概要
ツイッターの妖怪紹介bot『瓶詰妖怪』 https://twitter.com/#!/bottle_youkai より月に一度、選ばれたお題から、皆様が思い思いの妖怪を描く企画です。
選ばれる妖怪は基本的に形の存在しない、またはこれまで水木しげるなどによる、有名な絵がないものが選ばれます。絵の上手下手に関わらず、それぞれの思うままに姿を与えてください。
描かれた妖怪画は、お化け大学校SNS「化け大倶楽部」のコミュニティにも纏められています(http://obakedai.jp/sns/?m=pc&a=page_c_home&target_c_commu_id=53)。
ツイッターのハッシュタグ #伝承妖怪お題絵 もあります。
注意
・妖怪画は二次創作ではなく、一次創作でお願いします。
・お題は月毎に変わりますが、過去のお題の絵を描いても大丈夫です。
これまでのお題
平成24年1月 アカデンチュウ
赤殿中【アカデンチュウ】:徳島県鳴門市に伝わる。赤い殿中(袖なし羽織)を着た子供に化ける狸。道行く人に背負ってくれとせがみ、背負うとあしをばたばたさせて喜んだという。
(笠井新也『阿波の狸の話』など)
ツイッター@bottle_youkai より
平成24年2月 オイガカリ
覆い掛かり【オイガカリ】:広島県比婆郡に伝わる。歩いていると後ろから覆いかかってくるという。
(柳田國男『妖怪談義』)
ツイッター@bottle_youkai より
平成24年3月 シッケンケン
シッケンケン:長野県諏訪郡に伝わる。雪の中に現れる女で、出会った人を紐で縛ってしまうという。片足飛びで移動することからこの名前がついたといわれている。
(『綜合日本民俗語彙』など)
ツイッター@bottle_youkai より
平成24年4月 ヒトリマ
火取り魔【ヒトリマ】:石川県江沼郡に伝わる。蟋蟀橋(こおろぎばし)近くを通ると提灯の火がスーッと消え、通り過ぎるとまた灯るという。
(『民間伝承』三巻九号、柳田國男『妖怪談義』など)
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平成24年5月 イデモチ
イデモチ:熊本県球磨郡に伝わる。さかま淵の主で、腹にある吸盤で人を取り殺すという。淵の底に障子が立ててあって、その中にいるともいう。
(『綜合日本民俗語彙』)
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平成24年6月 ヨバシリ
ヨバシリ【ヨバシリ】:山口県阿武郡相島に伝わる。海上で船が白帆を捲いて走ると、向こうも走ってきてこちらを惑わすという。灰を撒いて音を立てると消えるという。「夜走り」という意味か。
(瀬川清子『旅と伝説』通巻一三〇号「相島日記」)
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平成24年7月 オトンジョロウ
おとん女郎【オトンジョロウ】:鳥取県気高郡の立見峠に伝わる。よく人を化かした女狐で、よく「おとみ」という女郎に化けたことからこの名がついたという。助けられた恩返しに、女郎に化けて京都に売られていったという逸話もある。桂蔵坊の妻ともいわれている。
(佐藤清明『現行全国妖怪事典』など)
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平成24年8月 ママオッカ
ママオッカ:千葉県佐倉市に伝わる。空の唐箕を廻すと出るという恐ろしいもの。「鬼が出る」ともいわれる。
(『佐倉市史 民俗』)
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平成24年9月 ヌノガラミ
布がらみ【ヌノガラミ】:青森県三戸郡田子町長坂に伝わる。長坂にある布沼の主といわれ、布に化けて沼のほとりの垣根にかかり、それを取ろうと近づいた人に絡み付いて沼に引き込んでしまうという。
(森山泰太郎、北彰介『青森の伝説』)
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平成24年10月 オクポ
オクポ:埼玉県日高町(現日高市)に伝わる。暗い大木に寝泊まりしていて、暮れ方になると鳴くという。子供がよく泣くとこれが来るという。オクポが聖天院で鳴くと人が死ぬが、向山で鳴くと晴れになり、いいことがあるという。
(日高町教育委員会『日高町史 民俗編』)
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平成24年11月 サンタツ
サンタツ:和歌山県伊都郡に伝わる。深山に棲む魔物であり、鼬の類であるともいう。猫に似て尾が長く、畑の茄子を取りに来るという。
(高瀬敏彦『郷土研究』四巻一号「紀州伊都郡俗信」)
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平成24年12月 ススケジョーチン ←now!
ススケジョーチン:新潟県に伝わる。暑苦しく、雨の降る晩に、火の玉がフワリフワリと飛び回る。葬式の時の湯灌で使った湯の捨場から飛び出すという。
(『高志路』五巻十一号「地言葉と農民生活(三二)(送葬篇)」)
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