概要
性自認(心の性)と生物学上の性別(身体の性)が一致しないことで、身体の性別に違和感を抱く障害のことである。
障害や疾患などと名は付いているが、あくまで便宜上の言葉であり、心の障害もしくは疾患というものではない。
同性愛や異性装(男装、女装)、ニューハーフなどとは成立要件が似通っているため、類似性が見られる事も多いが、厳密には異なるものであり、区別が必要である。
医学的見知についてはwikipediaなどが詳しいため、ここでは解説を省略する。
なお、日本では性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が2004年に施行されており、一定条件を満たせば性別の取扱変更を申請することが出来るが、勿論、現代医学では異性の生殖器などを備えることは出来ない。
同性愛などとの違い
同性愛とは、例えば男性であれば、「性自認」が男であり、同じような「性自認」が男である人を好きになることである。(女性の同性愛も同じようなことが言える)
大半の性同一性障害の人の恋愛は、一見身体的に見れば同性に見えるため、同性愛に見えるかもしれないが、彼らにとっての認識は異性への愛なのである。
また、当事者の中には、恋愛をしない者や、バイセクシャル(両性愛者)、パンセクシャル(全性愛者)、MtFビアン、FtMゲイなど様々な形があるため、性自認(自分の心の性)と性指向(どの性別を好きになるのか)は別であるということに注意しなければならない。