役と鍛冶を担当する。「おの(わたし)」「のれら(あなたたち)」と独特な方言を使う。

フェルデ母子には忠誠と感謝を抱いているが、種族らしく酒には貪欲。

年齢は65歳。桃色の髪に黄眼を持つドワーフ。肌は褐色。属性は火。作業では特製のメガネゴーグルをつけている。鎚士。


貴族

  • ヴェッセル・ヴァンニ

ヴァンニ辺境伯次男。マルティーネの元婚約者。A級冒険者。

貴族学院時代に突然自主退学して失踪した。つまりはアルテュール誕生の原因

息子の進路の為に行動を開始したマルティーネから頼まれ、ヘルベンドルプ村に現れた。偶然にもオークの群れが襲撃していたので討伐し母子を救う。

仕事で不在時にマルティーネがカウペルス子爵家に召喚されてしまい、アルテュール達と救出に赴く。実家と絶縁したい彼女の為に辺境伯代理として吏爵位を授けた。

過去の負い目からフェルデ母子には協力し、副都レーヴェンスタット移住後はファクチュア工房の工房長代理人になった。

無精で言葉も遠慮がない為、女性にモテない。フェルデ母子の移住後、身だしなみは整えるようになった。

黒髪の男性。「舜動無剣」の異名を持つ凄腕の剣士。四属性を持つ。


  • ローザンネ・メルロー

トビアスの妻。騎士爵出身。愛称はローズ。

領地の為に自ら戦地に赴くメルロー家唯一の武闘派。

クラウシンハ侯爵家から「魔力光視症の矯正道具」の依頼を受け、交渉役としてヴァンニ辺境伯領副都レーヴェンスタットを訪れた。そこで、メガネ・ガラス製造を発明した錬金術師の正体がアルテュールと確信する。

性格はマイペース。息子マルニクスを自分を超える剣士にしようと鍛えている。

ディトネルの元婚約者で、この縁で今でもマルティーネを「お姉様」と呼ぶ程、かなり慕っている。また、貴族学院時代に盗賊を討伐した善行をディトネルによって湾曲した噂が流され、孤立していた。

金髪茶眼で童顔な美女。「塵殺の小姫」の異名を持つ大剣使い。


  • トビアス・メルロー

男爵家嫡男。ローザンネの夫。

ローザンネとはマルティーネが繋いだ縁で結婚する。夫婦仲はとても良好。

妻より目立つ功績がなかったので、父親の配慮でメガネ・ガラス事業の責任者を任された。

良識のある人間だが争いごとは苦手な文官タイプ。父親と比べると経験が不足し浅慮な傾向にある。

脳筋の妻には頭が上がらない。


  • トゥーニス・メルロー

男爵家当主。トビアスの父。

壊滅した村の復興資金と功績がない息子の為にアルテュールが開発した錬金術によるメガネ・ガラス製法を買った。

当初、開発者は秘匿されていた為に錬金術師の正体はマルティーネと思っていたが、手紙のやり取りでアルテュールと推測する。

親子揃って文官タイプで、孫を剣士に育てようとする義娘に頭を抱えている。

良識はあり、マルティーネが信頼を置いている。


  • ボスマン・カウペルス

子爵家当主。マルティーネの実父。

相次ぐ失策で領地が経営破綻する程の借金を背負い、支援と引き換えに娘を妾としてヴァーヘナル侯爵家に送った。アルテュールが原因で絶縁された母子を本邸や別邸に置かず小屋に追いやり、支援目的で商会長ゼルニケに嫁がせる前に逃げられたので絶縁する。

ゼルニケからの報告でメルロー男爵家のメガネ・ガラス事業を娘が保管していた未完成のガラス製法を完成させて売ったと勘違いし、嫌疑をかけて召喚する。娘が開発者と思っていたがアルテュールの証言で嫌疑を撤回する。

