アウトオブディスディメンションズ

あうとおぶでぃすでぃめんしょんず

SFC版スターフォックスに存在する隠しステージ。そして黒い任天堂。

概要

SFC版スターフォックスに存在している謎のステージ。

特殊な方法でしか入る事が出来ず、普通にプレイしていれば存在に気付く事すらなく終わってしまうであろうステージである。

ちなみにこのステージは、アンドルフの実験によって生み出された異空間と言われている。

このステージへの入り方は以下の通り。

1・アステロイドベルトLv.3のステージへ入る

2・しばらく進むと右側に出現する大きな隕石を破壊する

3・その後少し進むと鳥のような物体が飛来してくるので、その物体に当たる

成功すればSEと共に画面が白く染まり、ステージ選択画面へと戻される。

その時はBGMも別の物に変わっており、下側にはアウトオブディスディメンジョンズへの入り口である白い裂け目のような物が出現している。

この時点で既に嫌な予感がするが、気にせず進めよう。

以上の方法でステージに入る事ができるのだが、いざステージに入ってみれば、そこにはそれまでのゲーム内容からは想像もつかない光景が広がっていた。

BGMはクラシック音楽をどこか間の抜けた感じにアレンジしたものとなっており、背景はまさに異空間といった感じに歪んでいる。

さらにその背景も、よく見れば顔のついた不気味な星が浮かんでいるなど、どこか狂気を感じさせる作りとなっている。

現れる敵機も、紙状の薄っぺらい物体が紙飛行機等に変化して襲ってくるという妙なものであり、背景も併せまるで子供の持つ無邪気さと狂気を表したかのようなステージ構成となっている。

そんな精神衛生的に大変よろしくないこのステージを進んでいくとボスが現れるのだが、そのボスはなんと巨大なスロットマシーン。

ここに来るとBGMも童謡の雪をアレンジしたものに変化する。

このボスは普通の方法では倒す事が出来ず、倒すためにはスロットマシーンだけあって当たり、つまり777を揃える必要がある。

この時アンドルフの顔の絵柄を出してしまった場合、スロットが攻撃を行ってくる。

で、なんとか777を揃えると、スロットマシーンは大量のコインを吐き出して爆発する。

これでこの不気味な空間ともおさらばかと思いきや…

スロットマシーンの姿が消えるとステージの歪んだエフェクトが消え、背景がくっきりと見えるようになる。

そしてボスを倒した余韻に浸る間もなく、画面に表示されたのはまさかのスタッフロール。

この時点でもうおかしいのだが、スタッフロールが終わると画面には変な形に傾いた「THE END」の文字が表示される。

これをレーザーで撃つと文字が回転するので今度はこれを揃える事になるのだが、どこからか現れる敵機が文字を揃えるのを邪魔してくる。

で、敵機の妨害にも負けずすべての文字を揃えると、BGMがスロットマシーン戦の物に戻りまたしても傾いた「THE END」の文字が・・・

この後はいくら文字を揃えようがまた新しい文字がやってくるだけとなり、BGMも変わらない。無限ループって怖くね?

質の悪い事に、このステージはこれが仕様通りの終わり方である。

なので、このステージを抜けるには電源を切るかリセットするしかない。なんという事だ。

このステージは、その異様な雰囲気からみんなのトラウマと言われる事がある。

ステージ全体がさながら「狂気」を感じさせるつくりであり、その上クリアしても元の世界へは戻れないという終わり方が主なトラウマ要因である。

また、このステージの終わり方をストーリーと照らし合わせて考えるとこれまた嫌な事実が浮かび上がってくる。

今作におけるアーウィンの設定は、アンドルフに追い詰められたコーネリア軍が戦況打開のために投入したいわば最終兵器である。

しかし、このステージに入った時にペパー将軍は「どこへ行ってしまったのだ　アーウィン・・・」とうろたえているため、このステージに入った時点でコーネリア軍はアーウィンを見失っていると見ることができる。

アーウィンが異空間に閉じ込められ消息不明となってしまい、最後の切り札を失ったコーネリア軍がどのような末路を辿ったか・・・と考えると、非常に後味が悪い。

黒い任天堂全開である。

※アステロイドベルトは3:00、アウトオブディスディメンジョンズは3:45から

※TAS動画のため台詞は省略されています