概要
名前の由来は定かではなく、「大太郎法師」だとも、タタラ式製鉄の製鉄者の名に由来するともされる。
各地の民話や昔話では共通して山や川、湖などの地形を作ったといわれる。
有名なものでは富士山や八ヶ岳、浜名湖などを作ったとも、茨城で見つかった大量の貝はダイダラボッチの食べ後ともされる。
表記揺れ
代表的な伝承
ダイダラボッチが人間にとって住みよい環境に変えてくれる良い関係の物語もあれば、敵対関係となる物語もある。後者の場合では、人間がダイダラボッチと戦って知恵で追い払うものが多い。
暴れるダイダラボッチによって村が荒らされも、村人は対抗策が打ち出せず困っていたが、老人(または子供)のアイディアでダイダラボッチよりも大きな草履や魚篭、網などを作ってそれをダイダラボッチに見せて、自分よりも大きな巨人がいると思わせて怯えさせ、退散させたというもの。各地に似た伝承が存在するが、巨人に害意があったか否かでは説が分かれる。
三重県の大王町にも長老の閃きで大きな草履を作ってダイダラボッチを追い返した伝承があり、現在でも大王町には巨大草履を海に流して安全を祈願する(=ダイダラボッチが舞い戻らないように願を掛ける意味合いがある。)わらじ曵き神事が実在する。