孫の価値を見出すと掌返しで籍に入れようとしたが、娘がヴァンニ辺境伯家の史爵となったので失敗する。金髪で長身の壮年男性。


  • ディトネル・カウペルス

次男。領政補佐官。マルティーネの弟。愛称はディット。

商会長ゼルニケに個人で支援を受けており、メルロー男爵家が始めたメガネ・ガラス製法を入手する為に利用された。父親と共に姉を宛がおうとしたが失敗し、絶縁された。

自尊心が強い性格で選民意識も強く、貴族学院時代に当時の婚約者であったローザンネに剣試合で負けた事を逆恨みして歪曲した噂を流したり、出戻って塞ぎこんでいた姉に率先して嫌がらせをしていた。

甥であるアルテュールを「欠陥品」と呼び、全ての原因と考えている。


  • テオドルス・リヴィオ

準男爵家当主。クラウシンハ侯爵家の遠縁。

当主から命を受け、「魔力光視症の矯正道具」の依頼代理人としてヴァンニ辺境伯領副都レーヴェンスタットに派遣された。

聡明で偏見を持たないアルテュールに関心を抱く。

年齢は30歳。デモン族の末裔の一人。魔力視の異能を買われて侯爵家で養育され、態度は悠然としている。


  • ??

ヴァーヘナル侯爵家の当主。アルテュールの血縁上の父親。

王太子の次世代に合わせるべく、優秀な子供を得る為に複数の聡明な貴族令嬢を囲って子供を産ませた。その中の一人であるアルテュールを「欠陥品は不要」とマルティーネと共に絶縁状を添えて実家へ返した。

アルテュールは非情な人物と思っていたが、多額の養育費を予め用意していたので無責任な性格でなく、合理的主義者な模様。


フェルデ家使用人

  • ヘラルダ

メイド長。母親が迎賓館のメイドをしており、縁故採用された。

使用人の中では唯一、メイド教育を受けているのでマルティーネからは監督権も与えられている。食べる事を愛し、作る事も得意。

振る舞いは優雅でたれ目。体型はふくよか。16歳。


  • マノン

見習いメイド。孤児院出身。

面倒見の良さから適正ありと判断され採用された。

性格はフランク。巨乳で娼館から勧誘された事も。


  • カチャ

見習いメイド。孤児院出身。

力が強く、元は冒険者を目指していたので魔物の解体もできる。

男勝りな性格。三人の中ではマナーが悪い。


  • エファ

見習いメイド。孤児院出身。

隻眼。内向的な性格だが、文字書きができるので事務担当として採用された。


  • バルテル

料理長。元Fランク冒険者。

あくまで平民の食堂で働いていたので、貴族の食事は作れない。32歳。


  • ロドルフ

使用人。

父親が北区の商会で馬丁をしているらしい。17歳。


ファクチュア工房

  • ダミアン

元行商人。ヘンドリカの夫。運営担当。

輸送中に盗賊に襲われ、カウペルス領へ向かっていたアルテュール一行に救われた。

被害で営業が再開できず廃業したが、優れた人柄をアルテュールに買われて工房に入社する。三十代で小柄な男性。


  • ヘンドリカ

ダミアンの妻。「フィット・アンダー・シリーズ」の訪問販売担当。

納税期間限定のみ行政の臨時職員として働いていた。

アルテュールを「アル君」と呼んでいる。


  • ホーデリーフェ

工房のまとめ役。お針子。

孤児院出身。運よくお針子の才を認められて仕立て屋に雇われたものの、孤児を理由に重要な仕事を任せて貰えなかった過去を持つ。それ故に「フィット・アンダー・シリーズ」への情熱は強い。娘シャンタルと共に入社した。


