演:ジャラルディン・ソマーヴィル/吹き替え:田中敦子
概要
主人公ハリー・ポッターの母親。旧姓リリー・エバンズ。享年21歳。
髪はたっぷりとしていて、深みがかった赤毛。目はアーモンド型で緑色の瞳を持つ。
機知に富み、映画でルーピンは「偏見を持たない女性だった」と述べている。
経歴
生い立ち
マグルの家庭に育つ。
妹のペチュニアとは幼い頃は仲が良かったが、魔女となれたリリーに対して、
魔力のなかったペチュニアはホグワーツへ入学できず、次第に疎遠になっていった。
セブルス・スネイプとは幼馴染で、彼から魔法界について様々なことを学んだ。
ただスネイプがペチュニアを差別したことから姉妹間の関係悪化が加速した部分もあった。
学生時代
ホグワーツ魔法魔術学校在籍時はグリフィンドール所属。
マグル生まれにも関わらず優秀で、監督生を務めた。
在学中に後の夫となるジェームズ・ポッターと出会う。
しかしジェームズがスネイプに対して過度な「悪戯」を行っていた事や、
彼の傲慢な態度、見せびらかし癖等から、在学途中まで彼を激しく嫌悪していた。
だが7年生時にジェームズが態度を改め、落ち着きを見せ始めた事から交際を始める。
以降ジェームズの親友達(シリウスやピーター等)ともあだ名で呼ぶ程に親密になっていった。
一方でスネイプとの交流は、彼が闇の魔術に傾倒してゆくに連れ心の距離が徐々に開き、
5年生のある日、スネイプが、ジェームズとシリウスの彼に対する「悪戯」を止めようとしたリリーを、
うっかり「穢れた血」と蔑称で呼んだ事が切欠で、交友関係が断絶してしまった。
卒業後
卒業後にジェームズと結婚。20歳の時にハリーをもうけた。
「不死鳥の騎士団」の一員として活動し、三度ヴォルデモートの手から逃れた。
ヴォルデモートにハリーの命が狙われていることが判明して以降、ゴドリックの谷の自宅で
軟禁状態に近い生活を強いられる事となったが、彼女自身はそれを苦とせず、軟禁生活に焦る夫のジェームズを案じていた。
1981年10月31日、ピーター・ペティグリューの裏切りによりヴォルデモートがポッター家を襲撃。
リリーとハリーを逃し、ヴォルデモートを食い止めようとしたジェームズの死を悟った彼女は、ヴォルデモートの前に立ちはだかり、息子の助命を懇願し、「死の呪い」を受け死亡した。
リリーは落命したものの、ハリーは彼女の命懸けの魔法によって幾度も護られることとなる。
7巻にてヴォルデモートと最後の闘いに向かうハリーの前に蘇りの石によって姿を現す。
死を覚悟し「僕の傍にいて」と言う息子に対し、"always"と答えた。