2000年代以降の韓国のポップカルチャー(テレビドラマや漫画、映画、K-POPなど)の流行。後述のとおり日本のコンテンツ流通業者(レコード会社や広告代理店など)が深く関与し、韓国が国家戦略として展開しているものである。
pixivでは韓国の俳優やK-POPを描いたイラストにつけられているものが多く、韓流をネタにしたネタ絵も目立つ。
経緯
日本では、1970年代後半の韓国演歌ブームのような例外はあったものの、韓国文化への関心が長らく低い時代が続いた。現在のように韓国製のコンテンツが盛んに輸入されるようになったのは2000年代に入ってからで、画期となったのは2004年『冬のソナタ』がNHKで放送され大ヒットとなった事。これを高く評価した韓国コンテンツ振興院(KOCCA)が世界各地への積極展開を開始した。
韓流の基本戦略はKOCCAが韓国国民の税金を注ぎ込んで作ったコンテンツを世界中に売る事。売り込まれた各国ではコンテンツを自前で制作するより安価に調達できたため、一時アジア諸国を席巻した。
アジアにおいて韓国文化への関心を増やすことにつながった韓流であるが、現状では売上の大半(約8割)が日本であり、ほとんどの利益を日本の業者(レコード会社など)が獲得し、直接の外貨獲得にはあまり効果がなかった(韓国製の家電や自動車等の売上は伸びているが、韓流との因果関係は明らかではない)。なりふりかまわぬコンテンツ売り込みはアジア各地で反発も呼び、中国や台湾では韓国ドラマを規制するなどの事態となった。
韓流のもたらした利益に味を占めた日本の新聞社やテレビ局は、韓流への対抗として日本政府の支援を求め、日本政府は韓流を後追いする形でクールジャパンを展開している。