概要
コンピュータ上で取り扱う文字のうち、ISOやJISといった規格にて定義されていない文字のこと。
規格などで文字が設定されていない領域に、規格以外の文字を設定することでフォントを定義し表示しようとすることをいう。
同じ機種であっても、OSやアプリの実装やフォントの実装方式に依存するため、環境依存文字と呼ぶことが多い。
「外字」とも言う。
歴史
古くはホスト・コンピュータでの帳票印字にて、正しい文字が印刷できないという問題に対応するために、各ベンダーやユーザ側にて文字コードの空き領域に独自フォントを示す文字コードを設定して利用していた。
これらの独自フォントなどは、当然、他のベンダーやユーザのデータ交換ができない前提で利用されていた。
しかるに、これらのデータをデファクトスタンダード化したものとして、インターネット等のネット通信網にて流通されるため、表示や環境への問題が発生している。
利点
各OSやアプリが過去の実装していて、規格に取り込まれなかった文字を表示入力することができる。
欠点
他のOSやアプリで使用すると、文字化けや、状況によってはアプリ類のクラッシュを招くことがある。
現状
各ベンダーにて、規格外の文字コードにあるフォントをサポートしはじめているが、古い環境や古いフォントセットを使っている場合、文字化けなどが発生する。
また、各ベンダーにおいて、設定されていない文字コードについてのアクセスに対応し、文字化けはするが、環境のクラッシュを回避する作りこみが行われている。
pixivでは
pixivではサイトの構築に当たって文字コードをUTF-8を使用している。
このコードは、従来機種依存文字とされていた文字のほとんどにコードを割り当てており、また、多くのベンダーはUTF-8対応することで、フォントと文字コード問題を減らす様に努めている。
しかし、厳密に環境依存文字と呼べる文字がなくなっているわけでもない。
携帯や新しいアプリなどにおいて、独自に文字セットを追加している場合もあり、いたちごっこな面もある。
また、そういった規格に対しての対応が正常に出来ないアプリや環境もあるため、そういった環境やアプリのことも考えて、使用を控えるべきだという意見がある。