概要
『アーマード・コア・ネクスト』が正式名称だが、単純に省略して『ネクスト』と呼ばれることが最も多い。
これに対し、作中における従来のACは『ノーマル』と呼ばれる。
国家解体戦争にてパックス(企業グループ)により初めて実戦投入された。
解説
基本シャーシ部であるコア(胴体パーツ)を中心にユニット化された各パーツや武装を任務や戦況、戦術に合わせて換装して機体を構成するという点では既存のACたるノーマルと同様だが、コジマ粒子を応用したコジマ技術、生体制御機構アレゴリーマニュピレイトシステム(AMS)、そして圧倒的な火力を誇る武装を搭載しており、従来の機動兵器を大幅に凌駕する戦闘能力を持つ。
特にクイックブーストやオーバードブーストによる圧倒的な高速機動性と、プライマルアーマーによる防御力はネクストに従来の兵器とは次元を異にする戦闘力を付与しており、国家解体戦争ではパックスはたった26機のネクストを以って国家の解体を成し遂げることに成功した。
しかしながら、操縦システムたるAMSは操縦者に適性が無いと操れず、仮に操縦が可能であっても適性が低い者は強い精神負荷による凄まじい苦痛を伴う。
なお、ネクストの操縦者は“繋がる者”という意味で『リンクス(Links)』と呼ばれる。
国家解体戦争からリンクス戦争にかけては、戦場の覇者にして企業の保有する最大の戦力と目されていた。
だがリンクス戦争において露呈したネクストを駆るリンクスの希少性、そしてその希少性を機械的手段で完全に代替することが現状不可能であるという事実から、リンクス戦後を描いたACfAではアームズフォートによる物量戦が各企業の基本戦略となり、新型機の開発こそ行われるものの、ネクストは専ら企業が地上で繰り広げる経済戦争の尖兵として使い潰されるだけの存在と化している。
とはいえ、アームズフォートでは対応困難な作戦が存在することも事実であり、ネクストはAFに比較してはるかに小型で機動力と隠密性が優れていることから、ある意味ですみ分けができている状況と言える。
なお、AZ(アズライト)シリーズと呼ばれる特殊ノーマルACにはネクストの技術が用いられており、AMSやプライマルアーマーといったネクストの装備が搭載されている。
もともとはコジマ技術の実証実験機を実践投入したものであり、プライマルアーマーの展開が限定的などの多くの欠点を持ち、ローゼンタールの特殊部隊などごく一部でのみ実用されている程度となっている。