1.の概要
「山本」と書いて「さんもと」と読む。「山ン本」と書いた絵巻もある。
また類話では「三本」(「さんもと」ではなく「さんぼん」と読む)としたり、下の名前を「太郎左衛門」としているものもある。
稲生物怪録
物語の主人公稲生平太郎(後の稲生武太夫)の周りで30日にもわたり怪異が続く。それは山本の仕業であった。
平太郎を怖がらせようと子分の妖怪達を次々けしかけ続けたが、とうとう最後まで動じなかった平太郎の前に山本は裃を来た武士の姿で現れその勇気を称え、これ以上の怪異は起こらないことを告げる。
実は神野悪五郎(しんのあくごろう)と魔王の座を賭けて、勇気ある少年100人を驚かせるという賭けをしており、その86人目が平太郎だったという。
最後に山本は、神野が現れた時はこれを使えば私が助けに来るといって平太郎に木槌を与え、妖怪達を引き連れて去っていったが、その時の山本が乗る籠からは巨大な毛むくじゃらの脚がはみ出ていた。
稲生武太夫は実在した人物で、現在も広島の寺にこの話の木槌とされるものが伝わっている。
なお、山本を三つ目の烏天狗のような姿で描いた絵もある。
関連キャラクター
2.の概要
魔王。昔は人間だったらしい。現在ピクシブにある「山本五郎左衛門」タグの付いた作品はだいたいこれである。
「山本」は普通に「やまもと」と読み、「山さん」という呼び方もされる。しかし作中ではっきり「あの『稲生物怪録』に登場する」と言及されており(そのコマには背景に三つ目の烏天狗のような姿が描かれている)、事実上これも1.の関連キャラクターである。
容姿
ボサボサの白髪に全身に呪脈マフラーと着物と左目の隻眼が特徴。どうみても白髪侍の容姿をしている。
備考
「しろくろ」は銀魂の単行本第二巻に収録されている。