概要
ドラえもんプラス1巻及び、藤子・F・不二雄大全集11巻に収録。
ストーリー
犬のコンクールで優勝したという出木杉の大型犬を見たジャイアンは「実にいい犬だ」とお世辞を言うが、帰りにこのことを指摘したのび太は殴られてしまった。そしてお世辞を言ったのは、あの犬が自分や飼い主の悪口を聞くと噛みつこうとして唸りだすからで、これを聞いたのび太は強いペットを飼っていると得だと思い、どこでもドアと桃太郎印のきびだんごを貸して欲しいとドラえもんに相談。
だがライオンを飼いたいと明かされるとドラえもんは驚き、町の真ん中で猛獣を飼うなんて近所迷惑だと大反対だった。するとのび太は迷惑をかけないようスモールライトで犬くらいまで小さくすることを提案したが却下され、それならネズミぐらいと提案したがなおさら怖いと言われたのでそれより小さいサイズのし、餌やりや散歩、うんちの片づけも忘れずやることを約束すると、ようやくどこでもドアでアフリカへ移動。
しかし出るや否やライオンが目の前に出現したため逃げることとなり、「猛獣ならし手ぶくろ」は見当たらなかったのでスモールライトで小さくし、捕まえる指を噛まれたものの袋に入れて家に持ち替えることができた。そして押し入れや物置はすぐに見つかってしまうので、天井裏で飼うことにし、「クリーナーロケット」でそこを掃除してから、「ミニ植物の種」と「人工太陽」で環境をアフリカそっくりに作り替えた。
その後のび太はドラえもんからライオンを飼っていることを秘密にするよう言われ、ジャイアンと共に再び先ほどの大型犬に遭遇した際も口を塞いで我慢した。再び屋根裏にてライオンに餌のハムを上げた際、餌が少しで済むのはいいが小さすぎることに不満を抱き、少しだけ大きくしてみようとしたがドラえもんはすぐに却下し、かがんでライオンを見ると感じが出ると言っていた。
その夜、屋根裏で騒がしい音がしたため様子を見に行くとライオンがネズミに追いかけられていたため、ビッグライトでライオンを元のサイズに戻してあげた。これによりネズミは逃げ出して行き、のび太達も睨まれはしたものの友達と分かってくれたので、アフリカへ帰す前に町を一緒に散歩した。この時出木杉の大型犬はライオンを見たことでびっくりし、翌日この犬はのび太の姿を見て震え上がり出木杉の後ろに隠れていた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1980年6月12日及び1992年3月13日に、水田版は2019年11月2日にそれぞれ放送している。
1980年版
- サブタイトルが「ミニペットライオン」に変更。
1992年版
- 冒頭でジャイアンはスネ夫のラジコンカーで遊んでいて、のび太は下手くそだからという理由で貸してもらえなかったが、ここに大型犬がやってきた。そしてこの犬の飼い主は出木杉ではなく全くの別の少年で、「チビ」という名前がついており、前に悪口を言ったために噛みつかれたというのはスネ夫が説明した。
- 帰宅した際のび太は、世界で一番強い動物はなにかドラえもんに質問していて、ライオンと答えられたためそれを飼うことにした。そしてドラえもんはワニや蛇が逃げ出して大騒ぎになったニュースの件も話していて、誰にもライオンのことを話さないかも聞いていた。
- 後日再び犬に会った際にはスネ夫も一緒にいて、野球の帰りだった。
- のび太がライオンをアフリカへ帰そうと思ったのは、いくらそっくりにしても屋根裏はライオンの住むところではないと思ったからだった。
2019年版
- 大型犬の飼い主はスネ夫が親戚から預かったことになっていて、毛並みや立ち姿を自慢しており、犬はしずかにはなついていた。ちなみに場所は1992年版と同じく空地になっている。またジャイアンはスネ夫にムクより頭がいいと言われて腹立ったものの、犬に唸られてお世辞をいっていて、この後のび太には「怖くはないけどおっかないだけだ」と言っていた。
- ライオンをどこで飼おうか相談していると、ママが聞きつけてやって押し入れも捜索されたが、どら焼きをどこで買おうか話していたと誤魔化した。
- 小さくしたライオンには、ペットボトルのキャップに水を入れてやっていた。
- のび太はドラえもんの忠告も聞かずに皆にライオンのことを話しに出掛けていて、そこでスネ夫の大型犬に会った。そしてこの時しずかもいて、犬は彼女にはお手をしたが、ジャイアンにはしなかった。またこの後帰宅した際、ライオンの餌にしようと冷蔵庫からハムを持って行こうとしたがママにバレてしまい、おやつだと言って誤魔化したもののライオンの如く睨まれ吠えられた。
- 天井裏には日影がなかったため、のび太は鉛筆削りの中に入れてあげた。