概要
広義には中国で描かれた絵画であり、狭義では伝統技法に則って描いた作品である。「日本画」と同じく言葉が示すところが広く、明確な指標はないが、壁画、刺绣、水墨画、彫刻、磁器に描いたものなどに水彩、油彩を加えた物であるとされている。描く対象物は山水、花鳥、人物、走獸(動物)などであり、中国独自の意匠・故事などがふんだんに取り入れられる。「徐悲鴻」「齊白石」「笵曾」などはいずれも世界的に知られている画家である。
改革開放後の中国では伝統絵画の復活と当代絵画の流入により新しい形の芸術が花開いた。
国画と呼ばれる工筆画、写意画はもとより抽象画や油絵、デジタルアートの類はアジアの芸術をリードしている。得意な方面に特化した画家が多いのも中国の特徴である。