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原子爆弾の編集履歴

2013-07-18 18:02:52 バージョン

原子爆弾

げんしばくだん

核爆発を応用した爆弾の一種。壮絶な威力と大量の放射線を撒き散らし、使用された土地に深い爪痕を残す『悪魔の兵器』。

原子核分裂を短い時間に連続して起こす事により生ずる莫大なエネルギーを爆発に用いた爆弾核兵器の一種。


原理

核分裂を起こす物質を臨界量を超える量に圧縮し、中性子線を照射すると核分裂反応が起こり、

核分裂の際に中性子が数個放出されるため、反応がネズミ算式に起こり、莫大なエネルギーを放出する。この条件を作り出すために通常爆薬で超臨界状態が成立する状態に圧縮する。

使用する核物質

ウランを使用したもの

ウラン235を90%以上に濃縮して使う。

薄いと爆発的な反応は起こらないので大量に濃縮する必要がある。70%でもかろうじて爆発する程度で

ある。(原子力発電所の燃料用のウランはウラン235が5~7%)

プルトニウムを使用したもの

原子炉の副産物であるプルトニウム239を用いるが、プルトニウム240も含まれており、これが

濃すぎると自発的に核分裂してしまうので、ウランとは逆にプルトニウム240を7%以下に薄めて使う。

原子炉の副産物では22~30%含まれている。


用途

兵器のみである。土木工事など平和利用も研究されたが、放射性降下物が生ずるため、放射能汚染の問題から実用化されなかった。


1950年代には、大気中核実験が盛んに行われ、地球規模で放射能汚染が発生した。


禁止へ…

1963年に調印された部分的核実験禁止条約(PTBT)によって、大気圏・宇宙空間・水中での 核実験は禁止されている。しかし、これ以降もPTBTで禁止されなかった地下核実験はたびたび行なわれた。なお、フランスと中華人民共和国はPTBTに加入せず、中華人民共和国は東トルキスタン(ウイグル)において大気中核実験を1980年まで行っていた。回数は公式見解では46回となっているが、実際は小規模のものを含め、50回を超えると推定される。住民の健康被害が確認され、死者も出ているが、中華人民共和国(中国共産党)は黙殺している。


1970年には、核拡散防止条約(NPT)によりアメリカ合衆国ソビエト連邦(現ロシア)、イギリスフランス中華人民共和国の5か国以外の核兵器の保有が禁止された(インドパキスタンイスラエルは未加盟。北朝鮮は脱退)。


1996年には地下核実験禁止を含む包括的核実験禁止条約(CTBT)が国連で採択されたが、未批准国などに よって核実験が強行されるなどしており、現在も条約は発効していない。


NO MORE HIROSHIMA/NAGASAKI

言うまでの無いことだが、我が国は2012年4月現在、世界で唯一実戦で原子爆弾を投下された国家である。上記のようにアルファベットやカタカナで「ヒロシマ」「ナガサキ」と言うと原爆投下のことを指すようになった。

たった2発で一瞬にして十万人以上の人命を奪い、さらに爆弾によってまき散らされた放射能によって原爆症がもたらされることでよってより多くの人命が失われた。こうした原子爆弾への恐怖は、のちの冷戦時代においても大きな影響力となり、単なる戦略的兵器は「世界を滅ぼせる悪魔という認識へと変わっていった。


それが国連常任理事国たる五大国以外に保有を許されなかった理由であり、前述した禁止への布石ともなるのだが、それ以前に起きた「キューバ危機」は、核戦争が現実になる寸前という悪夢でもあった。(事実、当時の大統領であったジョン・F・ケネディ核ミサイルの発射スイッチに触れている)

日本は国内に発達した原子力産業を持ち、かつ大型宇宙ロケットを開発・運用することが可能な潜在的核保有国であるが、それでもなお核兵器の開発や配備に全力を以って『NO』を突きつける権利を発することのできる国家であり、その事を改めて再認識していきたいものである。


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