  • フロウル

機織り職人。高齢の女性。


メロー工房

  • エルドルス

工房の運営責任者。元はペルロー男爵家の門衛。

ガラス事業が始まる切っ掛けになった人物。思考が柔軟かつ頭が回るので、アルテュールの推薦で責任者になった。


  • フィクトル

エルドルスの補佐。元はペルロー男爵家の資産管理を任されていた。

セビエンスの部下でもある。


  • ロンバウト

銅級錬金術師。借金奴隷。

裕福な商家の出で、貴族学院の錬金術師科に通っていたが兄のミスで一家全員が借金奴隷となった経緯を持つ。

細身で黒髪を一つにまとめた青年。


その他・平民

  • セビエンス

ペルロー男爵家の執事長。

一族からの信頼は厚く、普段は当主補佐も兼任している。

メガネ・ガラス事業が始まるとトビアスを補佐する。


  • アウティヘル

ヘルベンドルプ村の村長の息子。

マルティーネに惚れており、娼婦の言葉を鵜呑みにして求婚し、成功したと思い込んでいた。

後に立会人となった徴税官の介入で真相が判明し、玉砕する。

マルティーネが子爵家から政略結婚に巻き込まれたと知ると、再び求婚したが断られた。

ストーキングさえなければ普通の青年。魔法は扱える。


  • ロディベル

ヘルベンドルプ村の子供。アルテュールの初めての友達。

村がオークの群れによって襲撃を受けたとき、蹂躙したヴェッセルに憧れて冒険者を志す。

書籍版の番外編では日常が描かれ、アルテュールに魔力量を増やすやり方を教わった。

性格は強かで、ちゃっかりしている。


  • ゼルニケ・サンデルス

カウペルス領内の大商人。サンデルス商会の長。

ペルロー男爵家が始めたメガネ・ガラス事業でマルティーネが関わっていると知り、カウペルス子爵家に湾曲して抗議した。

子爵家を利用して支援を対価にマルティーネを手に入れようとしたが、失敗。後にガラス事業を始めて売ったが、質は悪い。


専門用語

魔力

生物が持つ魔力器官で発動する能力。火・水・風・土・光・闇の六属性。

一属性は必ず持って産まれる。多くて三で、稀に四種類を持つ。魔力器官が損傷すると属性が欠落属性になるらしいが…。魔力そのものは視覚できない。


魔力霧

薄い緑色に発光する視覚できる魔力。自然現象の一つ。


ルド

アルテュールが魔力霧と魔力の物質化現象を参考に作り出した視覚化した魔力。

名前の由来はLOOK(ルック)と体内魔力(ルド)の頭文字から。


魔力視

生物が持つ魔力を視覚できる能力。魔力は光のように見える。


魔力光症

先天的な疾患の一つ。魔力視が正常に働かず、光が原因で日常生活にも支障をきたしている。魔人族の血を引く者が発症しやすい。


錬金術

物質の抽出や、加熱に成形等の加工技術を魔力で行使する『総合生産魔法技術』。

一般的には錬成盤や錬成釜と呼ばれる道具が必要不可欠。


錬成陣

アルテュールが開発した錬金術を行使する魔法陣。

錬成盤や錬成窯は必要がない。


錬金術師

錬金術を行使する技術者。

貴族学院の錬金術科で学び、学年ごとの教科課程を修めると銅級、銀級、金級の徽章を授かる。三つで錬金術師認定徽章になるので、正式に錬金術師と名乗る事ができる。

高価な錬金盤や錬金窯がなければ使えないので、貴族の爵位を継がない者か裕福な平民がなる。


世界観

剣と魔法の世界。

人間の他にドワーフ、エルフ、魔人といった亜人種が生息している。


人間

他の亜人種と比べると特徴がない種族。


ドワーフ

鍛冶と剛腕を持つ亜人種。褐色肌で低身長。耳が少し尖っているのが特徴。


エルフ(森人)

亜人種。


魔人

高い魔力を持つ亜人種。

魔素が濃い地域に生息し、限られた魔力量の為に一定以上の人口密度にならないよう定期的に一部の同胞を外へ出す。クラウシンハ侯爵家やその寄子は子孫で、魔力量は多い。

人間からは悪魔の意味でデモン族と蔑称で呼ばれている。


関連タグ

小説家になろう 錬金術師 知識チート


関連リンク

(web版)欠落錬金術師の異世界生活

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